同居人に「出て行ってほしい」と伝え、約束を思い出させる英語|『フレンズ』S02E19で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 同居人に「出て行ってほしい」と伝え、約束を思い出させる英語|『フレンズ』S02E19で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第19話では、チャンドラーが同居人のエディに、部屋を出て行ってほしいと伝えます。エディは出て行くと約束したあとも部屋に残り、チャンドラーは言い方を変えて話を持ち出し直します。

一緒に住む相手に「出て行ってほしい」と言うのは、言い出す側にも気まずさが残るものです。直接告げる言い方、遠回しに思い出させる言い方、もう一度はっきり伝える言い方を、場面の順に見ていきます。

目次

「I want you out」と出て行ってほしいと告げる

寝室で目を覚ましたチャンドラーは、エディに I want you out.、続けて I want you out of the apartment now. と告げます。want 人 out は「人に出て行ってほしい」という意味で、out of the apartment を足すと、どこから出て行ってほしいのかがはっきりします。最後の now で「今すぐ」という期限も加わります。

エディは、この言葉をもう一度口に出させようとします。

Eddie: You really want me out.
(本当に俺に出て行ってほしいんだな。)
Chandler: Yes, please.
(うん、頼むよ。)
Eddie: Okay, then I wanna hear you say it.
(分かった、じゃあ、そう言うのを聞かせてくれ。)
Eddie: I-I wanna hear you say, you want me out.
(お、俺に出て行ってほしいって、言うのを聞きたいんだ。)
Chandler: I want you out.
(出て行ってほしい。)
Eddie: No, no, no.
(いや、いや、いや。)
Eddie: I wanna hear it from your lips.
(その口から聞きたいんだよ。)
Chandler: Where did you hear it from before?
(じゃあ、さっきはどこから聞こえてたんだよ?)
Friends Season2 Episode19(The One Where Eddie Won’t Go)

I wanna hear you say it. は「あなたがそう言うのを聞きたい」と、相手にはっきり言葉にしてもらうよう求める言い方です。hear it from ~ は「〜から聞く」と話の出どころを示す形で、from your lips で「本人の口から」の意味になります。チャンドラーはこれを字義どおりに受け取り、「さっきはどこから聞こえていたのか」と返します。from の「出どころ」の意味を逆手に取った切り返しです。

エディは分かったと言い、こう続けます。

Eddie: I’ll be out by the time you get home from work tomorrow.
(明日あんたが仕事から帰ってくるまでには、出ていくよ。)
Friends Season2 Episode19(The One Where Eddie Won’t Go)

by the time ~ は「〜するまでには」と期限を示す形で、be out は「部屋から出ている」という状態を表します。明日の帰宅のときには、もうここに居ない、という約束の言い方になっています。

「Aren’t you forgetting anything?」と遠回しに思い出させる

チャンドラーが部屋に戻ると、エディはまだ部屋にいて、果物や野菜を乾燥させています。チャンドラーはいきなり「出て行って」とは言わず、まずこう尋ねます。

Chandler: Look, Eddie, aren’t you forgetting anything?
(なあ、エディ、何か忘れてない?)
Friends Season2 Episode19(The One Where Eddie Won’t Go)

Aren’t you forgetting anything? は否定疑問の形で、「何か忘れていない?」と、相手に自分で気づかせようとする聞き方です。答えを言わずに相手に考えさせるぶん、直接言うよりも角が立ちにくい言い方と言えます。エディは新しい金魚を買ってきた話を始め、チャンドラーはもう一歩踏み込みます。

Chandler: Look, Eddie, isn’t there something else you’re supposed to be doing right now?
(なあ、エディ、今ほかにやることになってることがあるんじゃないの?)
Eddie: Well, not unless it’s got something to do with dehydrating, my man, ‘cause right now I’m a dehydrating maniac!
(いや、乾燥に関係あること以外はないね、相棒。今の俺は乾燥マニアなんだから!)
Chandler: Look, you have to help me out here. I thought we had a deal.
(なあ、ここは協力してくれよ。約束したはずだろ。)
Chandler: I thought by the time I got–
(俺が帰るまでには……)
Friends Season2 Episode19(The One Where Eddie Won’t Go)

be supposed to ~ は「〜することになっている」という意味で、約束や決まりごとを指します。isn’t there ~? の否定疑問と組むと、「やるべきことがあるはずだよね」と思い出させる働きになります。エディが乾燥の話を続けると、チャンドラーは help me out で協力を求め、I thought we had a deal. と約束を持ち出します。I thought ~ は「〜だと思っていたのに」と、期待と違う今の状況を指摘するときに使われることの多い形です。

続けて by the time で約束の中身を言いかけたところで、話はエディに遮られます。遠回しな問いから約束の確認へと、言い方が一段ずつ強まっていく流れが分かります。

「Move out」ともう一度はっきり伝える

このあと、モニカとレイチェルの部屋のソファで寝ていたチャンドラーは、寝具を抱えて自分の部屋に戻ります。エディが乾燥させる果物を見せると、チャンドラーは Get out. を繰り返したあと、こう言います。

Chandler: You. Move out. Take your fruit. Your stupid small fruit. And get out!
(お前。出て行って。果物を持って。そのくだらない小さい果物をさ。それで出て行ってくれ!)
Eddie: You want…you want me to move out?
(俺に……俺に出て行ってほしいってこと?)
Chandler: Uh-huh.
(そう。)
Friends Season2 Episode19(The One Where Eddie Won’t Go)

move out は「住まいを引き払って出て行く」という意味で、その場から離れるだけの get out よりも、引っ越しまで含むことがはっきりします。Take your ~. は「〜を持っていって」と、自分の物ごと出て行くよう促す言い方です。エディの You want me to move out? は、言われたことを確かめ返す形で、Do you を省いた話し言葉の疑問文です。チャンドラーは Uh-huh. の一言で肯定しています。

エディはこのあと、急な話だと言い返します。この言い回しは、同じエピソードのフレーズ記事で out of the blue として取り上げています。最後の場面では、エディの鍵が合わなくなっていて、部屋にはジョーイが戻っています。チャンドラーはジョーイに Welcome home, man. と声をかけます。Welcome home. は「おかえり」と、帰ってきた人を迎えるときに使います。

まとめ|出て行ってほしいと伝える英語を段階で

I want you out で直接告げ、by the time ~ で期限を約束し、Aren’t you forgetting anything? で遠回しに思い出させ、I thought we had a deal で約束を持ち出す流れでした。強さの段階で押さえると、伝え方を選びやすくなります。

チャンドラーとエディのやりとりを思い出しながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を取り上げています。

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