海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
法医学サスペンスの金字塔である本作は、難解な専門用語ばかりだと思っていませんか?
実は、緊迫した事件現場やラボでの日常的なやり取りには、私たちが今すぐ使える生きた英語表現がたっぷり隠されているんです。
今回は、予期せぬトラブルが発生した不穏なシーンから、日常会話で大活躍する必須フレーズを紐解いていきましょう!
実際にそのシーンを見てみよう!
ジェファソニアン研究所の地下にある焼却炉から、突如として異様な煙と臭いが立ち込めているのを発見した清掃員たち。
慌てて駆けつけた二人が、「昨晩、本当に火を弱めたのか?」と互いの責任を問い詰め合いながら、異常事態の原因を探ろうとしている緊迫のシーンです。
Janitor 1: Smoke comes out of the vents in the first floor break rooms.
(1階の休憩室の通気口から煙が出てるぞ。)Janitor 2: You’re sure you turned the flame down last night?
(昨日の夜、確実に火を弱めたんだろうな?)Janitor 1: Totally, one hundred percent guaranteed, positively sure. Alarms gone off before but the smoke was always gray.
(あぁ、100パーセント、絶対に、間違いない。前にもアラームが鳴ったことはあるが、煙はいつも灰色だった。)
BONES Season3 Episode6 (The Intern in the Incinerator)
シーン解説と心理考察
「100パーセント、絶対に自分のミスじゃない」と必死に弁明する清掃員の焦りが手に取るように伝わってきますね。
いつもなら灰色の煙が出るはずなのに、今日は様子がおかしい。
この後、焼却炉の中で彼らが「とんでもないもの」を発見してしまう前の、張り詰めた空気が漂っています。
絶対安全なはずの身内のラボで鳴り響いた過去の警報音が、これから起こる波乱の展開を静かに暗示している秀逸な導入部分です。
フレーズの意味とニュアンス
go off
意味:アラームや警報器が鳴る、爆発する、突然怒り出す
基本的には「何かが突然、激しく作動する」というイメージを持つ句動詞です。
今回は過去の出来事として「警報器が鳴った」という意味で使われていますが、爆弾が「爆発する」、銃が「暴発する」、あるいは人が「突然激怒する」など、内側に溜まっていたエネルギーが一気に放出されるような場面で幅広く使われます。
【ここがポイント!】
ネイティブがこの表現を使う時のコアイメージは、「静かな状態から突然スイッチが入り、抑えきれないエネルギーが外へ飛び出す勢い」にあります。
「鳴る」という日本語訳から「ring」や「sound」を思い浮かべがちですが、「go off」には「突然」「予期せず」「けたたましく」といった、人をハッとさせるような不意打ちのニュアンスが含まれているのが最大の特徴です。
実際に使ってみよう!
My phone went off right in the middle of the presentation.
(プレゼンの真っ最中に、私の携帯が鳴り出してしまった。)
静まり返った会議室で、突然着信音がけたたましく鳴り響いてしまった時の気まずい状況にぴったりの表現です。ringを使うよりも「やっちまった!」という突然のハプニング感が伝わりますね。
The fire alarm went off, but it turned out to be a false alarm.
(火災報知器が鳴ったけれど、誤作動だと分かりました。)
オフィスやマンションでのトラブルを説明する際によく使われる定番のフレーズです。突然鳴り響く警告音には、迷わずこの表現を選びましょう。
I just asked him a simple question, and he completely went off on me.
(ただ簡単な質問をしただけなのに、彼に完全にブチギレられました。)
人に対して「go off on 人」の形で使うと、怒りの感情が爆発するという意味になります。地雷を踏んでしまって、相手が突然烈火の如く怒り出した時のリアルな表現ですよ。
『BONES』流・覚え方のコツ
「絶対に自分のせいじゃない」と強がる清掃員の言葉と、不気味な煙のコントラストを思い浮かべてみてください。
「off」には「離れる」というイメージがありますが、ここでは「抑えられていたものがパーンと外へ飛び出す」と捉えます。
平穏な日常が急に破られ、けたたましいアラームが鳴り響いたり、ドカンと爆発したりする「予測不能な勢い」を、この地下室の不穏な空気感とセットでインプットしましょう。
似た表現・関連表現
ring
(鳴る)
電話やベルが「リンリン」と規則的に鳴るような、一般的な音の鳴動を表します。「go off」のような唐突さや、人を驚かせるような緊迫感はありません。
explode
(爆発する)
爆弾などが物理的に爆発する際に使われる、ニュースなどでも耳にする硬めの表現です。日常会話では、よりカジュアルで口語的な「go off」が好まれます。
blow up
(爆発する、激怒する)
「go off」と非常に似ており、物が破裂する時や人が怒りを爆発させる時に使われます。風船がパンッ!と破裂するように、跡形もなく吹き飛ぶような視覚的イメージが強い表現ですね。
深掘り知識:なぜ「off」なのに「作動する」のか?
英語を学んでいると、「off」=「スイッチを切る(turn off)」というイメージが強く、「作動するのになぜoffなの?」と疑問に思うかもしれません。
実は、英語の「off」のコアイメージは「ある場所から離れること」です。
例えば「出発する(We’re off!)」と同じように、内側に留まっていた音やエネルギーが、起点から離れて外へ「放たれる」様子を表しています。
だからこそ、アラームが鳴り響いたり、感情が爆発したりするダイナミックな動きに繋がるのですね。
前置詞の持つ本来のイメージを掴むと、熟語の暗記がグッと楽になりますよ。
まとめ|突然のハプニングには「go off」で対応しよう
今回は、アラームが鳴る・爆発するという意味の「go off」をご紹介しました。
ただ「音が鳴る」だけでなく、そこにある突然の驚きや勢いといったニュアンスまで汲み取れるようになると、英語の表現力が格段にアップします。
次にドラマで誰かが突然怒り出したり、警報が鳴ったりするシーンがあったら、ぜひこの表現を思い出してみてくださいね。


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