海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
会議で議論が堂々巡りになった時や、解決策が見えず八方塞がりになった時。
あなたならどうやってその壁を突破しますか?
今回は、天才法人類学者ブレナン博士の柔軟な思考法から、ピンチをチャンスに変えるクリエイティブな英語表現をご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
被害者の頭蓋骨に残った傷跡から、アンジェラが3Dホログラムで犯行状況を再現している場面です。
しかし、計算が弾き出した犯人像は「身長2メートル30センチ以上の巨人」。
そんな人間が近所にいれば目立って仕方ありません。完全に手詰まり(Dead end)かと思われたその時、ブレナンが思考のギアを切り替えます。
Angela: That…that’s tall. 7’8″. Somebody you’d notice around the house.
(それって…背が高すぎるわ。2メートル30センチよ。近所にいれば誰だって気づくわ。)Brennan: Let’s think outside of the box.
(既成概念にとらわれずに考えてみて。)Angela: What do you mean? Like, go nonhuman?
(どういうこと?人間以外ってこと?)Brennan: No. What else explains striking the bedpost in that manner?
(違うわ。「ベッドの支柱にああいう風にぶつかる」という事実は、他になにで説明がつく?)
BONES Season1 Episode13 (The Woman in the Garden)
ブレナンにとって「科学的データ(傷の形)」は絶対ですが、「前提条件(犯人が立って殴った)」は疑うべき対象です。
常識的な思考(Box)に閉じこもっていたら、「犯人は巨人」という馬鹿げた結論しか出ません。
彼女は「殴られたのではなく、落ちてぶつかったのでは?」と前提を白紙に戻すことで、真実への突破口を開いたのです。
フレーズの意味とニュアンス
think outside the box
意味:既成概念にとらわれずに考える、独創的な発想をする、枠にはまらない
直訳すると「箱の外で考える」。
ここでの「箱(box)」とは、私たちの思考を無意識に縛っている「常識」「慣習」「固定観念」のこと。
その窮屈な箱から飛び出して、自由な領域で解決策を探そうという表現です。
(※ドラマのように outside of the box と言うこともありますが、日常的には of を省略するのが一般的です。)
【ここがポイント!】
このフレーズの核心は「ルールの白紙化」です。
単にユニークなアイデアを出すだけでなく、「そもそも、そのやり方で合ってるんだっけ?」と、行き詰まっている前提条件そのものを疑ってリセットするという、強い現状打破のエネルギーが含まれています。
実際に使ってみよう!
ビジネスで行き詰まった時こそ、この言葉の出番です。
We’ve tried everything. It’s time to think outside the box.
(あらゆる手を尽くしました。今こそ、常識にとらわれず新しい発想で考える時です。)
会議が「無理だ」「できない」の空気になった時に、流れを変える強力な一言です。
To solve this puzzle, you need to think outside the box.
(このパズルを解くには、頭を柔らかくして枠の外で考える必要があるよ。)
直感やひらめきが必要な場面でよく使われます。「頭を柔らかくして」と意訳するとしっくりきます。
Recruiters are looking for candidates who can think outside the box.
(採用担当者は、型にはまらない柔軟な発想ができる人材を探している。)
自己PRや求人情報でも頻出です。「クリエイティビティ」や「問題解決能力」の高さをアピールできます。
『BONES』流・覚え方のコツ
「アンジェラの宇宙人発想」で覚えましょう。
ブレナンに「枠の外で考えて」と言われたアンジェラが、とっさに「人間以外(宇宙人とか?)ってこと?」と返したあの瞬間。
「箱(常識)」の外には、宇宙人がいるくらいの自由な世界が広がっている…そんな風にユーモラスに記憶してみてください。
似た表現・関連表現
brainstorm
(ブレインストーミングをする)
複数人で自由にアイデアを出し合う会議の手法。think outside the box を実践するための具体的なアクションの一つです。
break the mold
(型を破る、従来の枠を打ち破る)
mold は「鋳型」。決まりきったパターンや伝統を壊して、全く新しいスタイルを作る時に使います。
think laterally
(水平思考をする)
論理を積み上げる「垂直思考」に対し、多角的な視点から答えを探す思考法。outside the box とほぼ同じ意味の専門用語です。
深掘り知識:「9点ドットパズル」の正体
なぜ「箱(Box)」という言葉が使われるようになったのでしょうか?
最も有名な由来は、心理学や経営コンサルタントの研修で使われる「9点ドットパズル(Nine Dots Puzzle)」です。
正方形に並んだ9つの点を、一筆書きの4本の直線ですべて結ぶというパズルですが、これ、点を結んでできる「四角い枠(Box)」の内側だけで考えていては絶対に解けません。
線をあえて枠の外側(Outside)まで大胆にはみ出させることで、初めて正解が見えるのです。
「答えは常に、自分が勝手に作った枠の外にある」。そんな深いメッセージが込められているんですね。
まとめ|思考の壁を突き破れ
行き詰まった時こそ、それは「箱」から飛び出すチャンスです。
ブレナン博士のように「これ、本当に正しいの?」と前提を疑ってみることで、見えなかった解決策がきっと見つかるはず。
あなたも今日から、心の中のボックスを軽やかに飛び越えてみませんか?


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