ファーストクラスと「cattle class」に見る機内サービス文化|『BONES』S04E10で学ぶ英会話

『BONES』コラム: ファーストクラスと「cattle class」に見る機内サービス文化|『BONES』S04E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

BONESシーズン4 第10話は、ブースとブレナンが13時間を超える上海行きの便に乗り合わせるところから始まります。ブレナンはファーストクラス、ブースはエコノミーという座席の差が、冒頭から結末まで繰り返し話題になるエピソードで、今回はその機内サービスの格差という文化的な側面を見ていきます。

同じ機体に乗りながらも別世界のように扱いが変わる、座席クラスという機内文化を、劇中のやり取りをたどりながら見ていきましょう。

目次

ファーストクラスのアメニティに見る、機内サービスの体験差

ブースは一時的にファーストクラスへ足を運び、ブレナンの快適な様子に目を丸くします。

Booth: Wow, look at this. I don’t even get a hot meal, and you get pajamas and slippers?
(すごいな、これは。俺は温かい食事すらもらえないのに、お前はパジャマとスリッパまでもらえるのか?)

Brennan: The basic amenities. The flight is over thirteen hours.
(基本的なアメニティよ。13時間を超えるフライトだもの。)

BONES Season4 Episode10 (The Passenger in the Oven)

温かい食事、パジャマ、スリッパといったamenities(快適さのための設備・サービス)は、長距離路線のファーストクラスで提供されることがある内容として劇中に描かれています。ブレナンがbasic amenitiesとさらりと言ってのけるのに対し、ブースが驚く様子には、同じ便に乗っていても座席クラスによって体験がまったく違うという対比が表れています。こうしたアメニティの中身は航空会社や便、時期によって幅があり、実際の仕様として断定できるものではありませんが、劇中で描かれるファーストクラスの快適さは、座席クラスがもたらす体験差を象徴する場面として見ておきたいところです。

“cattle class”という俗語に見る、エコノミー席への軽妙な自嘲

ファーストクラスに紛れ込んでいたブースは、乗務員に見つかりエコノミーへ戻るよう促されます。連れ戻されながら、ブースはこうつぶやきます。

Booth: Kicking me back to the cattle class. You know, that’s not right.
(エコノミーに追い返すのかよ。それはないだろ。)

BONES Season4 Episode10 (The Passenger in the Oven)

cattle classは、エコノミークラスの詰め込まれた座席を家畜の輸送になぞらえた、口語的でくだけた俗語です。乗客自身が自分の座席を軽くぼやく時に使う言い方で、他の乗客を見下す意味合いというより、狭さや扱いの差を自虐気味に笑い飛ばすニュアンスを持つ表現として使われます。ブースの一言にも、本気の不満というより、ファーストクラスの快適さを味わった直後だからこそのぼやきという軽さが感じられます。

リクライニングの角度に見る、冒頭と結末で呼応する座席設備

物語の終盤、ブースとブレナンはファーストクラスの席でくつろぎながら、こんなやり取りを交わします。

Booth: We’re going to need some for later. To us. Hey, why does yours go all the way back and mine doesn’t go all the way back?
(これは後のために取っておかないとな。乾杯だ。なあ、なんでお前の方は全部倒れて、俺のは全部倒れないんだ?)

Brennan: Oh, it’s just how mine is.
(あら、私のはただそういう仕様なだけよ。)

Booth: This is first class. They’re supposed to go all the way back.
(ここはファーストクラスだぞ。全部倒れるはずだろう。)

Brennan: Maybe it’s because you’re supposed to be in coach.
(それはたぶん、あなたがエコノミーにいるべきだからじゃない。)

BONES Season4 Episode10 (The Passenger in the Oven)

座席のリクライニング角度は、冒頭でブースがファーストクラスの快適さに驚いた場面と結末で呼応する形になっています。実際のリクライニング可動域は座席の設計・機材・座席クラスの等級によって差があり、一律の仕様として断定できるものではありませんが、劇中ではこの角度の違いが「本来ここにいるべきではない人物」というブレナンのからかいにつながる小道具として機能しています。冒頭のパジャマ・スリッパから結末のリクライニングまで、座席クラスをめぐるやり取りがエピソード全体を額縁のように縁取っている構成です。

まとめ|座席クラスが映し出す機内サービス文化

温かい食事やパジャマといったアメニティ、cattle classという俗語、そしてリクライニングの角度と、座席クラスにまつわる機内サービス文化を、冒頭から結末までのやり取りを通して見てきました。同じ便に乗り合わせても、座席クラスひとつで体験がこれほど変わるという発見は、海外ドラマならではの楽しみ方のひとつです。

『BONES』が映し出すこうした機内文化を、これからも英語表現とあわせて見ていきましょう。

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