海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
思いがけない知らせに、心が激しく動揺してしまった経験はありませんか?
今回は、ショックな出来事に対するリアルな感情を表す表現をご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
被害者マルニにクライミングを教えていたカイルたちに聞き込みを行うブースとブレナン。
マルニが地下で転落死した可能性があると告げられたカイルは、言葉を失い明らかな動揺を見せます。
Booth: She ever ask you to?
(彼女から(トンネルに一緒に行ってと)頼まれたことは?)Kyle: Yes, yes, she did. She was doing some sort of documentary and…God, she fell?
(ええ、ありました。彼女はドキュメンタリーか何かを撮っていて…なんてことだ、彼女が落ちたって?)Brennan: That’s what we’re investigating.
(それを捜査しているの。)Booth: You seem pretty shook up.
(かなり動揺しているようだな。)
BONES Season1 Episode16 (The Woman in the Tunnel)
「空に向かって登る」クライミングの指導者であるカイルにとって、教え子が「暗い地下で転落死した」という知らせはあまりにショッキングでした。
言葉に詰まり、信じられないといった様子のカイルに対し、ブースはその反応が「単なる知人の死」に対するものとしては大きすぎると見抜き、隠された個人的な関係性を探ろうとしています。
フレーズの意味とニュアンス
shook up
意味:動揺している、ショックを受けている、気が動転している
基本となる動詞「shake(揺さぶる)」の過去形である「shook」に、「完全に・すっかり」という強調を表す「up」が組み合わさった表現です。
カクテルをシェイカーで激しく振る(shake up)ように、感情や精神状態が激しく揺さぶられている状態を指します。
【ここがポイント!】
このフレーズの核心は、「予期せぬ出来事によって、心が激しくかき乱されている状態」というコアイメージです。
単に「驚いた」というよりは、ショックで言葉が出なかったり、手が震えたりするような、深い動揺や精神的ダメージを伴う際に使われます。
実際に使ってみよう!
事故の目撃や、悲しい知らせを受けた直後など、感情が大きく揺さぶられた状況で使えます。
I was pretty shook up after the car accident.
(交通事故の後は、かなり動揺していました。)
解説:ヒヤッとするような事故やトラブルに遭遇した直後の、足がすくむようなショック状態を表す際によく使われる定番フレーズです。
He’s still shook up about losing his job.
(彼は仕事を失ったことで、まだひどくショックを受けている。)
解説:物理的な事故だけでなく、失業や失恋など、人生の大きな挫折による心の傷跡を表現したい時にも、その辛い気持ちを代弁してくれます。
Seeing her cry really shook me up.
(彼女が泣いているのを見て、私も激しく動揺してしまった。)
解説:主語を「出来事」にして、「〜が私を激しく揺さぶった」という形でも使えます。他人の悲しみに触れて、自分まで胸が締め付けられるような時にぴったりですね。
『BONES』流・覚え方のコツ
独自のイメージとして「シェイカーで振られたカイル」で覚えてみましょう。
訃報を聞いた瞬間、カイルの心の中のグラスが激しく「Shake up(シェイク)」され、感情が泡立って言葉に詰まってしまう様子。
これを想像すると、このフレーズの持つ生々しいニュアンスがスッと理解できますよ。
似た表現・関連表現
似た意味を持つ表現との違いを押さえておきましょう。
shocked
(意味:ショックを受けた)
解説:shook upと非常に似ていますが、shockedが「雷に打たれたような瞬間的な驚き」であるのに対し、shook upは「その後も心がザワザワと揺れ動いている余韻」に焦点が当たります。
upset
(意味:気が動転して、取り乱して)
解説:怒り、悲しみ、不安など、様々なマイナスの感情が入り交じって平常心を失っている状態を広く指す、日常会話で最もよく使われる表現です。
freak out
(意味:パニックになる、ひどく興奮する)
解説:かなりカジュアルなスラングで、shook upよりもさらに感情が外に爆発し、泣き喚いたりパニックを起こしたりしている激しい状態を表します。
深掘り知識:実はグラマー違反?な口語表現
実はこれ、学校で習うグラマーとは少し違うんです。
文法的に厳密に言えば、受け身の形容詞として使うなら過去分詞の「shaken up」が正解。
しかし、日常のアメリカ英語では、今回のブースのセリフのように過去形である「shook」をそのまま使う「shook up」が非常に一般的に定着しています。
エルヴィス・プレスリーの名曲『All Shook Up(恋にしびれて)』も、この口語的な響きを活かしたタイトルなんですよ。
まとめ|心の揺れに寄り添って
誰かがひどく shook up している時は、無理に言葉をかけるよりも、まずはそっと寄り添ってあげることが大切かもしれませんね。
映画やドラマでも、登場人物の深い悲しみや驚きを表す際によく耳にするので、ぜひ注目してみてください。


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