海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン9エピソード20のテスト結果報告シーンから、人や物の劇的な変化を表すフレーズ「turn A into B」を紹介します。
「変わる」「変える」をただ「change」で済ませていませんか?
もっとダイナミックで感情の乗った言い方があります。
実際にそのシーンを見てみよう!
スウィーツが手を回して取り寄せた適性テストの結果を、ブレナンがブースに見せるシーンです。
自己ベストの「上位3%(97th percentile)」を叩き出し、「来年は99%を目指す!」と高らかに宣言したブースが、続けて笑いながら面白いひと言を返します。
Booth: Don’t act so surprised. I just… I meant… I know, I know, all right? Next year, I’m gonna go for 99%.
(そんなに驚いた顔をするなよ。俺はただ…つまり…分かってる、分かってるよ、いいか?来年は99%を目指すぞ。)Brennan: Very ambitious.
(とても野心的ね。)Booth: You turned me into a monster. I’ll tell you what. Why don’t we race around the park here, huh?
(君が俺をモンスターに変えちまったんだ。そうだ、ここから公園の周りを競争しないか?)Brennan: In these boots? So you concede?
(このブーツで?つまり、あなたの負けね?)BONES Season9 Episode20(The High in the Low)
シーン解説と心理考察
「成績なんて上位10%で十分、直感があるから大丈夫」と豪語していたブースが、自己ベストを出したことで「もっと数字を上げたい」という向上心に火がつきました。
そんな自分自身の変化を「君が俺を(数字にこだわる)モンスターに変えてしまったんだ」とブレナンのせいにして笑い飛ばすのが、愛情深いジョークになっています。
すぐに「競争しよう」と無邪気に誘う姿も愛らしく、このやり取りの後ふたりは公園でシャンパンを開けてテスト結果を祝います。
論理派のブレナンに感化された自分を笑えるブースの成長も、このシーンの見どころのひとつです。
「turn A into B」の意味とニュアンス
turn A into B
意味:AをBに変える、変化させる
「turn(向きを変える、回す)」と「into(〜の中へ)」を組み合わせた表現です。
物理的に素材や形を作り変える場合だけでなく、今回のように人の性格や状態、状況などが「ガラリと全く別のものに変わってしまう」という劇的な変化を表す際によく使われます。
【ここがポイント!】
このフレーズの核心にあるのは「ビフォーアフターの劇的な落差」です。
ただ少し改善するのではなく、AがBという「全く性質の違うもの」にすっかり変身してしまうほどの勢いを持っています。
ポジティブな成長にも、状況が一変するネガティブな展開にも使えるため、表現の幅がとても広い便利なフレーズです。
さらに今回のブースのように、感情やユーモアを乗せたジョークとしても自然に使えるのが、このフレーズの魅力です。
実際に使ってみよう!
日常会話からビジネスシーンまで、大きな変化を表現したい時に活躍するフレーズです。
実践的な例文を3つ紹介します。
Studying abroad turned him into a highly confident person.
(留学経験が、彼を非常に自信に満ちた人間に変えた。)
経験や環境が人を劇的に成長させた時に使えるポジティブな例文です。見違えるようになった相手を称賛する場面にも使えます。
His brilliant idea turned the small startup into a global company.
(彼の素晴らしいアイデアが、小さなスタートアップを世界的な企業に変えた。)
ビジネスシーンでの劇的な成長や変化を表す際にも大活躍します。「turn」のダイナミックな響きがよくマッチした一文です。
The heavy rain turned our camping trip into a disaster.
(大雨のせいで、キャンプ旅行が悲惨なものになってしまった。)
ネガティブな急展開にも使えます。「楽しい旅行」から「悲惨な状況」へとガラリと状況が一変してしまった感じがよく伝わります。
『BONES』流・覚え方のコツ
「直感頼りの熱血FBI捜査官」だったブース(A)が、ブレナンの影響を受けて「テストの点数にこだわるモンスター」(B)へと変身してしまい、「君のせいだぞ!」と笑い合っている情景をイメージしてください。
AからBへと別人のように様変わりしてしまうコメディ的なコントラストを思い浮かべると、ただの「change」では表せないダイナミックさとユーモアのニュアンスが自然と記憶に定着します。
似た表現・関連表現
change A into B
(AをBに変える)
「turn A into B」とほぼ同じ意味で使われますが、turnの方が「くるっと別物に変わる」という視覚的・劇的なニュアンスが強く、changeはより客観的に変化の事実を述べる際に好まれます。
transform A into B
(AをBに変容させる)
turnやchangeよりもさらにフォーマルで、外見や性質が根本的・完全に作り変えられるという大がかりな変化を表します。ビジネスや科学技術の文脈でよく使われます。
make A into B
(Aを材料にしてBを作る)
素材から何か新しいものを作り出す、物理的な生産のニュアンスが強い表現です。
深掘り知識:前置詞「into」が描き出す「変身」の感覚
「turn A into B」を使いこなす鍵は、前置詞「into」の感覚を掴むことです。
「in(中へ)」と「to(向かって)」が合体したこの単語は、「ある状態から別の状態へ完全に移行する」という強いエネルギーを持っています。
カエルが王子様になる童話の魔法も英語では The frog turned into a prince. と表現されます。
「何になったのか」という着地点を「into」で明確に指し示すことで、単なる変化にとどまらない「劇的な変身」のニュアンスが生まれるのです。
この「into」の持つベクトルと到達感を意識すると、英語の表現力がぐっと豊かになりますよ。
まとめ|ユーモアも感情も乗せられる、頼もしいフレーズ
今回は『BONES』のシーンから、人や物の劇的な変化を表す「turn A into B」という表現を紹介しました。
成長を表すポジティブな変化にも、急転直下のネガティブな展開にも使えるのはもちろんですが、ブースのように「君が俺をモンスターにした」と笑いながら使えるのが、このフレーズの一番の面白さです。
変化を伝えたい場面で「change」だけでなく「turn A into B」を選べると、英語の表現に一気に奥行きが出ます。

