海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
せっかくのクリスマスなのに、急なトラブルで計画が台無し…なんて経験はありませんか?
今回は、そんなピンチの状況でも、周りを明るく照らすアンジェラの「魔法のフレーズ」をご紹介します。これを使えば、どんな場所でも楽しむことができるはずですよ。
実際にそのシーンを見てみよう!
クリスマスの直前、遺体から未知の菌が検出され、ジェファソニアン研究所が完全封鎖(quarantine)されてしまうという非常事態が発生。
家族との予定もすべてキャンセルになり、ブースやホッジンズたちが深く落ち込む中、アンジェラだけは違いました。
彼女は沈んだ空気を変えるために立ち上がります。
Angela: Since we’re gonna be stuck together for Christmas, we should make the most of it.
(クリスマスにここから出られないなら、この状況を最大限に楽しむべきよ。)Booth: How?
(どうやって?)Angela: We’ll decorate this place. We’ll have a Christmas dinner. We’ll give each other presents.
(飾り付けをして、クリスマスディナーを食べて、プレゼント交換をするの。)Brennan: How can you expect me to get behind that?
(私がそんなことに賛成できると思ってるの?)BONES Season1 Episode9 (The Man in the Fallout Shelter)
シーン解説と心理考察
みんなが「stuck(閉じ込められた)」と嘆き、不運を呪っている中で、アンジェラだけは視点を切り替えています。
「ここから出られない」という事実は変えられない。でも、その限られた環境の中で「自分たちにできる最高のこと」をやろうという提案です。
彼女のアーティストとしてのクリエイティビティと、どんな時も楽しみを見つけようとする精神的な強さがよく表れているシーンですね。
「make the most of」の意味とニュアンス
make the most of
意味:〜を最大限に活用する、〜を存分に楽しむ、〜をできるだけ利用する
直訳すると「〜の最大(the most)を作る(make)」となります。
単に「使う(use)」というだけでなく、「与えられた条件や環境の中で、価値を最大化する」という意味合いで使われます。
【ここがポイント!】
このフレーズには、「限られた条件や、あまり良くない状況の中で、ベストを尽くす」というポジティブな意志が含まれています。
「時間が少ない」「予算がない」「雨が降った」といった制約がある時にこそ、不満を言うのではなく「今あるものでなんとかしよう!」と前を向くための表現です。
実際に使ってみよう!
日常やビジネスシーンで、状況を好転させたい時に使ってみましょう。
We only have an hour, so let’s make the most of it.
(1時間しかないけど、有意義に使おう。)
解説:
時間が限られている会議やデートなどで、密度を濃くしようと提案する定番フレーズです。
It rained all day, but we made the most of our trip by visiting museums.
(一日中雨だったけど、美術館を巡って旅行を満喫した。)
解説:
悪条件(雨)の中でも、楽しみを見出したことを伝えるポジティブな表現です。
The company didn’t give us a big budget, but we have to make the most of what we have.
(会社は予算をくれなかったけど、今あるものでなんとかやる(最大限の成果を出す)しかない。)
解説:
ビジネスの現場でよくある「リソース不足」の場面で、チームを鼓舞する言い方です。
『BONES』流・覚え方のコツ
「アンジェラの逆転クリスマス」でイメージしましょう。
無機質な実験室を、科学用品や証拠品保管袋を使って、キラキラのクリスマス会場に変えてしまった彼女。
「ないものねだり」をするのではなく、「今あるもの」で最高の空間を作り出す。
その「工夫」と「楽しむ心」こそが、まさに make the most of の精神です。
似た表現・関連表現
- make the best of
((悪い状況の中で)なんとかやりくりする、我慢してベストを尽くす)
解説:非常に似ていますが、こちらは「諦め」や「忍耐」のニュアンスが強くなります。 - take advantage of
(〜を利用する、活用する)
解説:こちらも「活用する」ですが、文脈によっては「(人の弱みなどに)つけ込む」という悪い意味になることもあるので注意が必要です。 - seize the day
(今を楽しむ、チャンスをつかむ)
解説:有名な “Carpe Diem” の英訳。「将来を心配するより、今この瞬間を楽しもう」という、より刹那的で情熱的なニュアンスです。
深掘り知識:「Best」と「Most」の決定的な違い
似た表現の項目でも触れましたが、make the best of と make the most of は、ネイティブでも混同しがちですが、心の持ちようが少し違います。
- Make the best of: 状況は「悪い(Bad)」。仕方ないから、その中で一番マシ(Best)な状態にしよう。→ (忍耐・妥協)
- Make the most of: 状況は「限定的」。でも、その可能性を最大(Most)まで引き出そう!→ (積極性・満喫)
アンジェラが選んだのは “make the most of” でした。
彼女にとって、仲間と過ごすクリスマスは「仕方なく我慢するもの」ではなく、「特別な思い出に変えられる貴重な時間」だったのです。
言葉選び一つにも、彼女の愛情深さが滲み出ていますよね。
まとめ|どんな時でも楽しむ心
「make the most of」は、不満を言う代わりに「今ある手札で勝負しよう」と自分や周りを励ますことができる、大人のフレーズです。
もし予期せぬトラブルが起きても、アンジェラのように「よし、この状況を楽しもう!」と口に出してみてください。
きっと空気が変わるはずです。


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