海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン3第23話では、モニカが付き合っているピートの部屋へ、植物の水やりに行きます。ピートが留守のその部屋には仲間たちも来ていて、モニカは声で動く照明やテレビ電話のある部屋を案内して回ります。
人の家を案内する場面には、見せる言葉と、触らせない言葉の両方が出てきます。部屋の案内、物に触る友達への注意、そして家の主に見つかったときのやりとりを、場面の順に見ていきます。
「You just need to find the right command」部屋を案内する
ピートはアトランタに出かけていて、モニカは水やりのついでに仲間たちに部屋を見せています。照明に声をかけると、明かりがとても強くついてしまい、モニカは言い方を変えていきます。
Monica: And this is the den. Check this out. Lights. All right, less lights. Bad lights. Lights go away. See, you just need to find the right command.
(で、ここがくつろぎ部屋。見てて。明かり。よし、明かり弱めて。だめな明かり。明かり、消えて。ほらね、正しい命令を見つければいいのよ。)
Ross: Yeah. And the dimmer switch.
(そうだな。あと調光スイッチもな。)
Friends Season3 Episode23(The One with Ross’s Thing)
This is the ~. は部屋を一つずつ紹介するときの基本の形で、den は家族がくつろぐ小さめの部屋を指す語です。Check this out. は「これ見て」と、見せたいものに相手の注意を向ける一言です。
less lights や Lights go away. は、文法的に整った命令というより、照明に向かって思いつく言葉を並べている言い方です。明かりが弱まると、モニカは you just need to find the right command と、「正しい命令を見つければいい」と説明します。the right ~ は「ちょうど合う〜」で、ここでは「機械が反応する言葉」を指しています。
ロスの And the dimmer switch. は、モニカの説明に一言付け足す形の返しです。dimmer switch は明るさを調整するスイッチのことで、命令の言葉とは別の手段を挙げています。デートから戻った場面でも、ピートが Lights. と言うと明かりが強すぎて、romantic lights と言い直しています。
「Put that down」触る友達を止める
部屋の中を見て回るうちに、ジョーイがピートの小切手帳を見つけます。
Joey: Look at this, a millionaire’s checkbook.
(見ろよ、大富豪の小切手帳だ。)
Monica: Joey, put that down. Oh, my God, that’s Pete. Okay, get out. How the hell do you answer a video phone?
(ジョーイ、それ置いて。うそ、ピートだわ。ほら、出てって。テレビ電話って一体どうやって出るのよ?)
Pete: Monica?
(モニカ?)
Monica: I guess that’s how.
(こうやって出るみたいね。)
Friends Season3 Episode23(The One with Ross’s Thing)
put ~ down は「〜を下に置く」で、相手が手に持っているものを元に戻させるときに使われる言い方です。名前を呼んでから put that down と続けることで、誰に向けた注意かがはっきりします。続く get out は「出ていって」ですが、ここではピートからの着信を受けて、仲間を画面の外へ追い払う言葉として使われています。
モニカは画面の前に立ったとたん通話がつながり、I guess that’s how. と言います。I guess ~ は「〜みたいね」と推測を表し、that’s how は「そうやるのか」という意味です。使い方を探しているうちに偶然分かったことを、そのまま言葉にする短い一言で、機械の操作に限らず使える形です。
How the hell do you ~? の the hell は疑問詞のあとに置いて意味を強める口語で、「一体どうやって」というニュアンスになります。くだけた響きが強いため、使う場面は選ぶ必要があります。
「Just here watering the plants」隠れた友達が見つかったとき
仲間たちは隠れますが、ピートとの通話はこう進みます。
Pete: Hey, Monica, how’s it going?
(やあ、モニカ、調子はどう?)
Monica: Oh, it’s good. It’s… it’s good. Just here watering the plants.
(ああ、いいわよ。うん……いい感じ。植物に水をあげに来てるだけ。)
Pete: Don’t forget that ficus over there by Rachel.
(レイチェルのそばのフィカスも忘れないでね。)
Rachel: Chandler’s on the couch.
(チャンドラーはソファにいるわ。)
Pete: I see him. You guys are the worst hiders ever.
(見えてるよ。君たち、史上最低の隠れ下手だね。)
Friends Season3 Episode23(The One with Ross’s Thing)
Just here ~ing. は I’m just here ~ing の主語と be 動詞を省いた形で、「〜しに来てるだけ」とその場にいる理由を手短に伝えます。ピートが that ficus over there と、レイチェルのそばの鉢植えを挙げるのは、水やりの念押しの形をとりながら、レイチェルの居場所が画面越しに見えていることを伝える一言です。ピートがレイチェルの名前を出すと、レイチェルは立ち上がって、ソファにいるチャンドラーの名前まで出します。
the worst ~ ever は「史上最低の〜」と大げさに言う形で、ここではピートが、見つかった一同を軽くからかう形で使っています。
このあと、ロスが「ママに電話」と言った言葉に部屋のパソコンが反応してしまいます。
Ross: You’ve got to get Mom on the phone. Call Mom! Call Mom!
(ママに電話しなきゃ。ママに電話だ!ママに電話!)
Pete’s Mom: Hello?
(もしもし?)
Monica: And that’s Pete’s mom.
(で、あれがピートのお母さん。)
Friends Season3 Episode23(The One with Ross’s Thing)
ロスの get ~ on the phone は「〜を電話に出す」「〜に電話をつなぐ」という意味です。ロスが呼ぼうとしたのはロスとモニカの母親ですが、つながった先はピートの母親で、モニカの And that’s Pete’s mom. が状況を一言で説明しています。
まとめ|人の部屋を案内するときの英語
Check this out で見せたいものを示し、put that down で触る相手を止め、Just here watering the plants でその場にいる理由を伝える表現を見てきました。案内・注意・居場所の説明を場面ごとに分けて覚えると、人の家での会話を組み立てやすくなります。
声で動く照明とテレビ電話のある部屋での6人のやりとりを観ながら、人の家で使える一言を拾っていくことができます。
このエピソードのほかの場面の英語は、同じ回のコラムやフレーズ記事で取り上げています。


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