海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン1第19話は、ハリケーン・カトリーナ後のニューオーリンズが舞台です。ブレナンは丸一日分の記憶を失った状態で目を覚まし、そのまま事件捜査に加わることになります。今回は記憶喪失そのものの原因ではなく、記憶があいまいな状態や、記憶が少しずつ戻っていく様子を表す英語表現に注目します。
「あの日、何をしていたか思い出せない」という感覚は、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。ここから、記憶にまつわる自然な言い回しを見ていきましょう。
「水曜日に何があったの?」―抜け落ちた時間を尋ねる言い方
ホテルの部屋で目を覚ましたブレナンは、今日が木曜日だと告げられ、困惑した様子でこう漏らします。
Brennan: What happened to Wednesday?
(水曜日に何があったの?)BONES Season1 Episode19 (The Man in the Morgue)
What happened to __? は直訳すると「〜に何が起きたの?」ですが、ここでは「水曜日はどこに行ったの?」に近いニュアンスで使われています。時間そのものが抜け落ちてしまった戸惑いを、シンプルな疑問文一つで表しているのが特徴です。
このパターンは、What happened to my keys?(鍵はどこいった?)のように、物の所在を尋ねる場面でも使われるカジュアルな言い回しです。特定の日付や期間を主語に置くことで、「その時間帯に何が起きたのか分からない」という状況を端的に伝えられます。
hazy on the details ―「細かいところがぼんやりしている」と言うとき
病院で事情聴取を受けるブレナンに対し、担当刑事はこう尋ねます。
Detective Harding: Still hazy on the details?
(まだ細かいところがぼんやりしてる?)BONES Season1 Episode19 (The Man in the Morgue)
hazy はもともと「霧がかかった」「かすんだ」という意味の形容詞で、hazy on the details で「細部があいまい」「はっきり思い出せない」状態を表します。視界がかすんでいる様子を記憶の状態に重ねた言い方で、hazy on の後ろには the plan や what happened のような語も置ける表現です。
一方でブレナンはこの問いに対し、部分的にぼんやりしているのではなく、まったく思い出せないのだと返します。hazy on the details が「部分的にぼんやり」という度合いを表すのに対し、それより強い記憶の欠如を伝えたい場合は、blank(真っ白)や can’t remember anything(何も思い出せない)といった表現が使われる場面です。
losing a whole day / it’ll come back ―記憶が失われる・戻ることを言う表現
事情聴取の中でブースは、些細な物より記憶の空白そのものを心配すべきだと指摘します。
Booth: You should really be worried about losing a whole day.
(それより、丸一日分の記憶が飛んでることを心配した方がいいんじゃないか。)BONES Season1 Episode19 (The Man in the Morgue)
lose a day は「一日分の記憶(時間)を失う」ことを表す言い方で、a whole day のように whole を添えると「まるまる一日分」という抜け落ちの大きさが強調されます。数字や単位を変えれば、lose a few hours(数時間分の記憶を失う)のようにも応用できる表現です。
この後、車内のシーンではブースがit’ll come backと声をかけ、記憶が少しずつ戻ってくる可能性を示唆します。come back は「戻ってくる」という基本的な意味の熟語ですが、記憶や感覚を主語にすると「思い出す」「感覚が戻る」という文脈で自然に使われる場面です。
まとめ|記憶の空白を言い表す英語表現
What happened to __?、hazy on the details、lose a whole day、it’ll come back という4つの表現を通して、記憶があいまいな状態から少しずつ思い出す過程までを英語でどう言い表すかが見えてきます。日常会話でも「あの日のこと、あんまり覚えてないんだよね」と伝えたい場面で応用できる言い回しです。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。
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