「get back on one’s feet」の意味と使い方|『CHUCK』S02E12で学ぶ英会話

「get back on one's feet」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

仕事や健康でつまずいた人が、もう一度自分の生活を立て直そうとしている——そんな姿を、そばで応援したくなったこと、ありませんか。

そんなときにぴったりの「get back on one’s feet」を、『CHUCK』シーズン2第12話の序盤、店長のビッグ・マイクが、仮釈放されたばかりの旧友を店で雇うと打ち明けるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get back on one’s feet」の意味とニュアンス

get back on one’s feet
意味:立ち直る、再起する

get back on one’s feet は、困難の後に元の状態へ回復することを表すイディオムです。転んでしまった人が、もう一度自分の足で立ち上がる——その身体的なイメージが、そのまま「立ち直る」という意味につながっています。

使われるのは、失業からの再就職、病気や怪我からの回復、破産や離婚の後の生活再建など、人生のつまずきから抜け出していく場面です。とくに経済的な自立を取り戻すニュアンスで使われることが多く、「もう一度自分の足で生活を支えられるようになる」という前向きな響きを持っています。誰かがその回復を支える文脈で登場することも多い表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は「転んだ人がもう一度自分の足(feet)で立つ」という回復のイメージ
  • 失業・病気・破産などのつまずきから元の状態に戻るときに使う表現
  • 経済的な再起を語る場面で活躍する、前向きな一言

『CHUCK』S02E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

バイ・モアの店長ビッグ・マイクが、仮釈放されたばかりの昔のフットボール仲間を店で雇うと、部下のモーガンに告げる場面です。元受刑者を雇うことに戸惑うモーガンに、ビッグ・マイクは「仲間だから」とあっさり返します。

Mike: Old football buddy of mine, Jimmy Butterman, just got paroled. I told his PO that we’d give him a job here at Buy More so he could get back on his feet.
(俺の昔のフットボール仲間、ジミー・バターマンが仮釈放されてな。保護観察官には、ここバイ・モアで働かせて、あいつが立ち直れるようにすると伝えたんだ)

Morgan: An ex-con, sir? Is that such a good idea?
(元受刑者ですか?それって本当にいい考えですかね?)

Mike: He’s a teammate, Grimes. Teach him everything you know.
(あいつは仲間だ、グライムス。お前の知ってること、全部教えてやれ)

Chuck Season2 Episode12(Chuck Versus the Third Dimension)

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シーン解説と心理考察

短いやり取りの中に、ビッグ・マイクの義理堅さがにじむ場面です。彼にとってジミー・バターマンは、過去にどんな事情があろうと「チームメイト」であり、その一語ですべての迷いを片づけてしまいます。

get back on his feet という言葉には、つまずいた仲間がもう一度立ち上がるのを手伝う、という素朴な善意が重なっています。雇用をためらうモーガンの常識的な反応に対し、ビッグ・マイクは理屈ではなく仲間意識で応じている点が見どころです。普段はサボってばかりの店長が、こういう場面では筋を通す——そのギャップが、バイ・モアという職場の温かさをやわらかく見せています。「立ち直る手助けをする」という行為が、損得勘定ではなく人情から出ていることが伝わってきます。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

転んで地面に倒れ込んだ人が、手をついて、よろよろと「もう一度自分の足(feet)で立つ」——この一連の動作を映像で思い浮かべてみてください。back on は「元の位置に戻る」感覚、feet は「自立して立っている状態」を象徴しています。

ビッグ・マイクが、刑務所から出てきた旧友の肩を叩いて「ここで働いて、また自分の足で立てるようにしてやる」と世話を焼く姿と結びつけると、「困難の後の再起」というニュアンスが、そのまま記憶に残ります。

例文で覚える「get back on one’s feet」

経済的な再起から健康の回復まで、幅広く使えるのが get back on one’s feet です。3つの場面で感覚をつかんでみましょう。

It took me a year to get back on my feet after losing my job.
(失業してから立ち直るのに1年かかった)
つらい時期を乗り越えた経験を語る、経済的な再起の典型的な使い方です。時間をかけて回復したという含みが伝わります。

The loan helped the small business get back on its feet.
(その融資が、その中小企業の再建を助けた)
会社や組織を主語にした例です。人だけでなく事業の立て直しにも使え、ビジネスの文脈で重宝します。

A: How’s your brother doing after the surgery?
B: Much better. He’s slowly getting back on his feet.
(A:お兄さん、手術のあとどう?)
(B:だいぶいいよ。少しずつ回復してきてる。)
家族の近況を伝えるカジュアルな会話です。ここでは健康面の回復を表しており、経済以外にも使える幅広さがわかります。

あわせて覚えたい関連表現

bounce back
(立ち直る、回復する)
ボールが弾むイメージで、すばやく元気を取り戻すニュアンスです。get back on one’s feet がじっくりとした再起なら、こちらは回復のスピード感や弾力性を強調します。

turn one’s life around
(人生を立て直す、好転させる)
単なる回復ではなく、生き方そのものを大きく変えて良い方向へ向かわせる意味です。get back on one’s feet より、大きな転換を指します。

recover
(回復する)
中立的でフォーマルな一般動詞です。get back on one’s feet のような「自分の足で立ち上がる」という比喩のイメージはなく、客観的に状態が戻ることを表します。

Note|「自分の足で立つ」が再起を意味する普遍性

get back on one’s feet の中心にあるのは、「倒れた者が再び自分の足で立つ」という、とても身体的なイメージです。実はこの発想は、英語だけのものではありません。

英語には、feet を使って自立や再起を表す表現がいくつもあります。stand on one’s own feet(自分の足で立つ=独立する)、find one’s feet(足場を見つける=新しい環境に慣れる)、そして get back on one’s feet(再び足で立つ=立ち直る)。どれも「足で立っていること」を「自分で自分を支えている状態」の象徴として使っています。日本語でも「自立」「一本立ち」「足元を固める」のように、立つ・足にまつわる言葉が独立や安定を表します。人間にとって「自分の足で立つ」ことが、支えなしに生きる最初の一歩だからこそ、多くの言語でこの動作が再起や自立の比喩になっているのだと考えられます。

この普遍性を知っておくと、get back on one’s feet が持つ「もう一度、自分で自分を支えられるようになる」という前向きな手応えが、より深く感じられます。

立ち上がる足のイメージごと、覚えておきたい表現です。

まとめ|ビッグ・マイクの一言から学ぶ「再起」の表現

get back on one’s feet は、人生のつまずきから抜け出して、もう一度自分の足で立てるようになることを表す表現です。

失業や病気、経済的な困難からの回復まで、幅広い「立ち直り」の場面で使えます。この一言を知っていると、誰かの再起を語ったり、応援したりするときの言葉に深みが出ます。

刑務所帰りの旧友に「立ち直れるように」と仕事を世話するビッグ・マイクの不器用な優しさを思い出しながら、会話のレパートリーに加えてみてください。

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