海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『CHUCK』シーズン4 第6話に登場する、相手の欠点を認めつつも本心を擁護する言い方です。エリーの自宅で、デヴォンの母ハニーに育児のアドバイスを求めたエリーが、ハニーとのやり取りを経て、デヴォンに本音を打ち明ける場面が描かれています。
コツを尋ねる持ち上げ方から、相手の欠点を認めつつかばう言い方まで、順番に見ていきます。
コツを尋ね、相手を安心させて力になると申し出る言い方
エリーが、デヴォンの母ハニーに育児のコツを尋ねるところから始まります。
Ellie: So, Honey, you have any parenting tips? I mean, Devon turned out so good. I figured you could give me some inside scoop.
(ねえハニー、育児のコツって何かあります? デヴォンがあんなに立派に育ったし。何か内緒の話を教えてもらえたらって思って。)CHUCK Season4 Episode6 (Chuck Versus the Aisle of Terror)
ハニーは短く答えたあと、こう続けます。
Honey: But don’t you worry, this little wonder is already halfway there. You know, we really have to make sure that this baby… has positive female influences. So I’m here to help.
(でも心配いらないわよ、この小さな奇跡はもう半分できあがってるようなものだから。この赤ちゃんには、女性としてのいい手本がちゃんと必要でしょう。だから、私が力になるわ。)CHUCK Season4 Episode6 (Chuck Versus the Aisle of Terror)
Devon turned out so good. と相手の子育ての結果をまず持ち上げてから、give me some inside scoop と「内緒の話」を教えてほしいと頼み込む言い方は、相手を立てながらコツを引き出す聞き方です。
対するハニーの don’t you worry は「心配いらない」と相手を安心させる決まり文句で、そのあとに So I’m here to help. と続けることで、頼まれてもいないのに力になると申し出る流れを作っています。
相手の欠点を認めつつ、本心を擁護する言い方
エリーが礼を伝えたあと、デヴォンが持ってきたぬいぐるみをめぐって、ハニーが口を挟みます。
Honey: Devon, like this stuffed bear is gonna teach this baby… how to read and write? Here. Babies love dictionaries.
(デヴォン、そのぬいぐるみのクマで、この子に読み書きを教えるつもりなの? はい。赤ちゃんは辞書が大好きなのよ。)CHUCK Season4 Episode6 (Chuck Versus the Aisle of Terror)
ハニーが百科事典を探しに行った間に、様子を見ていたデヴォンに大丈夫かと尋ねられたエリーは、こう答えます。
Ellie: I’m fine. Ha, ha. Your, uh… Your mother might be, uh, a bit much… but underneath it all, she just wants to be a part of the baby’s life.
(大丈夫よ。はは。あなたの…あなたのお母さんは、ちょっとやり過ぎなところがあるかもしれないけど、その根っこの部分では、ただこの子の人生の一部になりたいだけなのよ。)CHUCK Season4 Episode6 (Chuck Versus the Aisle of Terror)
how to read and write? と疑問形で相手の選んだ贈り物の効果を疑問視し、Babies love dictionaries. と代案を差し出す言い方は、遠慮のない口出しの型です。
それを受けたエリーの a bit much は「ちょっとやり過ぎ」と欠点をやんわり認める表現で、そのあとに but underneath it all と続けることで、表面の欠点をいったん置いたうえで she just wants to be a part of the baby’s life. と相手の本心を擁護する形に変わっています。「〜かもしれないけど、根底ではXだ」という組み立てが見どころです。
まとめ|欠点を認めつつ、本心をかばう言い方
コツを尋ねて相手を持ち上げる言い方、安心させて力になると申し出る言い方、そして欠点を認めつつ本心を擁護する言い方まで見てきました。相手のやり過ぎな面を認めながらも、その奥にある思いをすくい上げる言葉の運び方が伝わってきます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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