海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『CHUCK』シーズン3 第13話に登場する、うまくいかなかった仕事を正直に認めた相手を、条件なしで迎え入れる言い方です。新しい仕事が務まらなかったモーガンが、バイ・モアへの復職をビッグ・マイクに願い出て温かく迎えられ、続けてベックマンから電話で正式な認定を告げられる場面が描かれています。
うまくいかなかったことを正直に認める言い方から、条件なしで迎え入れる言い方、そして電話でのくだけたやり取りまで、順番に見ていきます。
うまくいかなかったことを、正直に認める言い方
バイ・モアに戻ってきたモーガンは、ビッグ・マイクを前に、うまくいかなかった仕事について切り出します。
Morgan: It-it seemed like a good job, but I just… couldn’t cut it.
(良さそうな仕事に見えたんだ、でもその……うまくやれなかった。)CHUCK Season3 Episode13 (Chuck Versus the Other Guy)
It-it seemed like a good job の言い淀んだ繰り返しは、言葉に詰まりながら話し出す様子をそのまま文字にした言い方です。seemed like という控えめな表現を選ぶことで、仕事そのものを否定せず、うまくいかなかったのは自分の側だという含みを残しています。
締めくくりの couldn’t cut it は、「その仕事をこなせなかった」という意味の言い方です。just… といったん間を置いてから口にすることで、認めたくない事実を、それでも正直に言葉にしている様子が伝わってきます。
条件を付けずに、相手を迎え入れる言い方
続けてモーガンは店への復職を願い出ます。すると、ビッグ・マイクが静かに応じます。
Big Mike: Don’t worry, son. You can always come home.
(心配するな、坊主。お前はいつだって帰ってきていいんだ。)CHUCK Season3 Episode13 (Chuck Versus the Other Guy)
Don’t worry, son. は、まず相手の不安そのものを打ち消す短い一言です。呼びかけの son には、職場の上司から部下へ向けた親しみが込められており、うまくいかなかった経緯を問いただす前に、まず安心させる言葉を選んでいるのが分かります。
続く You can always come home の always という一語が、条件や期限を挟まずに戻ってきていいと伝える働きをしています。come home という、職場を「家」にたとえる言い方を使うことで、単なる再雇用の申し出以上の温かみが加わっています。
知らない番号にくだけて応じ、いたずらではないと否定する言い方
再びバイ・モアで働けることになったモーガンのもとに、まもなく一本の電話がかかってきます。電話に出たモーガンは名前を確認され、こう返します。
Morgan: Yeah. Who dis?
(ああ、そうだけど。どちら様?)CHUCK Season3 Episode13 (Chuck Versus the Other Guy)
Yeah. は、名前を確認された相手に「そうだけど」と気軽に肯定する短い応答です。続く Who dis? はさらにくだけた聞き方で、相手が誰であるかを気軽に尋ね返す言い回しからは、身構えていない様子がうかがえます。
電話の相手がベックマンだと分かり、モーガンが正式にチームの一員として認められたことが伝えられると、モーガンはいたずらではないかと疑いを口にします。すると、ベックマンがきっぱりと答えます。
Beckman: No. We don’t do pranks.
(いいえ。私たちはいたずらなどしません。)CHUCK Season3 Episode13 (Chuck Versus the Other Guy)
No. という短い否定から始まり、We don’t do pranks. で組織としていたずらをする習慣自体がないと言い切っています。「これはいたずらじゃない」と伝えるのではなく、主語を we に置いて「私たちはそういうことをしない」と言い切るところに、公的な立場からの断言らしい重みが加わっています。
まとめ|正直に認める言葉と、条件なしで迎え入れる言葉
couldn’t cut itといううまくいかなかったことを認める言い方、You can always come home.という条件なしの迎え入れ、そしてWho dis?やWe don’t do pranks.のやり取りまで見てきました。失敗を正直に認める言い方と、それを問いただしもせず受け止める言い方が並んでいます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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