「rain check」の意味と使い方|『BONES』S11E12で学ぶ英会話

「rain check」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

食事や飲みに誘われたとき、今日はどうしても都合がつかない、でも相手の誘い自体は断りたくない——そんな気持ちを、ひとことで伝えられたらいいのにと思ったことはありませんか。

そんなときにぴったりの「rain check」を、『BONES ―骨は語る―』シーズン11第12話の冒頭、車椅子生活になったホッジンスを仲間が観戦に誘う場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「rain check」の意味とニュアンス

rain check
意味:またの機会に(誘いを次回に持ち越す)

「rain check」は、誘いをその場で受けられないとき、「今回は遠慮するけれど、次はぜひ」と次回への持ち越しを伝える表現です。単なる拒絶ではなく、相手との関係を続ける意思を残すのが大きな特徴です。

もともとは野球の試合が雨で中止になったとき、観客に配られた「次回無料で観戦できる引換券」を指す言葉でした。そこから、いったん見送るけれど次の約束は生きている、というニュアンスが日常会話に広がっていきました。

実際の会話では take a rain check on 〜(〜をまたの機会にする)の形が最もよく使われます。誘いを断る場面で使えば、角を立てずに「次がある」ことを伝えられる、便利な大人の言い回しです。

【ここがポイント!】

  • 核は「次回無料の引換券」、また機会があるという含みが残る言葉
  • ただの断りではなく、関係を続ける意思を添えられる表現
  • take a rain check on 〜 の形で覚えると、そのまま会話で使えるのがコツ

『BONES』S11E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

事故で車椅子生活になったホッジンスを気づかい、ブースが「男だけで試合を観ないか」と自宅に誘います。ところがちょうどそこへ新たな事件の一報が入り、その場はお開きに。最後にホッジンスが返したひとことに、このフレーズが登場します。

Booth: Why don’t you come over later tonight and we can watch the game, just the guys?
(今夜うちに来て、男だけで試合を観ないか?)

Brennan: Unfortunately, it looks like we’re all gonna have to get going. A body was found inside a burned-out car.
(残念だけど、みんなもう行かないと。焼けた車の中から遺体が見つかったの。)

Hodgins: Okay, we’ll just do a rain check, then.
(分かった、じゃあまた今度ってことで。)

Bones Season11 Episode12(The Murder of the Meninist)

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シーン解説と心理考察

ホッジンスにとって、この誘いは仲間からの気づかいそのものです。けれど事故のあとの彼には、その気づかいを素直に受け取りきれない複雑さもあります。誘いをやんわりかわす冒頭のやり取りに、彼のいまの心境がにじむ場面です。

そこへ事件の知らせが入り、観戦の話は自然に流れます。最後の「rain check」というひとことには、誘いを無下にはしない距離感が表れています。断りでありながら関係は閉じない、その絶妙なバランスがこの短い返しに重なっています。気づかう側ともらう側、両方の優しさが交わる立ち上がりと言えます。

『BONES』流・覚え方のコツ

思い浮かべたいのは、雨で中止になった野球場で、観客が手にする一枚のチケットです。今日は試合が流れても、この券があれば次は必ず観られる——そんな安心感を握りしめる場面をイメージしてみてください。

ホッジンスが事件の知らせで観戦を諦めながらも、「また今度」と券を手元に残すように返す姿と重ねると、「誘いを次回に持ち越す」という意味が体に馴染みます。手のひらに引換券を一枚握る感覚を思い描けば、いざ使う場面でもすっと口から出てきます。

例文で覚える「rain check」

誘いを上手に見送りたいときに活躍するフレーズです。場面ごとの使われ方を、3つの例文で見ていきましょう。

Can I take a rain check on dinner? I’m swamped with work tonight.
(夕食はまた今度でもいい?今夜は仕事が山積みなんだ。)
同僚や友人からの食事の誘いを、丁寧に見送る場面です。take a rain check on 〜 の形がそのまま使える、最も基本的なパターンです。

I’ll have to take a rain check, but let’s definitely reschedule.
(今回は見送らせてください。でも必ず別日に。)
取引先とのランチの予定を調整し直すような場面です。reschedule(予定を組み直す)を添えることで、前向きな気持ちをはっきり補強できます。

A: We’re all heading out for drinks. You in?
B: Sorry, I’ll have to take a rain check tonight. Next time for sure.
(A:これからみんなで飲みに行くけど、来る?)
(B:ごめん、今夜はまた今度にするよ。次は必ず。)
友人グループの誘いをその場で断る会話です。Next time for sure と添えると、「次がある」という含みがいっそう伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

take a rain check
(またの機会にする)
「rain check」を会話で使うときの最も標準的な動詞フレーズです。実用ではほぼこの形になるため、セットで覚えておくと迷いません。

maybe some other time
(また別の機会に)
こちらはより口語的で、ぼかした断りの言い回しです。「rain check」が「次がある」ことをそれとなく約束するのに対し、こちらは次回への確約が弱く、やんわり見送りたいときに向いています。

put a pin in it
(いったん保留にする)
話題や計画を一時的に棚上げするときの表現です。誘いの延期に限らず、議論や決定を後回しにする場面でも使える点が「rain check」との違いです。

Note|野球場から生まれた「rain check」

誘いを次回に持ち越す「rain check」。この言葉が、もともと野球場で配られた一枚の券から生まれたことをご存じでしょうか。

「rain check」が使われ始めたのは、19世紀のアメリカだとされています。野球の試合が雨で中止になったとき、すでにチケットを買っていた観客に対して、後日あらためて観戦できるよう発行されたのが「雨天引換券(rain check)」でした。やがてこの仕組みは野球以外にも広がり、小売店で品切れの特売品を後日同じ価格で買える券を指すようにもなります。「今日は無理でも、後日あらためて」という共通のイメージが、人からの誘いを断る場面にも転用され、現在の「またの機会に」という意味へと定着していきました。

この成り立ちを知っておくと、「rain check」がただの断りではない理由がよく分かります。券が手元に残っているように、約束そのものは消えていない——そのニュアンスが言葉の芯にあるわけです。

野球場の一枚の券が、今では世界中の会話で使われている。言葉の旅の長さを感じさせる表現です。

まとめ|ホッジンスの「また今度」に学ぶこと

「rain check」は、誘いを断りながらも「次がある」ことを伝えられる、関係をつなぐためのひとことです。きっぱり拒むのでもなく、あいまいに濁すのでもなく、次回への持ち越しをさらりと示せるのがこの表現の魅力です。

この一言を知っておくと、都合がつかないときでも相手の誘いを大切にしながら見送れます。仕事の予定でも、友人との約束でも、関係を閉じずに次へつなぐ言葉として働いてくれます。

雨で流れた試合のチケットを手元に残すように、誘いの約束をそっと未来へ預けておく——そんな場面を思い浮かべながら、会話のレパートリーに加えてみてください。

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