「Can I have your permission… Can I marry Ellie?」に見る、切り出しにくい話を前置きしてから単刀直入に頼む言い方|『CHUCK』S01E13で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「Can I have your permission... Can I marry Ellie?」に見る、切り出しにくい話を前置きしてから単刀直入に頼む言い方|『CHUCK』S01E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン1 第13話に登場する、切り出しにくい話を前置きしてから単刀直入に頼み事をする言い方です。バイ・モアの売り場で、デヴォンがチャックに折り入って話があると声をかけ、途中何度も話が逸れてしまいながらも、姉エリーとの結婚の許可を願い出る場面が描かれています。

言い出しにくさをにじませる前置きから、最後は一気に核心へ切り込む流れを見ていきます。

目次

「何かがしっくりこない」と切り出す言い方

バイ・モアの売り場で、デヴォンはチャックに声をかけて話をしようとしますが、近くにいた虫に気を取られてしまい、何度か本題から逸れてしまいます。ようやく話を戻したところで、デヴォンは次のように切り出します。

Awesome: This is one of those rare moments when things are not kosher, Chuck. Oh, man. This is harder than I thought.
(なあチャック、こういうめったにない場面ってさ、何かがしっくりこないっていうか。ああ、参ったな。思ってたよりずっと言い出しにくいよ。)

CHUCK Season1 Episode13 (Chuck Versus the Marlin)

not kosher は、本来はユダヤ教の食事規定にかなっているかどうかを表す言葉ですが、日常会話では「何かがしっくりこない」「普通でない」という意味の比喩として使われます。デヴォンはこの一言で、これから話すことが普段の会話とは違う、特別な相談であることを先に伝えています。

続く Oh, man. This is harder than I thought. は、話し始める前に自分の心境を正直に打ち明ける一言です。「思っていたより言い出しにくい」と認めることで、相手に心の準備を促しながら、自分自身も本題に踏み出す間を取っているのが分かります。普段は明るく自信に満ちたデヴォンが、珍しく言葉に詰まる様子が伝わってくる場面です。

things are not kosher という言い方も、this is harder than I thought という言い方も、どちらも本題そのものではなく、本題に取り組む自分の状態を先に説明している点が共通しています。何を頼みたいかを明かす前に、まず「これは特別な話だ」「簡単には言えない」という空気を作っておく、という順序の取り方が見えてきます。

前置きの末に単刀直入に頼み事をする言い方

デヴォンの様子から何か大事な話だと察したチャックは、次のように相槌を打って続きを促します。

Chuck: Go… Go on. I’m listening.
(いいから…続けてよ。ちゃんと聞いてるから。)

CHUCK Season1 Episode13 (Chuck Versus the Marlin)

Go on. は、相手の話を先に進めてほしいときに使う短い相槌です。言葉を区切りながら Go… Go on. と繰り返しているところに、チャックがデヴォンの緊張を感じ取り、急かさずに待とうとする姿勢が見えます。

この後押しを受けて、デヴォンはついに核心を口にします。

Awesome: Can I have your permission… Can I marry Ellie?
(その、許可をもらえないかな…エリーと結婚してもいいかな?)

CHUCK Season1 Episode13 (Chuck Versus the Marlin)

Can I have your permission… という漠然とした許可願いから、間を置いて Can I marry Ellie? という具体的な内容へとつながる構成が印象的です。同じ Can I を二度繰り返しながら、最初はぼかし、最後に核心をはっきりと言い切るという段階を踏んでいます。この後チャックが快く受け入れたことで、長い前置きに見合うだけの短くまっすぐな返事につながっています。

前半の not kosherharder than I thought が状況の説明に費やされていたのに対し、最後の Can I marry Ellie? はわずか数語で用件を言い切っています。回りくどい前置きと、核心部分の言葉の少なさとの対比が、このやり取り全体の面白さになっていると言えます。

まとめ|前置きの長さと本題の短さの落差

not kosherやharder than I thoughtで言い出しにくさを重ねてから、Can I have your permission…という一言で核心に切り込む流れを見てきました。前置きが長くなるほど、最後の頼み事はかえって短く単刀直入になるという型が見えてきます。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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