「get ahead」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S08E07で学ぶ英会話

「get ahead」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

夜遅くまでオフィスに残り、人より一歩でも前に出ようと努力を重ねる。そんな、競争のなかで前進しようとする瞬間が、働く人の毎日には何度も訪れます。

今回は、そんな場面にぴったりの「get ahead」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン8第7話の冒頭、女性科学者の評価のされ方をめぐってエイミーが自分の信念を語るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get ahead」の意味とニュアンス

get ahead
意味:出世する、成功する、人より先んじる

get ahead は、仕事や人生のなかで「人より前に出る」、つまり出世したり成功したりすることを表す表現です。ahead は「前方へ」を意味し、横一列に並んだ状態から一歩抜け出して、集団の前に進み出るイメージが核にあります。

この表現の特徴は、単なる成功ではなく「競争のなかで相対的に有利な位置を得る」という含みがあることです。キャリアの文脈では「出世する」、人生全般では「成功する・優位に立つ」と訳され、get ahead at work(職場で出世する)、get ahead in life(人生で成功する)のように使われます。前に進むための努力や手段とセットで語られることが多く、上昇志向や向上心を背景に持つ言い回しと言えます。to get ahead(出世するために)のように、目的を表す形で添えられるのも典型的な使い方です。

【ここがポイント!】

  • ahead は「頭(head)の前」、集団から一歩抜け出すイメージが核
  • ただ成功するだけでなく「人より前に出る」という相対的な含みが特徴
  • 努力や手段とセットで語られ、上昇志向がにじむ一言

『ビッグバン★セオリー』S08E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

「最もセクシーな女性科学者」特集をめぐる議論のなかで、エイミーは「女性が成功するために色気を使う必要はない」という自分の信念を口にします。科学界で女性が実力を正当に評価されることの難しさを意識している彼女ならではの、理想のこもった発言です。

Bernadette: Why can’t someone be thought of as both smart and pretty?
(賢くて、なおかつ綺麗だと思われちゃいけないわけ?)

Amy: I just don’t think a professional woman should have to flaunt her sexuality in order to get ahead.
(プロの女性が、成功するために色気を見せびらかさなきゃいけないなんて思わない)

The Big Bang Theory Season8 Episode7(The Misinterpretation Agitation)

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シーン解説と心理考察

in order to get ahead(成功するために)という言い回しに、エイミーの信念がぎゅっと凝縮されています。彼女がここで言う get ahead には、「不当な手段ではなく、実力で前へ進むべきだ」という強い含意が込められているのが読み取れます。外見ではなく業績で評価されたい——その理想が、この一語に支えられていると言えます。

興味深いのは、同じ get ahead という言葉でも、立場によって響き方が変わってくる点です。直後に現実主義のペニーが「成約につながるなら多少のアピールも構わない」と返すことで、「どうやって前に出るか」という手段をめぐる価値観の違いが浮かび上がります。理想と現実、その両方を背負った言葉として get ahead が機能しているのが見どころです。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

get ahead を覚えるときは、横一列のスタートラインから一歩抜け出して、集団の「前(ahead)」へ走り出る姿を思い浮かべるのが近道です。マラソンで先頭集団を一人また一人と抜き去っていく、あの前進の動きをイメージすると、ahead が指す「前方」の感覚がそのまま頭に残ります。

エイミーが「色気で前に出るのは違う、実力で前に出るべきだ」と語るこのシーンと結びつければ、get ahead が単なる移動ではなく、「競争のなかで人より前に進む=成功・出世」を指すことが腹に落ちます。前へ、前へと進む身体の動きとセットで覚えるのがコツです。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「get ahead」

get ahead は、仕事や人生で「前に出る・成功する」という前進の感覚を語るときに活躍します。場面の異なる三つの例文で、その幅を確かめてみましょう。

She works late every night, hoping to get ahead at the company.
(彼女は会社で出世しようと、毎晩遅くまで働いている)
キャリア志向を語る場面です。get ahead at ~ で「~で出世する」という、最も基本的な使い方が見て取れます。

Getting ahead in life isn’t just about money.
(人生で成功することは、お金だけの話じゃない)
価値観を語るやや内省的な一文です。動名詞 getting ahead を主語に置くことで、「成功」そのものをテーマとして扱えます。

A: How do people climb so fast in this industry?
B: Honestly, you have to network hard to get ahead here.
(A:この業界の人って、どうしてあんなに早く出世するの?)
(B:正直、ここで前に出るには人脈づくりに本気で取り組まないとね)
仕事のコツを尋ね合うカジュアルな会話です。to get ahead を目的の不定詞として使い、「前に出るための条件」を語っています。

あわせて覚えたい関連表現

move up the ladder
(出世の階段を上る、昇進する)
組織のなかでの「縦の昇進」に特化したイメージです。get ahead がより広く「人より優位に立つ」全般を指すのに対し、こちらは地位が上がることに焦点があります。

climb the ladder
(出世の階段を上る)
はしご(ladder)を一段ずつ上る比喩で、組織内キャリアの段階的な上昇を表します。get ahead より「地道に一段ずつ上り詰める」という過程の含みが強い表現です。

come out on top
(最終的に勝つ、トップに立つ)
競争や争いの「結果」として頂点に立つことを指します。get ahead が前進する過程や状態を表すのに対し、come out on top は決着のついた結果に目が向いています。

Note|get ahead に宿るアメリカ的な「上昇志向」

get ahead は、ただ「出世する」と訳して終わりにするには少しもったいない表現です。この言葉には、アメリカ的な価値観がうっすらと染み込んでいます。

get ahead は、しばしば getting ahead in life(人生で成功する)という形で使われます。これは、生まれや身分ではなく、本人の努力と実力で前へ前へと進んでいくという、いわゆるアメリカン・ドリーム的な上昇志向と分かちがたく結びついています。”work hard to get ahead”(前に出るために懸命に働く)というフレーズは、自己啓発書やキャリア論で繰り返し登場する定番の言い回しです。横並びの安定よりも、競争のなかで一歩抜きん出ることに価値を置く——そうした社会の空気が、この何気ない二語に流れ込んでいるのです。エイミーが「実力で前に出るべきだ」と語るとき、彼女もまた、努力で道を切り開くというこの価値観の上に立っていると見ることができます。

この背景を知っておくと、get ahead が単なる「出世」以上の手触りを持っていることが見えてきます。前に進むことそのものに前向きな意味が込められた、明るい上昇のニュアンスがこの言葉には宿っています。

努力が人を前へ運ぶ、という素朴な信頼が、この一語を支えています。

まとめ|エイミーが守りたかった「前に出る」の意味

get ahead は、仕事や人生のなかで「人より前に出る」「出世する・成功する」という前進を表す表現です。横一列から一歩抜け出して前へ進む、というシンプルな情景が、そのまま意味になっています。

この一言を知っておくと、漠然と「成功する」と言うのではなく、「競争のなかで前に出る」という方向性まで含んだ、輪郭のある言い方ができるようになります。climb the ladder や come out on top と並べれば、キャリアを語る語彙の幅もぐっと広がります。

外見ではなく実力で前に出たい——エイミーの信念がにじんだ get ahead を、あなたの表現の引き出しに加えてみてください。

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