海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
飲み会やデート中なのに、ついつい同業者と「仕事の話」で盛り上がってしまい、周りを置いてけぼりにしてしまった…なんて経験はありませんか?
今回は、そんな「場違いな仕事話」をピシャリと止める、大人の英語表現をご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
捜査のために訪れた町のダンスパーティーで、地元の医師リグビーがブレナンをチークダンスに誘います。
最初はいい雰囲気でしたが、二人の会話は徐々に、発見された死体やカニバリズム(人肉食)に関する専門的な話へ…。
ロマンチックな曲が流れる中、リグビーはハッと我に返ります。
Rigby: So, Charlie tells me you’re a forensic anthropologist.
(チャーリーから君は法人類学者だと聞いたよ。)Brennan: Yes.
(ええ。)Rigby: Examining human remains… must be grim work.
(遺体を調べるなんて…過酷な仕事だね。)(中略:死体の損壊具合について、専門的かつグロテスクな会話が続く)
Rigby: Alright, I shouldn’t be talking shop, not with such a beautiful woman in my arms.
(よし、仕事の話はやめておこう、こんな美しい女性を腕に抱いているんだから。)BONES Season1 Episode4 (The Man in the Bear)
シーン解説と心理考察
このシーンの面白さは、「ムード満点のダンス」と「死体の解剖話」という最悪のミスマッチです。
リグビーは口説こうとしていますが、話題選びを間違えました。
そこで talk shop という言葉を使って、「おっと、ここからはプライベートなモード(=君を口説くモード)に切り替えるよ」と宣言し、軌道修正を図っています。
ちなみにブレナンにとって「死体の話」は日常会話なので、なぜ話を止めるのかピンときていない様子が対照的です。
フレーズの意味とニュアンス
talk shop
意味: 仕事の話をする、専門的な話をする(プライベートな場で)
直訳すると「店(職場)の話をする」。
かつて職人が、仕事場(Shop)を離れて酒場に行っても、仕事の話ばかりしていたことに由来します。
【ここがポイント!】
単なる「仕事の話(business talk)」とは違い、「場違いな場所で」「内輪ネタを話す」というネガティブなニュアンスを含むことが多いです。
医師、弁護士、教師、技術者などが、同業者にしか通じない専門用語で盛り上がってしまい、周りが退屈しているような状況を指します。
「野暮なことはやめよう」という自戒を込めて使われる大人のフレーズです。
実際に使ってみよう!
仕事終わりの飲み会や、休日偶然会った同僚との会話で使ってみましょう。
Let’s not talk shop tonight!
(今夜は仕事の話はナシにしよう!)
解説:
飲み会(忘年会や歓送迎会)の乾杯の挨拶として定番のフレーズです。「無礼講で楽しもう」「仕事は忘れよう」という空気を作れます。
We ended up talking shop all night.
(結局、一晩中仕事の話をしてしまった。)
解説:
同僚と飲みに行くと、愚痴やプロジェクトの話で盛り上がってしまいがちですよね。そんな「あるある」な状況です。
Sorry for talking shop.
(専門的な話(内輪ネタ)をしちゃってごめん。)
解説:
合コンやデートの席で、つい仕事の話を熱く語ってしまい、相手をポカンとさせてしまった時のフォローに使います。
『BONES』流・覚え方のコツ
「閉店後のシャッター」をイメージしてください。
仕事が終わって「店(Shop)」のシャッターを下ろしたのに、まだ店の前で立ち話をしている…。
「もう閉店したんだから、仕事の話はやめようよ!」
そんなイメージを持つと、talk shop が「プライベートな時間に侵食してくる仕事話」であることが理解しやすいはずです。
ブレナン博士のように24時間営業の研究者は別として、普通は嫌がられますからね。
似た表現・関連表現
- talk business
(商談をする、ビジネスの話をする)
解説:talk shop よりも堅く、「取引」「契約」「金銭」の話を含みます。「真面目な話」というニュアンスが強いです。 - off the clock
(勤務時間外で)
解説:「タイムカードを押した後」という意味。「今は勤務時間外だから(仕事の話はしないよ)」と断る時などに使います。
深掘り知識:欧米の会話マナー「No Shop Talk」
欧米、特にアメリカのパーティー文化では、初対面の人や異性と Talking shop をしすぎることは、マナー違反(Boring)とされることがあります。
「仕事=人生の全て」ではなく、「仕事はあくまで生活の一部」という考え方が強いため、プライベートな場では趣味や家族、休暇の話をするのがスマートとされています。
リグビー医師が慌てて話題を変えたのも、単に話題がグロテスクだったからだけでなく、「せっかくの美女とのダンス中に仕事の話をするなんて、自分はなんて無粋な男なんだ」と気づいたからなのです。
まとめ|オンとオフを切り替えよう
仕事熱心なのは素晴らしいことですが、時にはリラックスも必要ですね。
もしプライベートで仕事の話が長引きそうになったら、Let’s stop talking shop! と言って、グラスを合わせてみてはいかがでしょうか?


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