「the one who got away」の意味と使い方|『CHUCK』S02E07で学ぶ英会話

「the one who got away」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

あのとき縁がなかったけれど、本当はやり直したかった相手。ふと思い出して、胸の奥がきゅっとなるような人が、誰の記憶にも一人はいるのではないでしょうか。

そんな存在を指すのが「the one who got away」、つまり縁がなくて逃してしまった相手、という意味の表現です。今回は『CHUCK』シーズン2第7話、秘密基地でチャックが、かつての恋人ジルとの再会への思いをケイシーに訴えるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「the one who got away」の意味とニュアンス

the one who got away
意味:(縁がなく)逃してしまった相手、本当は手に入れたかったのに逃した人

get away は「逃げる・去る」という句動詞で、the one who got away で「去ってしまった、その一人」という一つの名詞のかたまりになります。多くの場合、別れてしまった元恋人や、結ばれなかった初恋の相手など、恋愛における「逃した相手」を指します。

この表現の面白いところは、逃したからこそ、その相手が実際以上に大きく、特別に見えるという含みがあることです。もし結ばれていたら、ごく普通の関係だったかもしれない。それでも「あのとき逃した」という事実が、その人を記憶の中で輝かせる——そんな心の働きが、この一言には込められています。

恋愛以外でも、逃したチャンスや仕事に対して比喩的に使われることがありますが、圧倒的に多いのは「元恋人・初恋の人」を語る文脈です。

【ここがポイント!】

  • 核は「去ってしまった(got away)、その一人」という名詞のかたまり
  • 逃したからこそ特別に大きく見える、という心理が込もった一言
  • ほとんどの場合、元恋人や初恋の相手を指して使うのがポイント

『CHUCK』S02E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。スパイチームによる24時間の監視に嫌気がさしているチャック。かつての恋人ジルとよりを戻すチャンスをふいにしたくない彼は、監視役のケイシーに、なんとか自由な時間がほしいと食い下がります。その訴えの中で、チャックの本音がこぼれます。

Chuck: Come on, how many second chances do you get with the one who got away?
(なあ、頼むよ。逃しちゃった相手とやり直すチャンスなんて、人生で何回あると思う?)

Casey: I’m not even interested in my own feelings, Bartowski. Keep your mind on the mission.
(俺は自分の感情にすら興味がないんだ、バトウスキー。任務に集中しろ)

Chuck Season2 Episode7(Chuck Versus the Fat Lady)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

second chances(やり直しの機会)と the one who got away を並べたチャックの訴えには、ジルへの未練が丸ごと詰まっています。ただの元カノではなく、「逃した相手」と呼ぶところに、彼の中で彼女がいかに特別な存在かがにじむ場面です。

対するケイシーの返しは、自分の感情にすら興味がない、という徹底した無関心。チャックのロマンチックな熱量を一刀両断にする冷たさが、二人のキャラクターの対比をくっきりと表しています。感情でしか動けないチャックと、感情を切り捨てて任務に生きるケイシー。この温度差そのものが、シーンの面白さとして響きます。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

釣り人が、糸の先で一瞬きらめいた大きな魚影を取り逃がす場面を思い描いてみてください。手元に残らなかったからこそ、その魚は記憶の中でどんどん大きくなっていきます。the one who got away の「got away」は、まさにその「するりと逃げていった」感覚です。

チャックにとってのジルは、まさに釣り逃した大物。屋上やCastleで彼女への思いを語るチャックの姿と重ねておくと、「逃したからこそ特別」というこの表現の手触りが記憶に残ります。

例文で覚える「the one who got away」

逃した相手への、ほろ苦い思いを伝える表現です。恋愛を中心に、3つの場面で見てみましょう。

She’s the one who got away. I should never have let her go.
(彼女は逃しちゃった相手なんだ。手放すべきじゃなかった。)
昔の恋を振り返って後悔を語る場面です。let her go(手放す)とセットで使うと、未練の気持ちがより伝わります。

Everyone has that one person they think of as the one who got away.
(誰にだって、逃した相手だと思っている人が一人はいるものさ。)
人生の普遍的な感覚を語る場面です。恋愛トークで、共感を誘う一言として自然に使えます。

A: Do you ever think about your college boyfriend?
B: Sometimes. He was kind of the one who got away, you know?
(A:大学のときの彼氏のこと、考えたりする?)
(B:たまにね。なんていうか、逃した相手って感じだったから。)
親しい友人同士の打ち明け話です。kind of(なんていうか)を添えると、断定しすぎない柔らかいニュアンスになります。

あわせて覚えたい関連表現

an old flame
(昔の恋人、かつての想い人)
flame(炎)を使って、かつて燃えた恋の相手を指す表現です。the one who got away が「逃した後悔」を含むのに対し、こちらは現在の関係を問わず「昔の恋人」を中立的に指します。

have feelings for someone
(〜に気がある、好意を抱いている)
誰かへの恋愛感情がある状態を表す定番表現です。逃した相手に対して I still have feelings for her と言えば、未練が今も続いていることを伝えられます。

rekindle a relationship
(関係を再び燃え上がらせる、よりを戻す)
一度消えた関係を再燃させる、という意味の表現です。the one who got away とやり直そうとする、まさにチャックの状況を言い表すのにぴったりの言葉です。

Note|釣り逃した大物から生まれた「逃した恋」の言い回し

the one who got away がなぜ「逃した恋の相手」を意味するのか。その答えは、釣りの世界にあります。

英語には the big one that got away(逃した大物)という古くからの言い回しがあります。釣り人が、もう少しで釣り上げられそうだった大きな魚を、あと一歩のところで逃してしまう。手元に残らなかったからこそ、その魚のサイズは語るたびに大きくなり、やがて「逃した大物」は誇張された自慢話の代名詞にもなりました。実際に手にしたものより、手に入れ損ねたものほど、記憶の中で輝きを増す——この人間心理を、釣りの比喩は的確に捉えています。やがてこの感覚が恋愛に重ねられ、「結ばれなかったからこそ特別に思える相手」を the one who got away と呼ぶようになりました。逃したという事実そのものが、その人を理想化させるのです。

チャックがジルを the one who got away のように扱うのも、まさにこの心理です。手元に残らなかった恋だからこそ、彼の中で彼女は特別な存在として大きく膨らんでいきます。

逃したものほど、なぜか大きく見えるのですね。

まとめ|チャックの未練から学ぶ「逃した相手」の伝え方

the one who got away は、ただの元恋人ではなく、「逃したからこそ特別に思える相手」を指す、ほろ苦い余韻を持った表現です。get away という句動詞が核にあり、するりと去っていった存在を、たった一つの名詞のかたまりで表します。

昔の恋やかなわなかった縁を語るとき、この表現を知っていると、説明を重ねなくても「逃した相手なんだ」という気持ちのニュアンスごと伝えられます。

ジルへの思いを抑えきれないチャックのように、心のどこかに残る誰かを語りたくなったとき、会話のレパートリーに加えてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
恋愛英語を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「the one who got away」のような、恋愛や親しい関係で使う英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
恋愛英語が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次