海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『CHUCK』シーズン2 第7話に登場する、上司への言い訳を頼む言い方と、友のために一肌脱ぐことを快く引き受けつつ友情の一線をユーモラスに念押しする言い方です。抜け出す用事があるチャックがモーガンに口裏合わせを頼み、隠し事への軽い不満をこぼしつつも、モーガンが快諾する場面が描かれています。
頼み事をする言い方から、それを引き受ける言い方まで、順番に見ていきます。
上司への言い訳を頼む言い方
チャックはモーガンに、上司エメットへの言い訳を頼みます。
Chuck: I need you to cover for me with Emmett today. Gotta cut out early.
(頼みがあるんだ。今日エメットのこと、カバーしといてくれない?早めに抜けなきゃいけなくて。)CHUCK Season2 Episode7 (Chuck Versus the Fat Lady)
cover for someone は「〜の代わりを務める」「〜をかばう」という意味で、不在や不都合を誰かに隠してもらう時によく使われる言い方です。gotta cut out early の cut out は「その場を抜け出す」というくだけた言い方で、事情を細かく説明せずに用件だけを伝えるチャックの慌ただしさが表れています。gotta は have got to の砕けた短縮形で、公式な場面ではなく親しい相手だからこそ使える気安さが表れています。
隠し事への軽い不満と、それをはぐらかす言い方
事情を明かさないまま頼み込むチャックに、モーガンは一言だけ不満を漏らします。
Morgan: we’re best friends, but if you’re not telling me about this, what else aren’t you telling me?
(俺たち親友だろ。なのにこれを話してくれないなら、他にも隠してることがあるんじゃないの?)CHUCK Season2 Episode7 (Chuck Versus the Fat Lady)
what else aren’t you telling me? は「他に何を話していないんだ?」という、隠し事を疑う時の言い方です。if節の中に不満の理由を収め、それを問いかけの形にまとめているところに、モーガンなりの控えめな抗議が表れています。
隠し事への問いかけを受けて、チャックは詳しい説明を省いたまま理解を求めます。
Chuck: Exactly, so just trust my judgment on this, okay?
(そうなんだ、だからこれに関しては僕の判断を信じてほしいんだ、いいだろ?)CHUCK Season2 Episode7 (Chuck Versus the Fat Lady)
trust my judgment on this は「これに関しては自分の判断を信じてほしい」という言い方で、理由を語らずに相手の理解だけを求める時に使える表現です。
友情の一線をユーモラスに念押しする言い方
多くを語らないまま頼まれても、モーガンは快く引き受けます。
Morgan: Of course, I can cover for you, man, because we’re best friends and that’s what best friends do– they lie for each other. But they don’t lie to each other, that’s all.
(もちろんカバーしてやるよ、な。俺たち親友だから、それが親友ってものだろ——お互いのために嘘をつく。でもお互いに嘘はつかない、それだけだ。)CHUCK Season2 Episode7 (Chuck Versus the Fat Lady)
that’s what best friends do は「それが親友というものだ」という、自分たちの関係性を定義づける言い方です。lie for each other と lie to each other という似た形の対句を並べることで、「友のためになら嘘をつくが、友に嘘はつかない」という一線をユーモラスに、しかしきっぱりと示しているのが見どころです。
まとめ|頼み事の言い方と、友情の一線を示す言い方
上司への言い訳を頼む cover for someone という言い方と、友情の一線を示す that’s what best friends do という言い方を見てきました。詳しい理由を語らずとも、互いの信頼だけで頼み事が成立するやり取りが読み取れます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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