「take by storm」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E13で学ぶ英会話

「take by storm」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

応援したい気持ちが空回りして、つい大げさな言葉で励ましてしまった――そんな経験はありませんか。

そんな勢いだけが先走る瞬間にぴったりの「take by storm」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第13話の中盤、女優業に専念し始めたペニーへ、レナードが明るく電話をかけるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take by storm」の意味とニュアンス

take (something) by storm
意味:〜を席巻する、圧倒的な勢いで魅了・征服する

take by storm は、ある場所や人々の心を一気につかみ取ることを表す表現です。storm は「嵐」を意味し、嵐のように激しく押し寄せて、対象を短期間で攻め落とすイメージを持ちます。

この表現の核心は、その爆発的で短期的な勢いにあります。じわじわと評価を積み上げるのではなく、登場した瞬間に人々を一気に魅了し、市場や業界をさらっていく――そんな急激な成功を描くときに使われます。新人アーティストの大ブレイク、新商品の爆発的ヒット、SNSでの急拡散など、対象は人にも物にも広く使えます。やや大げさな響きがあるため、誇張した励ましや皮肉として使うと、ユーモラスな効果も生まれます。

【ここがポイント!】

  • 核は「嵐のように一気に攻め落とす」爆発的な勢いのイメージ
  • じわじわではなく、登場した瞬間に席巻する短期決戦の表現
  • やや大げさな響きで、誇張した励ましにも皮肉にもなるのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S07E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

友人の前で「ペニーを応援している」と取り繕ったレナードが、その勢いのまま電話で明るく声をかけます。ところが返ってきたペニーの返事が、彼の大げさな励ましをあっさり宙に浮かせてしまいます。

Leonard: Oh, how’s it going? You taking Hollywood by storm?
(やあ、調子はどう?ハリウッドを席巻してる?)

Penny: Actually, I’m at The Cheesecake Factory.
(実は、チーズケーキ・ファクトリーにいるの)

Leonard: You got your job back. That is great news.
(仕事に復帰したんだ。すごくいいニュースだ)

Penny: Yeah. I’m just returning my uniform.
(ええ。ただ制服を返しに来ただけ)

The Big Bang Theory Season7 Episode13(The Occupation Recalibration)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

take Hollywood by storm という大げさな励ましには、本心の不安を覆い隠そうとするレナードの空回り感がにじむ場面です。彼は内心ではペニーの決断を無謀だと思っていて、その動揺を陽気な大言壮語で塗りつぶそうとしています。

ところがペニーの「チーズケーキ・ファクトリーにいる」という返事が、勢いだけの励ましを一瞬で空振りに変えています。「ハリウッドを嵐のように攻め落とす」という壮大な言葉と、制服を返しに来ただけという地味な現実――この落差がコメディの起点として響き、レナードのから回りをやわらかく見せています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

storm は文字どおり「嵐」です。城に向かって、嵐のような軍勢が一気に押し寄せ、城門を突破して攻め落とす――中世の攻城戦のような絵を思い描くと、take by storm の爆発力が体に入ってきます。

劇中のレナードが「ハリウッドを嵐のように攻め落としてる?」と大げさに励まし、ペニーの現実(制服の返却)とのギャップで、その嵐がぽかんと空振りする――この落差を映像として覚えておきましょう。「圧倒的な勢い」という核のイメージと、「大げさに使うとコミカルになる」温度感を、一度に記憶に焼きつけられます。

例文で覚える「take by storm」

爆発的な勢いを表すこの表現は、エンタメからビジネスまで幅広く活躍します。3つの例文で、その使い方を見てみましょう。

The new band took the festival by storm.
(その新人バンドはフェスを席巻した)
音楽やエンタメの話題で使う、最も典型的な「ブレイク」の用法です。登場した瞬間に観客をさらった、という爆発的な勢いが伝わります。

This app is taking the market by storm.
(このアプリは市場を席巻している)
ビジネスでヒット商品を語るときの一例です。進行形にすると、「今まさに勢いに乗っている」という臨場感が出せます。

A: Did you hear about her debut novel? B: Yeah, it took the literary world by storm.
(A:彼女のデビュー作のこと聞いた? B:うん、文学界を席巻したよね)
作品や人物の評判を語り合うやり取りです。書き言葉でも自然に使えるため、ニュースの見出しなどでも頻繁に見かけます。

あわせて覚えたい関連表現

sweep
(席巻する、総なめにする)
sweep the awards(賞を総なめにする)のように、「すべてを取り尽くす」点に焦点がある語です。take by storm の「爆発的な勢い」とは少し角度が異なります。

conquer
(征服する)
より直接的で恒久的な「支配」を表す語です。take by storm の短期的で爆発的なニュアンスに対し、conquer は腰を据えて手に入れた印象を与えます。

blow up
((急に)人気が爆発する)
口語的で、SNSでの急上昇によく使われる表現です。主語は動画や人気そのものになることが多く、take by storm より範囲が狭くカジュアルな響きです。

Note|軍事用語から比喩へ ―「強襲」が「席巻」になるまで

「席巻する」という華やかな意味を持つ take by storm ですが、そのルーツは意外にも戦場にあるとされています。

もともと take by storm は、軍事の世界で「(要塞や城を)強襲して一気に攻め落とす」ことを指す表現だったと言われています。ここで対比されるのが siege、つまり「攻囲」です。siege は城を包囲し、兵糧攻めなどでじわじわと相手を弱らせて落とす、時間のかかる攻め方を指します。これに対して take by storm は、嵐のように一気に攻め込んで短時間で陥落させる、対照的な戦法でした。包囲してじっくり待つか、嵐のように突撃するか――この二つの攻城法の違いが、言葉の核にある「速度」の感覚を生んでいます。やがて19世紀以降、この「一気呵成に攻め落とす」イメージが軍事の文脈を離れ、「人々の心や市場を一気につかむ」という比喩へと広がっていったとされます。

こうした成り立ちを知ると、take by storm がなぜ「じわじわ」ではなく「一気に」の表現なのかが腑に落ちます。レナードがペニーに使ったのも、まさに「嵐のような急成功」を期待する大げさな励ましだったのです。

言葉のルーツをたどると、その勢いの正体が見えてきます。

まとめ|レナードの空回りから学ぶ take by storm

take by storm は、「嵐のように一気に攻め落とす」という軍事的な原義から生まれた、「圧倒的な勢いで席巻する」表現です。じわじわではなく短期間で人々を魅了する、その爆発的なスピード感が核心と言えます。

この表現を知っていれば、新人の大ブレイクからヒット商品の話題まで、「一気に席巻した」という勢いをそのまま英語にのせられます。やや大げさな響きを生かせば、レナードのように誇張した励ましとして使うこともできます。

嵐のような急成功への期待がこもったこの言葉を、あなたの表現の引き出しに加えてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「take by storm」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次