「whatever it takes」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E15で学ぶ英会話

「whatever it takes」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

どうしても叶えたい目標を前にして、「もう何だってやってやる」と腹をくくった瞬間が、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。

その強い決意を表す「whatever it takes」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第15話、預けていた愛犬が中毒を起こして動物病院に駆けつけたラージが、必死で救命を訴えるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「whatever it takes」の意味とニュアンス

whatever it takes
意味:何としてでも、どんな手を使ってでも

目的を果たすためなら、あらゆる手段や労力を惜しまない——そんな強い決意を表すフレーズです。直訳すると「それが必要とするものは何でも」。it takes の it は状況を、takes は「(時間や労力を)要する」を指し、「必要なことは何でもやる」という成り立ちになっています。

困難な目標に立ち向かうとき、手段を問わず全力を尽くす覚悟を伝える表現です。日常の軽い決意からビジネスの本気の宣言まで、幅広い場面で使えます。

文末に添えても文頭に置いても自然で、「何があっても、必要なことは全部やる」という前のめりの姿勢がまっすぐに伝わります。

【ここがポイント!】

  • 「whatever it takes」の核は、手段を選ばずやり抜くという強い決意
  • 日常の小さな目標から、人生の大勝負まで使える幅広い表現
  • 文頭でも文末でも置ける、力強い宣言の一言

『ビッグバン★セオリー』S07E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

預けていた愛犬シナモンがチョコレートを食べて中毒を起こし、知らせを受けたラージが半狂乱で動物病院に駆けつけます。愛犬への過剰なまでの愛情があふれ出すこの場面で、彼は獣医に必死で訴えかけます。

Raj: You do whatever it takes to save her life. If she needs new organs, I’ll buy any dog necessary and scrap them for parts.
(何としてでもあの子の命を救ってくれ。新しい臓器が必要なら、どんな犬でも買って部品にするから。)

Vet: You’re the owner?
(あなたが飼い主ですか?)

The Big Bang Theory Season7 Episode15(The Locomotive Manipulation)

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シーン解説と心理考察

“You do whatever it takes to save her life” という一言に、ラージのシナモンへの常軌を逸した愛情が凝縮されています。本来は本気の覚悟や献身を伝える、重みのある表現です。

ところがラージは、その直後に「必要なら他の犬を買って臓器にする」というとんでもない続きを口にします。決意の表現としては最上級なのに、内容が完全に暴走していて、シリアスとコメディが一瞬で入れ替わるのがこのシーンの妙味です。獣医の “You’re the owner?” という戸惑った確認が、ラージの過剰さを際立たせています。

愛犬を「娘」と呼ぶラージにとって、whatever it takes は誇張でも何でもなく本心からの叫びです。その本気度が、笑いと紙一重のところで響いてくる場面と言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

ゴールへ向かって、目の前のあらゆる障害物を片っ端からなぎ倒していく人の姿を思い浮かべてみてください。

“it takes(=それに必要なもの)” が何であろうと、whatever(なんでも)引き受けてやる——その前のめりの突進力が、この表現のイメージです。ラージが愛犬のために「他の犬を買って臓器にする」とまで言い切る、あの暴走ぶりを思い出すと、「手段を選ばない」という感覚が一気に腑に落ちます。理性より決意が先に走り出す、その勢いごと覚えておくのがコツです。

例文で覚える「whatever it takes」

強い決意を、まっすぐ相手に伝えたいときに活躍します。日常からビジネスまで、力強く宣言する例を見ていきましょう。

I’ll do whatever it takes to pass this exam.
(この試験に受かるためなら、何だってやる。)
目標への決意を語る場面です。最もシンプルで、自分を奮い立たせるときの定番の使い方です。

Whatever it takes, we’ll find a solution.
(何としてでも、解決策を見つけます。)
困難な課題への姿勢を表明する場面です。文頭に置くことで、力強い宣言として響きます。

A: This deadline looks almost impossible.
B: We’ll make it work, whatever it takes.
(A:この締め切り、ほぼ不可能に見えるけど。)
(B:何としてでも間に合わせるよ。)
チームでのやりとりです。文末に添えることで、覚悟の強さをさらりと、しかし確実に伝えられます。

あわせて覚えたい関連表現

by any means necessary
(必要なあらゆる手段を使って)
whatever it takes より硬く、強い決意を表します。政治的・歴史的な文脈でも使われる重い表現で、whatever it takes が日常でも軽く使えるのとは温度が異なります。

no matter what
(何があっても)
「どんな状況でも」と、立ちはだかる障害を問わない点を強調します。whatever it takes が「必要な手段を尽くす」と行動に焦点を当てるのに対し、こちらは「状況に左右されない」という姿勢に重きを置きます。

go to any lengths
(どんなことでもする)
手段を選ばない点で近い表現です。「極端なことまでやってしまう」というニュアンスがやや強く、whatever it takes よりも振り切った印象を与えます。

Note|it takes 構文が生んだ表現たち

whatever it takes の中心にあるのは、takes という動詞です。この「(時間や労力を)要する」という使い方が、英語には数多くの慣用表現を生み出しています。

it takes 〜 は「〜を要する」を表す便利な構文で、身近なところにたくさんの仲間がいます。たとえば “It takes two to tango”(タンゴは二人いないと踊れない=もめごとは双方に責任がある)は、この型から生まれた有名な言い回しです。”It takes time”(時間がかかる)、”It takes courage to speak up”(声を上げるには勇気がいる)のように、後ろに名詞や to不定詞を続けて「何かをするのにこれだけのものが必要だ」と表現できます。whatever it takes は、この構文の「必要なもの」の部分を whatever(何でも)に置き換えた形です。つまり「必要とされるものが何であれ、それを差し出す」という意味になり、結果として「何としてでも」という強い決意の表現が生まれます。takes という一語が「要する」を担うことで、これだけ表情豊かな言い回しの一族ができあがっているわけです。

この成り立ちを知っておくと、whatever it takes が単なる丸暗記のフレーズではなく、論理的に組み立てられた表現だと見えてきます。it takes の仲間として捉えると、記憶にも定着しやすくなります。

一語の働きが、こんなにも表現を広げているのですね。

まとめ|ラージの暴走が教える決意の一言

whatever it takes は、目的のためなら手段を惜しまない、という強い決意を一息で伝える表現でした。it takes(必要とする)の「必要なもの」を whatever(何でも)に置き換えた、論理的な成り立ちを持っています。

どうしても達成したい目標を前にしたとき、この一言を添えるだけで、相手にも自分にも本気度がまっすぐ伝わります。ラージのように暴走しない範囲で、ここぞの覚悟を示す言葉として頼りになります。

大事な場面で腹をくくるときの一言として、会話のレパートリーに加えてみてくださいね。

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