「turn that frown upside down」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S05E13で学ぶ英会話

「turn that frown upside down」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

落ち込んでいる友人に「ほら、元気出して」と声をかけたいのに、いつも同じ言葉ばかりになってしまう、ということはありませんか。

そんなときに使える「turn that frown upside down」は、しかめ面を笑顔に変える・元気を出す、という意味の表現です。『ビッグバン★セオリー』シーズン5第13話、男性陣がボードゲームを囲む中で、ラージがレナードの過去の落ち込みを蒸し返して軽口を叩く場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「turn that frown upside down」の意味とニュアンス

turn that frown upside down
意味:しかめ面を笑顔に変える、元気を出す

frown は「への字に下がった口・しかめ面」を指します。それを upside down(上下逆さま)にすれば、下を向いていた口の弧が上を向き、笑顔(smile)になる——という視覚的な言葉遊びから生まれた表現です。

意味としては cheer up(元気を出して)に近いのですが、口の形そのものを絵にして見せるぶん、明るく軽い響きを持ちます。子どもや親しい相手を励ますときによく使われ、ややかわいらしく、くだけたトーンが特徴です。だからこそ、大人同士が使うと、本気の励ましというより、ちょっとした冗談やからかいの色を帯びることもあります。

【ここがポイント!】

  • への字口(frown)を逆さまにすると笑顔(smile)になる、という形の言葉遊び
  • cheer up より絵的で、明るく子どもっぽい軽さのある励まし表現
  • そのベタさゆえ、大人同士だと茶化し・皮肉のニュアンスがにじむこともある一言

『ビッグバン★セオリー』S05E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

男性陣がボードゲームをしながら、ペニーと再びデートに行こうとするレナードを冷やかします。ラージは、レナードが昔の失恋から立ち直るのにどれほど時間がかかったかを引き合いに出し、友人らしい軽口で釘を刺します。

Howard: Well, more to the point, why are you doing this?
(っていうか、そもそもなんでこんなことするんだ?)

Raj: Did you forget what Penny did to you? It took you two years and defiling my sister to turn that frown upside down.
(ペニーに何されたか忘れたのか? お前が立ち直るのに、2年とうちの妹が必要だったんだぞ)

Leonard: I didn’t defile your sister, we had a relationship.
(妹を汚してなんかいない。ちゃんと付き合ってたんだ)

The Big Bang Theory Season5 Episode13(The Recombination Hypothesis)

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シーン解説と心理考察

ラージの turn that frown upside down は、本来子ども向けの明るい励ましフレーズです。それをあえて皮肉っぽく持ち出すことで、「お前がやっと笑えるようになったのに、また同じ女で落ち込む気か」という心配とからかいが同時ににじむ場面になっています。

軽口の体裁を取りながら、その裏には、長く沈んでいた友人がようやく前を向いた、という事実への気遣いが重なっています。ベタな表現をわざと使うことで、まっすぐな心配を照れ隠しにしているとも読み取れます。仲間内だからこそ成立する、距離の近さがこの一言に表れています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

このフレーズは、口の形そのものを思い浮かべるのがいちばんの近道です。への字(frown ☹)を、くるっと上下ひっくり返す(upside down)と、弧が上を向いて笑顔(smile ☺)になる——その「口のカーブを反転させる」動きを、指でなぞるように覚えてみてください。

ラージが、いつも沈んでいたレナードがやっと笑えるようになった、と皮肉る場面と結びつけると、「沈んだ顔から笑顔へ」という転換のイメージが頭に残ります。言葉の意味と、口の形の変化が、そのまま一致しているフレーズです。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「turn that frown upside down」

落ち込んだ相手を明るく励ます、その軽やかなトーンを3つの場面で見ていきます。

Come on, turn that frown upside down — it’s not the end of the world.
(ほら、元気出して。世界の終わりじゃないんだから)
落ち込んでいる友人を励ます場面です。最も典型的な使い方で、深刻になりすぎないよう場を軽くするニュアンスがあります。

A little ice cream should turn that frown upside down.
(アイスでも食べれば、その仏頂面も笑顔になるよ)
子どもや恋人をなだめる場面です。ちょっとしたごほうびで機嫌を直してもらおう、という軽妙な言い回しになります。

A: I bombed the interview. I just want to go home.
B: Hey, turn that frown upside down. There are other chances coming.
(A:面接、ボロボロだった。もう帰りたい)
(B:ほら、そんな顔しないで。チャンスはまた来るよ)
落ち込む相手を会話の中で励ます場面です。返しとして使うことで、暗い空気をやわらかく切り替える役割を果たします。

あわせて覚えたい関連表現

cheer up
(元気を出す、励ます)
最も一般的で中立的な「元気を出して」です。turn that frown upside down と意味は重なりますが、こちらは絵的な要素がなく、幅広い場面で使える定番表現です。

look on the bright side
(物事の明るい面を見る)
表情ではなく、考え方を前向きにすることに焦点を当てた表現です。turn that frown upside down が「顔つき」を変える話なのに対し、こちらは「心構え」を変える方向を示します。

put on a happy face
(笑顔を作る、明るく振る舞う)
内心はどうあれ、表向きは笑顔を作るというニュアンスがあります。本心から元気になる turn that frown upside down とは、「演じる」度合いの点で少し色合いが異なります。

Note|口の弧を反転させる発想 ―― frown と smile の言葉遊び

turn that frown upside down という表現の魅力は、その意味が口の形そのものに直結しているところにあります。

このフレーズは、20世紀のアメリカ口語で広まった励ましの決まり文句とされ、への字口(frown)を上下逆さまにすると笑顔(smile)になる、という形の連想に基づいています。落ち込んだ表情を表す下向きの弧と、笑顔を表す上向きの弧。この二つがちょうど反転の関係にあることに目をつけて生まれた、視覚的な言葉遊びです。英語にはこうした「形」や「音」の連想を生かした決まり文句が数多くあり、意味を直接説明するのではなく、イメージで一気に伝えるところに特徴があります。覚えやすさと軽やかさを両立させているからこそ、絵本や子ども向けの歌、ポスターの標語などでも好んで使われてきました。明るく前向きなトーンと、誰でも頭に絵を描ける分かりやすさが、長く使われ続けている理由だと考えられます。

この成り立ちを知ると、ラージがあえてこの表現を選んだ可笑しみもより伝わってきます。本来は子ども向けの軽い励ましだからこそ、大人の男同士の会話に置くと、ほどよい皮肉とユーモアが生まれるわけです。

形が意味を語る——そんな英語らしい一言です。

まとめ|しかめ面が笑顔に変わる瞬間を一言で

turn that frown upside down は、しかめ面を笑顔に変える、つまり元気を出す、という意味の表現です。への字の口を逆さまにすれば笑顔になる、という絵的な発想から生まれた、明るく軽やかな励ましの言葉です。

この一言を知っておくと、落ち込んでいる相手に、深刻になりすぎず、ふっと空気を和らげる声かけができるようになります。本シーンのように、あえて使って軽くからかうような言い回しも可能です。

子ども向けのやさしさと、大人のユーモア。その両方を行き来できる表現として、会話のレパートリーに加えてみてください。

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