ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S01E05に学ぶ「at your own peril」の意味と使い方

at your own peril

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「忠告はしたからな」
「あとはどうなっても知らないぞ」

そんな「破滅的な結末を覚悟してやれ」という、背筋が凍るような警告を、英語ではどう表現するでしょうか?

今回は、ジェファソニアン研究所の所長であり、言葉の魔術師でもあるグッドマンが、言うことを聞かない部下たちに突きつけた、静かで重い「最後通告」をご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

研究所の資金源である寄付者たちを招いた晩餐会。

「金持ちの道楽に付き合うのはごめんだ」と渋るホッジンズやブレナンたちに対し、グッドマン所長は「彼らの寄付が君たちの高価な機材を買っているのだ」と諭します。

そして、それでも協力しないと言うなら…と、考古学者らしい格調高い言葉で、彼らに「覚悟」を迫ります。

Goodman: …all they want in return is to rub elbows with a scientist every once in awhile. Ignore it at your own peril.
(…彼らが求めている見返りは、たまに科学者と交流することだけだ。それを無視するなら、自分の立場がどうなっても知りませんよ(自己責任でどうぞ)。)

BONES Season1 Episode5 (A Boy in a Bush)

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シーン解説と心理考察

「出席しろ」と命令するのではなく、「欠席してもいいが、その結果(予算削減やクビ)は自分で引き受けろよ」と脅す。

大人の社会における、最も効果的で恐ろしい説得方法ですね。

フレーズの意味とニュアンス

at your own peril

意味: 自己責任で、危険を覚悟の上で

Peril(ペリル)は、「(差し迫った重大な)危険、危機」という意味の少し硬い言葉です。

Risk(損をするかも)よりも「生命や存在に関わるような致命的な危険」というニュアンスが含まれます。

【ここがポイント!】

単に「危ないよ」と注意するレベルではありません。

「警告はした。この先、何が起きても私は助けないし、責任も取らない」という、突き放した冷たさと、絶対的な威圧感を持つフレーズです。

グッドマン所長があえてこの硬い表現を選んだのは、彼が「言葉を重んじる知的な人物」であると同時に、スポンサーを怒らせることが研究所にとって「死活問題(Peril)」であることを伝えたかったからでしょう。

実際に使ってみよう!

日常会話では少しドラマチックすぎますが、ここぞという時の「強い警告」や、ビジネス文書(免責事項)として効果絶大です。

1. 投資詐欺に引っかかりそうな友人に

I told you it’s a scam. Invest at your own peril.
(詐欺だって言ったからね。投資するなら、破産しても自己責任だよ(どうなっても知らないよ)。)

解説:
Risk よりも深刻な結果(全財産を失うなど)を予感させることで、相手を強く諫めることができます。

2. 【重要】契約書や看板の免責事項で

Swim at your own peril.
(遊泳は自己責任で(監視員はいません)。)

Users use this site at their own peril.
(本サイトの利用は利用者の自己責任とします。)

解説:
海外のビーチやウェブサイトの規約(Terms of Service)で頻出。法的に「責任を負わない」と宣言する決まり文句です。

3. 言うことを聞かない部下に

Ignore my advice at your own peril. I won’t cover for you anymore.
(忠告はしましたよ。私のアドバイスを無視するなら、あとは野となれ山となれ。もう庇いませんから。)

解説:
上司として、「これ以上は守ってやれない」という最終ラインを引く時に使えます。

『BONES』流・覚え方のコツ

「グッドマンの断崖絶壁」で覚えましょう。

グッドマン所長が立っているのは安全な場所。
しかし、彼が指差す先(=言うことを聞かないという選択)は、底が見えない断崖絶壁(Peril)です。

「ここから先に行くなら、落ちても知らないよ」

そんな冷酷な管理職の顔と、「Peril = 死に直結する危険」というイメージをセットで記憶しましょう。
Risk(損をするかも)よりも、もっとギリギリの状態です。

似た表現・関連表現

  • at your own risk
    (自己責任で)
    解説:最も一般的な表現。「貴重品は自己責任で管理してください(Use lockers at your own risk.)」など、日常のあらゆる場面で使われます。Peril ほど命懸けではありません。
  • on your own head be it
    (その責任は君の頭上に降りかかる=君自身の責任だ)
    解説:少し古風で聖書的な響きのあるイディオム。「天罰が下っても知らないぞ」というような、運命的な重さを感じる表現です。

深掘り知識:法務英語としての「Peril」

実はこの単語、保険業界や法律の世界では非常に重要な用語です。

  • Named Perils: (火災保険などで)補償対象として指定された危険
  • Perils of the sea: 海固有の危険(嵐、座礁など)

このように、契約書の世界では「具体的にどのような危険か」を定義するために使われます。

グッドマン所長がこの単語を使ったのは、単なる脅しではなく、「君たちの行動が招く結果は、契約違反に近い重大な過失だぞ」という、組織の長としての法的な警告だったのかもしれません。

たった一語の選択に、彼の教養と責任感が滲み出ていますね。

まとめ|そのスイッチ、本当に押す?

人生には、「押したら戻れないスイッチ」があります。

誰かに “Do it at your own peril” と言われたら、一度立ち止まって考えてみてください。

それは単なる脅しではなく、「君を守れるのはこれが最後だ」という、相手なりの最大限の誠意(警告)なのかもしれません。

覚悟を決めて進むもよし、引き返すもよし。
全てはあなた次第です。

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