海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
身近な人の優しさや日々の平和な生活を「あって当たり前」だと勘違いしてしまうこと、ありませんか?
今回は、感謝を忘れたくない時に響く重要フレーズをご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
地下トンネルの奥深くで、ついに事件の容疑者たちを追い詰めたブースとブレナン。
緊迫した状況下、ブースは空気を読まずに正論で相手を刺激しがちなブレナンに対し、「自分に主導権を渡すように」と釘を刺します。
Brennan: Would you rather go out in body bags? Put on the damn restraints.
(死体袋に入れられて運び出されたいの?さっさと手錠をかけなさい。)Booth: And let me do the talking. Got it?
(そして交渉は俺に任せろ。わかったか?)Brennan: And let you do the talking.
(そして、あなたに交渉を任せろと。)Booth: Yeah, well, I took that one for granted.
(ああ、まあ、それは当然だと思ってたよ。)
BONES Season1 Episode16 (The Woman in the Tunnel)
この短いやり取りには、対人交渉のプロであるブースと、事実をありのままに伝える科学者ブレナンの「役割分担」が凝縮されています。
ブースにとって、危険な現場で自分が仕切ることは絶対的な大前提です。
彼があえて「当然だと思っていた」と言葉にしたのは、「言わなくても君ならわかってるだろ?」という、相棒への全幅の信頼と少しの甘えの表れだと言えますね。
フレーズの意味とニュアンス
take (it) for granted
意味:(〜を)当たり前だと思う、当然のこととみなす
「grant」には「与える・認める」という意味があります。
それが受け身の形(granted)になることで、「与えられて当然=疑問すら持たない状態」になるという成り立ちです。かつての「(要求などを)聞き入れる」という意味合いが時代とともに変化し、現在のニュアンスとして定着しました。
【ここがポイント!】
このフレーズの核心は、「感謝を忘れてしまうほどの慣れ」または「疑う余地のない絶対的な前提」というコアイメージです。
ポジティブな信頼関係を表すこともあれば、「親切を当たり前と思って感謝しない」というネガティブな戒めとして使われることも多い、非常に奥深い表現です。
実際に使ってみよう!
日常の人間関係からビジネスシーンまで、幅広く使える表現です。
I know you’re busy, but please don’t take me for granted.
(忙しいのはわかるけど、私がいるのを当たり前だと思わないで。)
解説:家事やサポートをしてくれる相手への感謝が足りない時に、優しく(でもしっかりと)釘を刺す定番のフレーズです。
We often take our health for granted until we get sick.
(私たちは病気になるまで、健康であることを当たり前だと思いがちです。)
解説:失って初めて気づく大切さを語る時の決まり文句です。「平和な日常」や「親の愛」などにも応用できますね。
I took it for granted that the meeting was canceled.
(会議は当然キャンセルになったものと思い込んでいました。)
解説:「てっきり〜だと思っていたのに(違った)」という、自分の甘い見込みや確認不足を振り返る時にも便利です。
『BONES』流・覚え方のコツ
「ブースの俺流ルール」でイメージしましょう。
彼にとって「危険な現場でブレナンを守る」「交渉は俺がやる」というのは、議論の余地すらないデフォルト設定です。
その「疑いようのない感覚」こそが、このフレーズの核心です。
似た表現・関連表現
似た意味を持つ表現との違いを押さえておきましょう。
assume
(意味:証拠はないが事実だと想定する・思い込む)
解説:take for granted のような「相手への甘え」や「感謝の欠如」といった感情的なニュアンスはなく、より論理的に頭で考えている状態を表します。
expect
(意味:当然そうなるだろうと予期する・期待する)
解説:すでにある状況を当然と思う take for granted と違い、これから未来に起こる出来事に焦点が当たっています。
presume
(意味:おそらく〜だろうと推定する・見なす)
解説:assume よりも少しだけ確信度が高い場合に使われるフォーマルな表現で、ビジネスや法的な文脈でよく見かけます。
深掘り知識:「it」ではなく「that one」?
通常の熟語は “take it for granted” ですが、ここでブースはあえて “that one” と言っています。
これは直前のブレナンのセリフ(あなたに交渉を任せること)を指差し確認するように強調しているため。
「他のことはともかく、その点に関しては議論の余地なしだろ?」という、ブースの茶目っ気と自信が表れた、細かいけれどニクイ演出ですね。
まとめ|「ありがとう」を言葉にしよう
信頼関係があるからこそ「言わなくてもわかる」こともあれば、それが「油断」になってしまうこともありますね。
身近な人の優しさを take it for granted せず、今日はあえて言葉にして感謝を伝えてみてはいかがでしょうか?


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