気にしていないと強がって、皮肉まじりに相手を祝うときの英語|『フレンズ』S02E07で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 気にしていないと強がって、皮肉まじりに相手を祝うときの英語|『フレンズ』S02E07で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第7話の冒頭近く、カフェのセントラルパークで働くレイチェルは、ロスと恋人のジュリーの姿を目にします。仲間に心配されても、レイチェルは平気だと言い張ります。

気にしていないと言いながらも、言葉の端々に本音がにじむことがあります。そんな強がりの英語を、平気だと言う一言、驚きの聞き返し、皮肉まじりの祝福、別れ際のあいさつの順に見ていきます。

目次

「I don’t care」と言って、先に話題を変える

カフェで仲間がくつろいでいると、窓の外にロスとジュリーがいるのに気づいたフィービーが、レイチェルに声をかけます。

Phoebe: Oh, Rachel, don’t look.
(あ、レイチェル、見ちゃだめ。)
Rachel: Come on, you guys, I don’t care. I have a date tonight.
(ちょっと、みんな、私は気にしてないから。今夜デートなの。)
Joey: Whoa! You have a date?
(おっ! デートがあるのか?)
Rachel: Yeah. Monica set me up.
(そう。モニカが紹介してくれたの。)
Joey: What about Ross and…
(ロスと……のことはどうするんだ?)
Rachel: What, my whole insane jealousy thing?
(何、私のあのばかみたいな嫉妬の話?)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)

Come on, you guys は、仲間の気づかいを「ちょっと、やめてよ」と軽く押し返す前置きです。そのあとの I don’t care. で気にしていないと言い切り、すぐに I have a date tonight. と自分の予定に話題を移しています。気にしていない理由を説明するより先に、別の話を出してしまう流れです。

ジョーイがロスのことを言いかけると、レイチェルはその続きを待たずに What, my whole insane jealousy thing? と自分から口にします。my whole ~ thing は「例の〜の件」と、一連の出来事をまとめて指す言い方です。相手が言いよどんだ話題を先回りして言葉にすることで、もう済んだ話のように扱っています。

このあとレイチェルは、嫉妬はやめて冷静でいるほうを選んだと続け、チャンドラーに念を押されます。

Chandler: You’re really okay about all this?
(本当にこの件、平気なのか?)
Rachel: Oh, yeah. Come on. I’m moving on.
(ええ、もちろん。やめてよ。私はもう前に進んでるの。)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)

You’re really okay about ~? は、平叙文の語順に really を入れて語尾を上げ、「本当に大丈夫なの?」と確かめる聞き方です。答えの I’m moving on. は、過去の気持ちに区切りをつけて先へ進むことを表し、恋愛の話題で使われることが多いとされています。

「Together?」繰り返しで驚きを見せる聞き返し

そこへロスとジュリーが店に入ってきます。ロスが猫を飼う話をすると、ジョーイが聞き返します。

Joey: You’re getting a cat?
(猫を飼うのか?)
Ross: Actually, we’re getting a cat.
(実は、俺たちで猫を飼うんだ。)
Rachel: Together?
(一緒に?)
Rachel: Both of you?
(二人で?)
Rachel: Together?
(一緒に?)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)

ジョーイの You’re getting a cat? は、平叙文の語順のまま語尾を上げる聞き方で、意外な話を確かめるときに耳にすることの多い形です。ロスの Actually は、「実は」と相手の思い込みを少し修正するときの前置きです。ジョーイは you(ロス)が飼うのかと聞いていますが、ロスは we と言い直し、ジュリーと二人で飼うことを伝えています。

それを聞いたレイチェルは、Together?、Both of you?、Together? と、同じ内容の短い質問を三度重ねます。聞き返しは本来、聞き取れなかったことを確かめるためのものですが、ここでは答えを聞いたあとも繰り返していて、驚きを示す働きのほうが前に出ています。直前まで平気だと言っていたこととの落差が、この場面の笑いどころです。

短い一語の質問を語尾上げで繰り返す形は、日常会話でも驚いたときに自然に出てくることがあります。ただ、何度も重ねると平静を装いきれなくなることも、このやりとりから読み取れます。

「Isn’t that just lovely?」皮肉まじりの祝福と別れ際のあいさつ

ジュリーが、猫は半分ずつそれぞれの家で暮らすと説明すると、レイチェルはこう応じて店を出ます。

Rachel: Oh, well, isn’t that just lovely? The two of you will be able to enjoy for a really, really really, really, really long time. Whoa! Look at that! I got a date. With a man. Okay. You guys have a really good night. And you two have a… uh… have a really good cat.
(まあ、なんて素敵なのかしら。二人で、ほんとに、ほんとに、ほんとに、ほんとに、ほんとに長いあいだ楽しめるわね。あら、見て! 私、デートなの。男の人と。じゃあね。みんな、楽しい夜を。それからお二人は、その……えっと……とってもいい猫をね。)
Friends Season2 Episode7(The One Where Ross Finds Out)

Isn’t that just lovely? は、否定疑問の形で「なんて素敵なの」と感心してみせる言い方です。ただ、just を添えて言うと、場面によっては言葉どおりの賞賛ではなく、皮肉まじりに聞こえることがあります。ここでは直後に really を5回重ねていて、素直な祝福には聞こえにくい言い方になっています。

Look at that! は「見て」と注意を向ける一言で、ここではレイチェルが話を切り上げるきっかけにしています。続く Have a really good night. は別れ際の決まった形のあいさつですが、最後の have a really good cat では night の位置に cat を入れてしまい、言いよどみもそのまま台詞に残ります。平気だと言っていたレイチェルの言葉が、別れ際の一言で崩れてしまうという場面です。

まとめ|平気なふりと皮肉まじりの英語

I don’t care. で話題を変え、I’m moving on. で平気だと言い、Together? の繰り返しで驚きを見せ、Isn’t that just lovely? で皮肉まじりに祝う流れを見てきました。言葉と本音のずれに注目すると、場面の面白さがよく分かります。

強がるレイチェルの姿を思い出しながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

この回のほかのコラムやフレーズ記事では、同じエピソードの別の場面の英語も紹介しています。

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