「shoot someone down」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S09E10で学ぶ英会話

「shoot someone down」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

勇気を出した告白や、練りに練った提案を、にべもなく断られてしまった——そんな苦い経験は、誰の心にも一つや二つあるのではないでしょうか。

そんな場面で使える「shoot someone down」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン9第10話の中盤、シェルドンとの復縁を断られた経緯をエイミーが親友バーナデットに打ち明けるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「shoot someone down」の意味とニュアンス

shoot someone down
意味:(提案・告白などを)きっぱり拒絶する、はねつける、振る

空を飛んでいるものを撃ち落とす——その鮮烈なイメージから、相手の申し出やアイデア、誘いを一気に却下する意味で使われます。せっかく飛ばしたものが、地面に叩き落とされる。そんな決定的で容赦のないニュアンスが含まれる表現です。

恋愛の文脈では「告白を断る」「振る」、ビジネスの文脈では「企画を却下する」と、活躍の場は幅広くあります。とくに自分が拒絶された側を語るときは、get shot down という受け身の形が多用されます。「自分が撃ち落とされた」と表現することで、断られた側の痛みや無力感がにじみます。

turn down のような穏やかな「断る」と比べると、shoot down には感情のこもった鋭さがあります。

【ここがポイント!】

  • 核は「飛んでいるものを撃ち落とす」鮮烈なイメージ
  • 恋愛では「振る」、ビジネスでは「却下する」と幅広く使える一言
  • 自分が断られた側は get shot down と受け身で表すのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S09E10のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

新しいデート相手デイヴと再び会おうとするエイミーに、バーナデットは心配して釘を刺します。それに対してエイミーが、シェルドンへの未練を断ち切る決意を語る場面です。「振られた」という事実を、エイミーがどう口にするかに注目してみてください。

Bernadette: But he spent an entire date talking about how much he loves Sheldon.
(でも彼、デート中ずっとシェルドンが大好きって話ばかりしてたんでしょ)

Amy: You know what? Good. I tried to get back together with Sheldon, he shot me down. Dave likes me.
(もういいの。シェルドンとよりを戻そうとしたわ。でも、振られた。デイヴは私を好きでいてくれる)

Bernadette: You sure? You’ve never really been with a man.
(本気なの? あなた、まともに男性と付き合ったことないでしょう)

The Big Bang Theory Season9 Episode10(The Earworm Reverberation)

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シーン解説と心理考察

he shot me down という短い一言に、エイミーの痛みと意地の両方が重なっています。普段は論文調で理性的に話すエイミーが、ここでは飾らない口語表現を選んでいる点に、感情の生々しさがにじむ場面です。

復縁を申し出て、撃ち落とされた。その事実を自分から口にすることで、エイミーはむしろ前へ進む踏ん切りをつけようとしています。Dave likes me(デイヴは私を好きでいてくれる)と続く流れには、拒絶された側の傷を、新しい関係で埋めようとする心の動きが表れています。心配するバーナデットとのやり取りが、エイミーの強がりをやわらかく見せています。物語の上では、この後シェルドンが逆に告白に来る展開との対比を作る、絶妙な伏線にもなっていると言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

自分の提案や告白が、一機の飛行機のように相手へ向かって飛んでいく場面を想像してみてください。それを相手がパンと撃ち落とす——機体が煙を上げて落ちていく、その絵が shoot down です。

エイミーが「シェルドンに復縁を申し出た→撃ち落とされた」と語る場面と重ねれば、「飛ばしたものを落とされる=拒絶」のイメージがそのまま頭に残ります。受け身の get shot down なら、撃ち落とされたのは自分の機体だと考えると、断られた側の心境までセットで覚えられます。

例文で覚える「shoot someone down」

恋愛でもビジネスでも、「ばっさり断られる」場面で活躍するフレーズです。3つの場面で使い方を掴んでみましょう。

I finally asked her out, but she shot me down.
(やっとのことで彼女をデートに誘ったのに、振られたよ)
勇気を出した告白が実らなかった場面です。恋愛の文脈で最もよく使われる、定番のパターンと言えます。

Don’t shoot down my idea before you’ve even heard the whole thing.
(全部聞く前から、僕の案を却下しないでくれ)
会議などで発言の途中に否定されそうなときの一言です。「最後まで聞いてから判断して」という、軽い抗議のニュアンスが出ています。

A: How did the pitch to the client go?
B: Not great. They shot down almost every proposal we made.
(A:クライアントへのプレゼン、どうだった?)
(B:いまいちでね。出した提案、ほとんど却下されたよ)
仕事の報告を交わす会話です。get / be shot down を能動の shoot down で言い換えた、ビジネス頻出の形です。

あわせて覚えたい関連表現

turn down
(申し出・誘いを断る)
最も一般的で中立的な「断る」です。丁寧にも使えます。shoot down のような撃ち落とすイメージはなく、より穏やかでフラットな響きになります。

reject
(拒絶する、却下する)
フォーマルで書き言葉寄りの「拒絶」です。shoot down が口語的で感情のこもった「ばっさり却下」なのに対し、reject は事務的・客観的な印象を与えます。

knock back
(主にイギリス英語で、申し出をはねつける)
shoot down に近い口語表現ですが、イギリス英語でよく使われます。アメリカ英語の会話では shoot down の方が一般的です。

Note|恋愛も会議も「撃ち落とされる」―― shoot down が活躍する二つの現場

shoot someone down を学ぶとき、面白いのは、まったく違う二つの現場で同じ形が使われる点です。一つは恋愛、もう一つはビジネス。告白を断られるのも、企画が却下されるのも、英語ではどちらも「撃ち落とされる」のです。

たとえば「彼女に振られた」は I got shot down、「会議で全案が却下された」は All my ideas got shot down。日本語では「振られる」と「却下される」はまるで別の動詞ですが、英語は飛んでいるものを撃ち落とすという一つの比喩で、両方をまかなってしまいます。背景には、提案も告白も「相手に向かって飛ばすもの」という共通の発想があると考えられます。プロポーズも、企画書も、自分の手を離れて相手のもとへ飛んでいく。それを相手が受け止めれば成立、撃ち落とせば不成立——そう捉えると、一つの比喩が恋愛と仕事をまたいで通用する理由が見えてきます。英語のこうした発想の一貫性は、フレーズを丸暗記するより、イメージで束ねて覚える助けになります。

エイミーの he shot me down も、まさにこの「飛ばしたものを落とされた」構図そのもの。復縁という申し出を飛ばし、撃ち落とされた、という一枚の絵で捉えられます。

恋愛の告白か、会議の提案か。場面は違っても、撃ち落とすイメージは同じです。

まとめ|「ばっさり断られた」を、一枚の絵で伝える

shoot someone down は、相手の申し出や提案を撃ち落とすように拒絶する、決定的で容赦のない「断る」表現です。恋愛なら「振る・振られる」、ビジネスなら「却下する」と、幅広い場面で活躍します。自分が断られた側は get shot down と受け身で表すのが自然です。

turn down や reject との微妙な温度差を押さえておくと、「どのくらい強く断られたのか」を聞き分けられるようになります。海外ドラマのセリフを追うときにも、登場人物の感情の強さがぐっと読み取りやすくなるはずです。

エイミーが未練を断ち切ろうとした、あの強がりの一言。その後ろにある、誰もが抱える小さな痛みが、ほんの少し透けて見える場面でした。

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