海賊伝説が観光を支えるアメリカの町|『BONES』S01E18で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 海賊伝説が観光を支えるアメリカの町|『BONES』S01E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン1第18話は、国立の海岸保護区Assateague島で見つかった300年前の指骨をきっかけに、海賊ブラックビアードの財宝伝説をめぐる事件を描くエピソードです。作中では、この言い伝えが小さな町の観光経済と深く結びついている様子も描かれます。

事件の背景として語られる財宝伝説から、アメリカの町と伝説の関係を見ていきます。

目次

「money pit」伝説がAssateague島に根づくまで

被害者の遺体が、海岸保護区近くの町から運ばれてきたと分かる場面です。ホッジンズが土地の言い伝えを語り始めます。

BOOTH: They shipped him over from some resort town next to a federal seaside preserve. Assateague Island.
(被害者は連邦の海岸保護区に隣接するリゾートの町から運ばれてきたんだ。Assateague島だよ。)

HODGINS: That’s where the money pit is.
(そこにはmoney pitがあるんだよ。)

BRENNAN: Money pit?
(money pitって?)

HODGINS: Legend is … Assateague Island is where Blackbeard buried his treasure. For three hundred years, people have been trying to find it. They’ve dug it out to something like a hundred and fifty feet, but they’ve found nothing. Every time they come close, they trigger a baffle that floods the pit with seawater.
(言い伝えによれば…Assateague島はブラックビアードが財宝を埋めた場所なんだ。300年もの間、みんながそれを探し続けてきた。150フィートほど掘り進めたこともあるけど、何も見つかっていない。近づくたびに仕掛けが作動して、海水が穴に流れ込むんだ。)

BONES Season1 Episode18 (The Man with the Bone)

money pit(財宝の隠し穴)は、実在の海賊ブラックビアードにまつわる作中の言い伝えです。「マネーピット」型の伝説は北米の大西洋岸にも複数知られ、なかでもカナダ・ノバスコシア州のオークアイランドの伝説が有名です。作中のAssateague島の設定は史実ではなく、こうした言い伝えの型を踏まえた創作です。

財宝伝説が支える、小さな町の観光経済

発掘現場を歩きながら、ブースが発掘事業の契約者ハーデウィックから話を聞き、そこへ海賊の扮装をした市長ネイも加わる場面です。財宝伝説が単なる昔話ではなく、町の暮らしに直結していることが語られます。

HARDEWICKE: Blackbeard’s treasure is what keeps the economy on this little island running. The mayor here gets that … sometimes too intensely.
(ブラックビアードの財宝伝説が、この小さな島の経済を支えてるんだ。うちの市長はそれをよく分かってる…ちょっとやりすぎなくらいにな。)

NEY: Hey, I’m not ashamed. I’ve increased tourism sixty-three per cent since I took office, and I can boost it a bit more if the tourists could get a closer look.
(別に恥じることじゃないさ。就任してから観光客を63パーセント増やしたんだ。観光客がもっと近くで見られるようにすれば、もう少し伸ばせるとも思ってる。)

BONES Season1 Episode18 (The Man with the Bone)

海賊伝説を観光資源とする町は、アメリカ東海岸沿いに複数知られています。発掘の当事者ハーデウィックの言葉と、観光客数の伸びを語る市長の言葉が重なる点に、財宝伝説が町の政策としても機能する様子がうかがえます。

「呪い」の正体 ─ ブレナンが見出した答え

町では財宝伝説とあわせて「ブラックビアードの呪い」も語られています。研究所でのブレナンとアンジェラの会話は、この「呪い」を別の角度から捉え直します。

ANGELA: So you believe there’s treasure?
(じゃあ、財宝はあると思う?)

BRENNAN: I believe there’s greed. That’s the real curse.
(欲があるとは思うわ。それこそが本当の呪いよ。)

BONES Season1 Episode18 (The Man with the Bone)

超自然的な「呪い」ではなく、人間の欲こそが事件を動かしていたという、ブレナンらしい見立てです。財宝伝説が経済を潤す一方で、人を欲深くも駆り立てるという二面性が、この一言に凝縮されています。

まとめ|言い伝えが地域を動かす仕組み

Assateague島の money pit 伝説は、海賊の言い伝えが観光客を呼び、地域経済を支える仕掛けとして働く様子を描いています。伝説の真偽よりも、それが人と町をどう動かすかに目を向けると、アメリカの町の見え方が少し変わってきます。

このエピソードのセリフは、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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