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『フレンズ』シーズン2第7話では、留守電に残されたレイチェルからの伝言をきっかけに、ロスが彼女の気持ちを知ります。一方のレイチェルも、ロスが自分を想っていたことを、以前からチャンドラーに聞いて知っていました。
お互いに言わずにいたことが分かったとき、二人はどんな言葉で相手を責め、どう言い返すのでしょうか。打ち明けの言い方から言い合いの応酬まで、順に見ていきます。
「sort of had feelings for you」打ち明けを和らげる言い方
モニカとレイチェルの部屋で伝言を聞いたロスに問われ、レイチェルは言葉を探しながら自分の気持ちを認めます。
Rachel: Okay, okay. Well… Basically, lately I’ve, uh… I’ve, uh, sort of had feelings for you.
(分かった、分かった。えっと……要するに、最近ね、私……なんていうか、あなたのことを好きになってたの。)
Ross: You’ve… had feelings for me.
(君が……俺のことを好きに。)
Rachel: Yeah? So? You had feelings for me first.
(そうよ、だから何? 先に好きになったのはそっちでしょ。)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)
have feelings for ~ は「〜に好意を持つ」という意味で、love のように直接的な語を使わずに恋愛感情を伝える言い方です。ここでは現在完了の I’ve had feelings for you の形で、「最近までずっとそうだった」という時間の幅が含まれています。
冒頭の Okay, okay. は、問われて観念し、話し始めるときの前置きです。その後に置かれた Basically(要するに)と lately(最近)、さらに sort of(なんというか、ちょっと)は、どれも言い切りを和らげる働きを持つ語です。言いにくいことを口にするとき、こうした言葉を重ねながら少しずつ核心に近づいていく様子が、そのまま台詞に表れています。
ロスが驚いて同じ言葉を繰り返すと、レイチェルは Yeah? So? と開き直り、You had feelings for me first. と切り返します。先に好意を持ったのはロスの方だと指摘して、話の主導権を取り戻す返しです。レイチェルはこのあと、ロスの気持ちはチャンドラーから聞いていたと明かします。
「You should have said something」と「How come you never said anything?」の違い
閉店作業中のカフェのセントラルパークに、ロスがやってきます。言い合いは、ロスの側からレイチェルを責める言葉で始まります。
Ross: You had no right to tell me you had feelings for me. I was doing great with Julie before I found out.
(俺のことを好きだったなんて、君に言う資格はなかったんだよ。知るまではジュリーとうまくいってたのに。)
Rachel: Hey, I was doing great before I found out. You think it’s easy for me to see you with Julie?
(ちょっと、私だって知るまでは平気だったわよ。あなたがジュリーといるのを見るのが、私にとって楽だと思う?)
Ross: You should have said something before I met her!
(俺が彼女に会う前に何か言ってくれればよかったんだ!)
Rachel: I didn’t know then!
(そのときは知らなかったのよ!)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)Rachel: How come you never said anything to me?
(どうして一度も私に何も言ってくれなかったの?)
Ross: There was never a good time.
(いいタイミングがなかったんだ。)
Rachel: Right! You only had a year. We only hung out every night.
(そうよね! 1年しかなかったものね。毎晩一緒にいただけだし。)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)
レイチェルの You think it’s easy for me to ~? は、疑問文の形をとりながら、実際には「簡単なはずがない」と訴える問いかけです。そのうえで出てくる二つの表現は、どちらも「言わなかったこと」を責めていますが、向きが違います。
| 表現 | 形 | 責め方 |
|---|---|---|
| You should have said something | should have+過去分詞 | 「言うべきだった」と、過去にしなかった行動を指摘する |
| How come you never said anything? | How come+平叙文の語順 | 「どうして言わなかったの」と、理由を問いただす |
ロスの should have said は、取るべきだった行動を示して相手の落ち度を指摘する形です。
一方のレイチェルの How come ~? は Why とほぼ同じ意味ですが、後ろが主語+動詞の語順のまま続くのが特徴で、話し言葉で耳にすることが多い形とされています。never と anything を組み合わせて「一度も、何ひとつ」と強めている点も見逃せません。
ロスの There was never a good time. に対する Right! は同意ではなく、「よく言うわ」という皮肉の合図です。1年もあった、毎晩一緒にいた、と事実を並べて言い訳を崩しています。
「I can’t deal with this right now」と「It’s too late」で話を打ち切る
この二人のやりとりには、相手との話をいったん打ち切る言い方も出てきます。まず、レイチェルが気持ちを打ち明けた直後、ジュリーが下で待っていると分かった場面です。
Rachel: Wait, so, you’re going?
(待って、じゃあ、行っちゃうの?)
Ross: Well, okay. I have to. I can’t deal with this right now. I mean, I’ve uh… you know, I’ve got a cab. I’ve got a girlfriend. I’m going to go get a cat.
(まあ、うん。行かなきゃ。今はこれにどう向き合えばいいか分からない。だって、その……ほら、タクシーを待たせてるし。彼女もいるし。これから猫を迎えに行くんだ。)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)
deal with ~ は「〜に対処する」で、I can’t deal with this right now. は「今はこの問題に向き合えない」と、話を先送りにするときの言い方です。そのあとロスは、タクシー、恋人、猫と、今の自分の状況を短い文で並べています。I’ve got ~ は I have ~ の口語的な形で、理由を一つずつ挙げて、行かなければならない事情を示しています。
そしてカフェでの言い合いの終盤、ロスが言いにくかった事情を並べたのに対して、レイチェルが言い返します。
Rachel: Hey– there was one Italian guy, okay? And do you even have a point?
(ちょっと、イタリア人は一人だけだったでしょ。それで、結局何が言いたいの?)
Ross: The point is I… I don’t need this right now, okay? It’s too late.
(言いたいのは、俺は……今はこんなの必要ないってことだよ。もう遅いんだ。)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)
ここでのイタリア人は、シーズン1でレイチェルが付き合ったパオロのことです。Do you even have a point? の even は「そもそも」と疑問を強める語で、「話に要点はあるの?」と相手をせかす響きになります。それを受けたロスの The point is ~ は「要するに〜だ」と結論を示す形で、It’s too late. で「もう遅い」と話を締めくくろうとしています。
まとめ|言わずにいた気持ちをめぐる英語
sort of で打ち明けを和らげる言い方、You should have said something で過去の行動を責める形、How come you never said anything? で理由を問う形を見てきました。二つの責め方の違いが分かると、言い合いの流れがつかめます。
二人の応酬を思い出しながら、これからも『フレンズ』の会話を楽しんでいきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回の別の場面の英語も取り上げています。


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