「I’m not getting this」と「You’re getting it wrong」はどう違う?習い事で「わからない」「できていない」を伝える英語|『フレンズ』S01E21で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「I'm not getting this」と「You're getting it wrong」はどう違う?習い事で「わからない」「できていない」を伝える英語|『フレンズ』S01E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第21話では、モニカがレイチェル、フィービーと一緒にタップダンスの教室を訪れます。見学のつもりで来た3人は、先生のひと言で、そのままレッスンに加わることになります。

習い事の場では、「ついていけない」と「やり方が違う」は似ているようで別の話です。get it と get it wrong を中心に、教室で交わされる短い英語を見ていきます。

目次

「You dance a dance class.」見学のつもりが「踊るもの」と返される

教室に入った3人のところへ、先生がやって来て声をかけます。

Teacher: May I help you?
(何かご用?)
Monica: No, thanks. We’re just here to observe.
(いえ、結構です。見学に来ただけなので。)
Teacher: You don’t observe a dance class. You dance a dance class.
(ダンスの授業は見学するものじゃない。踊るものよ。)
Teacher: Spare shoes are over there.
(替えの靴はあっちよ。)
Rachel: What does she mean?
(どういう意味?)
Phoebe: I think she means you dance… a dance class.
(たぶん、ダンスの授業は…踊るものってことよ。)
Friends Season1 Episode21(The One with the Fake Monica)

May I help you? は、受付やお店などで「何かご用ですか」と声をかけるときに使われることの多い言い方です。モニカの We’re just here to observe. は、just here to ~ で「〜しに来ただけです」と、目的を控えめに伝える形になっています。observe は「観察する」「見学する」という動詞です。

先生の返しは、observe と dance を同じ文の形に入れ替えて並べています。dance a dance class は、名詞の dance class を動詞の dance で受ける言い方で、「ダンスの授業は見るものではなく踊るもの」と、その場で何をするのかを言い切る響きがあります。

レイチェルの What does she mean? は、聞いた言葉の意味をそばの仲間に確かめる形です。フィービーは I think she means ~ で答えますが、続く中身は先生の言葉とほぼ同じで、言い換えになっていないところに笑いがあります。

身近な場面なら、We’re just here to look around.(ちょっと見て回りに来ただけです)のように使えます。

「I’m not getting this」と「I’m totally getting it」でついていけるかを言う

レッスンが始まると、モニカとフィービーは正反対のことを口にします。

Monica: Okay. I’m not getting this.
(オーケー、これ、わからない。)
Phoebe: I’m totally getting it.
(私はばっちりつかめてる。)
Monica: Do you ever just feel like sometimes you are so unbelievably uncoordinated?
(自分の体って信じられないくらい言うことを聞かないって、感じることない?)
Rachel: You just click when they click.
(みんなが鳴らしたときに鳴らせばいいだけよ。)
Friends Season1 Episode21(The One with the Fake Monica)

ここでの get は「わかる」「コツをつかむ」という意味です。I’m not getting this. は進行形にすることで、「いままさについていけていない」という途中の状態を表しています。this は目の前のステップを指し、フィービーの I’m totally getting it. は totally を足して「すっかりつかめている」と言い切る形です。

モニカの Do you ever just feel like ~? は、「〜って感じることない?」と相手に問いかける形で、自分の弱音を打ち明けています。uncoordinated は「体の動きがうまくそろわない」「ぎこちない」という形容詞です。

レイチェルの You just click when they click. では、just が「〜するだけ」と手順の簡単さを伝えています。click はカチッと音を立てることで、ここではタップの靴で音を鳴らす動きを指すと読めます。they は周りで踊っている人たちです。

授業中に助けを求めるなら、I’m not getting this. Could you show me one more time?(よくわからないので、もう一度見せてもらえますか)のようにつなげられます。

「You’re getting it wrong」と「at least I’m doing it」で言い返す

教室の最後の場面で、モニカはまた教室の入り口に立っています。先生は入り口の彼女に声をかけ、レッスンに加わったあとで、もう一度注意します。

Teacher: You by the door, in or out?
(ドアのところのあなた、入るの、出るの?)
Teacher: You in the back, you’re getting it wrong.
(後ろのあなた、間違ってるわよ。)
Monica: But at least I’m doing it.
(でも、少なくともやってはいるわ。)
Friends Season1 Episode21(The One with the Fake Monica)

In or out? は「入るのか出るのか」と、どちらにするかを短く確かめる問いかけです。You by the door や You in the back のように、名前の代わりに立っている位置で相手を呼ぶ形は、教室のような場で使われることがある呼びかけ方です。

get it wrong は「やり方を間違える」「取り違える」という意味です。前の場面の not getting this と並べると、違いがはっきりします。

表現 意味 焦点
I’m not getting this. わからない・ついていけない 理解やコツ
I’m totally getting it. すっかりつかめている 理解やコツ
You’re getting it wrong. やり方を間違えている 動きの正しさ

モニカの返しの at least は「少なくとも」で、うまくできていない点を認めたうえで、それでも言える点を示すときに使われます。最初の場面では observe と言っていたモニカが、ここでは doing it と言っている並びにもなっています。

自分を励ますなら、I’m slow, but at least I’m trying.(遅いけど、少なくとも挑戦はしている)のように言えます。

まとめ|わからないのか、間違えているのか

I’m not getting this は理解やコツの話、You’re getting it wrong は動きの正しさの話で、同じ get でも指すところが違います。at least I’m doing it と合わせると、習い事の場の会話が言いやすくなります。

教室に立つモニカたちのやりとりを思い出しながら、『フレンズ』の英語をこれからも一緒に楽しんでいきましょう。

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