「check up on」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E13で学ぶ英会話

「check up on」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大切な相手の様子が気になって連絡したいけれど、「詮索してると思われたら嫌だな」とためらった経験はありませんか。

そんな気遣いと束縛のあいだで揺れる気持ちにぴったりの「check up on」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第13話の中盤、突然仕事を辞めたペニーを心配しながらも電話をためらうレナードのシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「check up on」の意味とニュアンス

check up on
意味:(人や物事の)様子を確認する、(疑って)監視する・詮索する

check up on は、相手の状況を確かめる行為を表す句動詞です。check(確認する)に up(しっかり)と on(対象に向けて)が重なり、「対象に寄って、念入りに確かめる」というイメージを持ちます。on の後ろには、確認される対象となる人や物事が続きます。

この表現の核心は、その二面性にあります。体調を崩した友人を気にかけるような「優しい気遣い」にもなれば、相手を信用せずに動向を探る「詮索・監視」にもなり、どちらの意味になるかは関係性や口調しだいで決まります。言葉そのものには善悪がなく、文脈が色を与えるのです。よく似た check on とほぼ同義ですが、up が入ると「念入りさ」がわずかに増します。

【ここがポイント!】

  • 核は「対象に寄って、上からのぞき込んで確かめる」イメージ
  • 「気遣い」にも「詮索」にもなる、文脈しだいで色が変わる表現
  • on の後ろに確認する相手・物事を置くのが使い方のコツ

『ビッグバン★セオリー』S07E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ペニーがウェイトレスを突然辞めて女優業に専念すると宣言し、レナードは内心では無謀だと思いながらも口には出せずにいます。カフェテリアで友人たちを前に、電話したいけれど「監視」と取られたくない、という板挟みをこぼします。

Howard: So, what is she doing today?
(で、今日ペニーは何してるんだ?)

Leonard: I don’t know. She already thinks I don’t support this, so if I call, it might look like I’m checking up on her.
(さあね。もう応援してないと思われてるから、電話したら詮索してるみたいに見えるかも)

Raj: Well, do you support this?
(で、本当に応援してるの?)

Leonard: Of course I do. She’s a great actress. I’m proud she’s taking this risk.
(もちろんさ。彼女はいい女優だ。リスクを取る姿を誇りに思ってるよ)

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シーン解説と心理考察

「電話したいけれど、詮索する彼氏だと思われたくない」――check up on という表現に、レナードの板挟みがにじむ場面です。心配で様子を知りたい気持ちと、束縛していると誤解されたくない気持ちのあいだで、彼は身動きが取れずにいます。

直後に友人の前で「もちろん応援してる」と取り繕う発言をするあたりに、彼の自信のなさが表れています。本心では無謀だと思っているのに、それを認めまいとする姿が、レナードらしい優柔不断さとして響きます。たった一つの句動詞が、彼の心の揺れを的確に映し出しているのが見どころです。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

check up on は、check(確認する)・up(しっかり)・on(対象にぴったり)の3語に分けると、絵が浮かびます。相手にぐっと近寄って、上からのぞき込むように様子を確かめる――その身体的な距離感がこの表現の核です。

劇中のレナードが、スマホの画面ごしにペニーへ「ちゃんとやってる?」とのぞき込もうとして、ふと手を止める姿を思い描いてみましょう。のぞき込む距離が近すぎれば「詮索」、ちょうどよければ「気遣い」――その絶妙な間合いを、レナードのためらいと一緒に覚えておくと、二面性のある意味がすっと定着します。

例文で覚える「check up on」

気遣いにも詮索にもなるこの表現は、相手や口調しだいで表情を変えます。3つの例文で、その幅を見てみましょう。

I just wanted to check up on you — are you feeling any better?
(ちょっと様子を見たくて。少しは良くなった?)
体調を崩した相手を気づかうときの、温かい使い方です。just wanted to を添えると、押しつけがましさが消えてやわらかい響きになります。

Stop checking up on me, I’m fine on my own.
(いちいち監視しないで。一人で大丈夫だから)
こちらは束縛を煩わしく感じたときの、詮索寄りの使い方です。同じ表現が、口調しだいで正反対の温度を帯びることがよく分かります。

A: Could you check up on the kids while I’m out? B: Sure, no problem.
(A:出かけてる間、子どもたちの様子を見てもらえる? B:もちろん、いいよ)
家族間で「様子を見ておいて」と頼むやり取りです。on の後ろに the kids を置くだけで、誰を気にかけるのかが自然に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

check on
(〜の様子を見る)
check up on とほぼ同義ですが、up がない分わずかに軽く、一回きりの確認に向く表現です。「ちょっと見てくる」程度のニュアンスで使えます。

keep tabs on
(〜を見張る、動向を把握する)
継続的に目を光らせ、相手の動きを把握し続けるイメージです。check up on の一回きりの確認よりも、「ずっと監視している」という持続性が強く出ます。

look in on
(立ち寄って様子を見る)
実際にその場を訪ねて、短時間チェックするニュアンスの表現です。物理的な訪問が前提なので、電話やメッセージでの確認には使いにくい点が check up on との違いです。

Note|check up on / check on / keep tabs on ―「確認」の温度差

同じ「相手の様子を確かめる」でも、英語にはいくつもの言い方があります。レナードが選んだ check up on は、そのどこに位置するのでしょうか。

よく似た三つの表現を並べてみると、温度差が見えてきます。まず check on は、最も軽い確認です。「ちょっと様子を見てくる」程度で、一回きりの行動を指します。次に check up on は、up が加わることで「念入りさ」がほんの少し増します。気づかいの場面でも使えますが、相手や口調しだいでは「詮索」の色を帯び、レナードが恐れたのもまさにこの振れ幅でした。そして keep tabs on になると、温度はぐっと監視寄りになります。tab(付箋・記録)を keep する、つまり「動向をずっと記録し続ける」イメージで、継続的に目を光らせる響きを持ちます。たとえば、親が子の帰宅を心配して一度連絡するなら check up on、行動を逐一把握しようとするなら keep tabs on がしっくりきます。

レナードが check up on をためらったのは、この表現が「気遣い」と「詮索」の境界線上にあるからです。一語の選び方が、関係の距離感までも映し出します。

言葉の温度を知ると、相手への伝わり方も変わってきます。

まとめ|レナードのためらいから学ぶ check up on

check up on は、「相手にぴったり寄って、念入りに様子を確かめる」という句動詞です。気遣いにも詮索にもなる二面性こそが、この表現の核心と言えます。どちらの色を帯びるかは、関係性と口調が決めます。

この一語を知っていれば、「ちょっと様子を見たかっただけ」という温かい気持ちも、「監視しないで」という煩わしさも、ニュアンスごと英語にのせられます。check on や keep tabs on との距離感まで押さえれば、確認の温度を自在に調整できるようになります。

レナードが口にするのをためらったこの表現を、あなたの会話のレパートリーに加えてみてください。

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