アメリカの株の売り買いと、テレビで見る株価の文化と英語|『フレンズ』S02E21で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: アメリカの株の売り買いと、テレビで見る株価の文化と英語|『フレンズ』S02E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第21話では、モニカがテレビの経済チャンネルで、自分のイニシャルと同じ文字の銘柄を見つけます。その銘柄の値動きを見ているうちに、モニカは自分でも株を買い始めます。

株価の表示や売り買いの話は、日常会話ではなじみの薄い語彙が多く出てくる分野です。テレビの株価、売り買いの基本語、勝負の場のたとえという3つの場面から、劇中の文化と英語を見ていきます。

目次

「It went up two points.」テレビで見る株価と銘柄の文字

話の始まりは、仲間が集まったモニカとレイチェルの部屋です。モニカが見ているのは、株価が映し出される経済チャンネルでした。

Joey: Hey, Monica, why are we watching the business channel?
(なあモニカ、なんで俺たち経済チャンネルなんか見てるんだ?)
Monica: Oh, because, I was going by it the other day and I saw there was a stock with my initials MEG on it and..
(ああ、それはね、この前たまたまこのチャンネルを通りかかったら、私のイニシャルのMEGっていう銘柄があって……)
Monica: Sometimes I have to watch for two or three hours before it comes up again, but when it does it’s pretty exciting.
(次に出てくるまで2、3時間見てなきゃいけないこともあるけど、出てきたときはすっごくわくわくするの。)
Friends Season2 Episode21(The One with the Bullies)

business channel は、株価や経済ニュースを扱うテレビのチャンネルのことです。アメリカの株式市場では、銘柄がアルファベット数文字の記号で表されることが多く、この記号は ticker symbol と呼ばれます。画面に記号と株価が順に流れる表示があるため、モニカは自分のイニシャルと同じ MEG が出てくるのを待っていたわけです。

stock はここでは「銘柄」を指し、a stock with my initials は「私のイニシャルの銘柄」という意味です。

後の場面で、MEG がまた画面に出てくると、モニカはこう声を上げます。

Monica: Hey! I went up.
(ねえ!私、上がった。)
Rachel: What?
(何?)
Monica: My stock. MEG. It went up two points.
(私の株。MEG。2ポイント上がったの。)
Monica: Guys, do you realize that if I had invested my $127 in myself yesterday that I’d, like have..
(みんな、昨日127ドルを自分に投資してたら……)
Monica: …a lot more than that today?
(今日はもっとずっと多く持ってたってこと、分かる?)
Monica: You know what, I’m gonna do it.
(よし、決めた。やるわ。)
Friends Season2 Episode21(The One with the Bullies)

go up ~ points は、株価が上がった幅を points で言う表し方で、下がったときは go down を使います。I went up. は、自分のイニシャルの銘柄を自分のことのように言った冗談です。invest A in B は「AをBに投資する」で、in myself と言うことで、イニシャルの銘柄を自分に重ねています。

「Bears! Bulls!」売り買いの基本の言葉

株を買うと決めたモニカに、レイチェルが言葉を返します。

Rachel: Monica, what are you talking about?
(モニカ、何言ってるの?)
Rachel: You don’t know the first thing about the stock market.
(株式市場のことなんて何ひとつ知らないじゃない。)
Monica: What’s to know? Buy! Sell! High! Low! Bears! Bulls!
(知ることなんてある?買い!売り!高値!安値!ベア!ブル!)
Friends Season2 Episode21(The One with the Bullies)

not know the first thing about ~ は「〜のことを何ひとつ知らない」という言い方です。これにモニカは、知っている言葉を並べて返します。buy と sell は「買い」と「売り」、high と low は値段の高い・安いを指します。bull は相場の上がり調子、bear は下がり調子を表すときに使われる言葉で、由来には諸説あると言われます。単語を並べるだけの返事が、この場面の笑いどころになっています。

別の日の朝、モニカは電話の相手に株の注文を伝えます。

Monica: I wanna buy five shares of SGJ. and I wanna buy ‘em now.
(SGJを5株買いたいの。今すぐ買いたいのよ。)
Monica: Come on, time is money, my friend.
(ほら、時は金なりよ、お友達。)
Monica: Thank you. Woo!
(ありがとう。やった!)
Rachel: “Time is money, my friend?”
(「時は金なりよ、お友達」?)
Friends Season2 Episode21(The One with the Bullies)

share は株を数える単位で、five shares of ~ は「〜の株を5株」という意味です。放送当時は、電話で注文を伝えて株を売り買いする方法が広く使われていたと言われます。time is money は「時は金なり」ということわざで、レイチェルはモニカの口ぶりを繰り返して、からかっています。my friend は、ここでは電話の相手への軽い呼びかけとして使われています。

「I gotta get back in the game.」勝負の場のたとえ

その後、モニカは朝食前に17ドルを得たと話します。ジョーイは「ここで朝食を食べたから、3ドル50セント浮いた」と冗談で返し、make money(お金を得る)と save(お金を浮かせる)が並ぶやりとりになっています。どうやって得たのかと聞かれると、モニカはお金を分けて2つの銘柄の株を買ったと説明します。けれど後の場面では、帰ってきたレイチェルに100ドルを借りたいと頼み、理由をこう話します。

Rachel: For what?
(何に使うの?)
Monica: I gotta get back in the game.
(勝負の場に戻らなきゃいけないの。)
Rachel: Oh, honey, when did you get out of the game?
(あら、いつ勝負から降りたの?)
Monica: I don’t know. I lost it all, okay?
(分かんない。全部なくしたの、いい?)
Monica: I lost it.
(なくしたのよ。)
Rachel: Oh, no.
(まあ、そんな。)
Friends Season2 Episode21(The One with the Bullies)

get back in the game は「勝負の場に戻る」という意味で、ここでは株の売り買いを game(勝負)にたとえています。スポーツや仕事、恋愛の場面でも、しばらく離れていた場に戻るときに使われることの多い言い方です。レイチェルは get out of the game(勝負から降りる)を使い、「いつ降りたの?」と事情を尋ねています。

モニカの I lost it all. は「全部なくした」という意味です。lose it all はお金に限らず、持っていたものをすべて失ったときに使われます。劇中では、127ドルや17ドル、借りたい100ドルといった具体的な数字が、モニカの話の流れに合わせて出てきます。

まとめ|株の場面に出てくる言葉

business channel、ticker symbol、go up ~ points、shares、bulls と bears、そして get back in the game など、劇中の株の売り買いに出てくる言葉を見てきました。場面と一緒に覚えると、経済の話題の英語も聞き取りやすくなります。

モニカの株の話を思い出しながら、『フレンズ』の英語をこれからも楽しんでいきましょう。

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