ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S01E13に学ぶ「hit the deck」の意味と使い方

hit the deck

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

とっさに身を守らなければならない危険な状況で、英語で周りにどう警告しますか?

今回は、ブースとブレナンが知ることになったギャングたちの過酷な日常から、アクション映画さながらの緊急避難フレーズをご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

ギャングのボスの葬儀に参列することになったブースとブレナン。

そこでリーダーのミゲルから、この地域での「暗黙のルール」を教えられます。
いつどこで銃撃戦が始まってもおかしくない、死と隣り合わせの生活が語られるシリアスな場面です。

Miguel: But that’s just the way it is. I mean, my mother, she’s walking to the store…
(でも、それがここの現実なんだ。俺の母親なんて、店に歩いていく途中で…)

Miguel: …a drive-by happens, yeah, and you all hit the deck.
(…ドライブバイ(車からの無差別銃撃)が起きて、みんな一斉に地面に伏せるんだ。)

Booth: You were talking to the deceased before he died?
(亡くなる前に被害者と話していたのか?)
BONES Season1 Episode13 (The Woman in the Garden)

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「母親が買い物に行くだけで命がけ」という異常な環境。

しかしミゲルはそれを恐怖としてではなく、「雨が降ったら傘をさす」のと同じくらい当たり前の日常として語っています。
この地域では「hit the deck(伏せる)」ことが、生き残るための悲しい生活習慣になっていることが伝わってきます。

フレーズの意味とニュアンス

hit the deck

意味:地面に伏せる、身を低くする、すぐに準備する

直訳すると「デッキ(甲板)を叩く」。
もともとは海軍用語で、敵の攻撃や爆発があった際に、水兵たちが一斉に船の甲板(deck)に体を打ち付けるように伏せて身を守ったことが語源です。

そこから転じて、陸上でも「床や地面に急いで伏せる」という意味で使われるようになりました。

【ここがポイント!】

単に「寝転がる」のではありません。「コンマ1秒の反射神経」が求められる表現です。

銃声や爆発音がした瞬間に、頭で考えるよりも先に体が勝手に動いて地面に張り付く。
そんな「訓練された兵士のようなスピード感」が含まれています。

実際に使ってみよう!

日常会話では、物理的な危機だけでなく、比喩的な意味でも使えます。

Someone shouted, “Incoming!” and we all hit the deck.
(誰かが「来るぞ!」と叫んだので、私たちは一斉に伏せた。)
映画やドラマでよく見る、飛来物を避けるシーンでの定番表現です。

When the boss walks in looking angry, you’d better hit the deck.
(ボスが怒った顔で入ってきたら、身を低くしてやり過ごした方がいいよ。)
比喩的に「嵐が過ぎ去るのを待つ」「目立たないようにする」という意味でも使われます。オフィスの処世術ですね。

The champagne cork popped loudly, and my cat hit the deck.
(シャンパンのコルクが大きな音で飛んだので、うちの猫は驚いて床に伏せた。)
大きな音に驚いて縮こまる様子を、少し大げさに表現するとユーモラスになります。

『BONES』流・覚え方のコツ

「ミゲルの母親の悲しい日課」で覚えましょう。

買い物袋を提げたお母さんが、銃声を聞いた瞬間に野菜と一緒にアスファルトにへばりつく姿。
そんな、平和な日常とはかけ離れた『BONES』のワンシーンを脳裏に焼き付けてください。

似た表現・関連表現

get down
(伏せろ、かがめ)
最も一般的でシンプルな命令形。「危ない!」という時によく使われます。今回のエピソード冒頭でも、警官たちが叫んでいましたね。

take cover
(隠れろ、物陰に入れ)
伏せるだけでなく、壁や車などの「遮蔽物」の後ろに身を隠すこと。より安全を確保するニュアンスです。

duck
(ひょいと頭を下げる、かがむ)
アヒル(duck)が水に頭を突っ込む動作から。ボールが飛んできた時など、一時的に頭を低くして避けるイメージです。

深掘り知識:「Deck」が持つもう一つの顔

実は deck という単語には、「床」や「甲板」以外にも面白い意味があります。

スラングでは「(人を)殴り倒す」という意味で使われることもあるんです(例:I’ll deck you!)。

「床(deck)に這いつくばらせてやる」という発想から来ていると言われており、今回のフレーズ hit the deck(自ら床に伏せる)と、deck someone(誰かを床に伏せさせる=殴る)が対になっているのが興味深いですね。

まとめ|とっさの判断が身を守る

hit the deck は、文字通り命を守るためのアクション・フレーズです。

平和な日本では物理的に伏せる機会は少ないかもしれませんが、予期せぬトラブル(や上司の雷)が飛んできた時は、この言葉を思い出してサッと身を低くしてくださいね。

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