海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン3第13話では、ジョーイとレイチェルが、それぞれが推す本を交換して読み比べることになります。きっかけは、チャンドラーとジョーイの部屋の冷凍庫に入っていた1冊の本でした。
好きな本について聞く、相手の自信に「それはどうかな」と返して勝負を受けて立つ、読み始めた相手に感想を聞く。本をめぐる会話の英語を、場面の順に見ていきます。
「How often do you read it?」と、何度も読む本について聞く
チャンドラーとジョーイの部屋で、氷を借りに来たレイチェルは、冷凍庫に本が入っているのを見つけて、そのわけを尋ねます。本はジョーイが読んでいたホラー小説でした。
Joey: Oh, I was reading it last night
(ああ、昨日の夜読んでたんだ)
Rachel: But you’re safe from it if it’s in the freezer?
(でも、冷凍庫に入れておけば安全ってわけ?)
Joey: Well, safer.
(まあ、より安全だな。)
Friends Season3 Episode13(The One Where Monica and Richard Are Just Friends)
be safe from ~ は「〜から守られている」「〜の心配がない」という意味です。レイチェルの問いに、ジョーイは safer と比較級だけで答えています。「安全」とまでは言わないものの「より安全」だ、と言い直す返し方です。ジョーイはさらに、この本を読み始める前には冷凍庫の空きを確かめる、と付け加えます。
Rachel: How often do you read it?
(どれくらい読んでるの?)
Joey: Haven’t you ever read a book over and over again?
(一冊の本を何度も繰り返し読んだこと、ないのか?)
Friends Season3 Episode13(The One Where Monica and Richard Are Just Friends)
How often ~? は回数や頻度を聞く形です。ジョーイは数で答えず、Haven’t you ever ~?(〜したことないのか?)という否定の疑問文で聞き返しています。over and over again は「何度も何度も」と繰り返しを強める言い方です。
レイチェルは、『若草物語』を一度ならず読んだことがあると認めつつ、それは古典の名作だからと言い、ジョーイの本について What’s so great about ~?(〜の何がそんなにいいの?)と尋ねます。ジョーイはこれを what is not so great about ~?(〜のいいところじゃない部分なんてある?)と裏返し、答えは nothing だと言い切ります。相手の問いの形を借りて言い返しています。
「We’ll just see about that」と、勝負を受けて立つ
ジョーイは、自分の本のほうが上だと言い出します。
Joey: This is like the scariest book ever. I bet it’s way better than that “classic” of yours.
(これは史上最高に怖い本なんだ。お前の言う「名作」なんかより、ずっといいに決まってる。)
Rachel: Well, we’ll just see about that, okay?
(へえ、それは確かめてみないとね。いい?)
Friends Season3 Episode13(The One Where Monica and Richard Are Just Friends)
I bet ~ は直訳すると「〜に賭ける」ですが、会話では「きっと〜だ」と自信を込めて言う形になります。way better than ~ の way は比較級を強めて「ずっと」の意味です。英文では classic に引用符が付いていて、レイチェルが使った言葉をそのまま借りて返していることが分かります。
レイチェルの We’ll just see about that. は、「それはどうかな、確かめてみよう」という意味で、相手が言い切ったことにすぐには同意せず、受けて立つときの言い方です。just が入ることで、「言うのは簡単、結果を見てからにしよう」という含みが出ます。このあとレイチェルは、自分がジョーイの本を読み、ジョーイが自分の推す本を読むことを提案し、ジョーイは All right, you got it.(よし、決まりだ)と応じます。you got it は、相手の提案や頼みを引き受けるときに使われる返事です。
「You want to put the book in the freezer?」と、読んでいる相手に声をかける
場面がカフェのセントラルパークに移ります。チャンドラーとロスがいるところで、ジョーイが本を読んでいます。
Joey: Wow!
(すげえ!)
Chandler: You’re liking it, huh?
(気に入ってるみたいだな?)
Joey: Oh, yeah.
(ああ、もちろん。)
Friends Season3 Episode13(The One Where Monica and Richard Are Just Friends)
You’re liking it, huh? は、like を進行形にすることで「今まさに楽しんでいる最中だね」という様子を表しています。文末の huh は、相手の反応を見て「〜なんだね?」と確かめる軽い問いかけです。この場面でジョーイは、レイチェルがこの本を何度も読んだのも No wonder(無理もない)、と口にします。No wonder ~ は「どうりで〜なわけだ」「〜なのも無理はない」と、理由が分かって納得したときに使われます。
最後の場面はモニカとレイチェルの部屋です。本の続きを読んだジョーイがやってきて、本の中の出来事を話します。レイチェルは、こう声をかけます。
Joey: Yeah?
(うん?)
Rachel: You want to put the book in the freezer?
(その本、冷凍庫に入れる?)
Friends Season3 Episode13(The One Where Monica and Richard Are Just Friends)
文頭の Do が省かれた You want to ~? は、「〜する?」と相手に軽く提案するときの形です。冒頭でジョーイが怖い本を冷凍庫に入れていた話を、今度はレイチェルが持ち出しています。読み比べの始まりと終わりの両方に、同じ冷凍庫が出てきます。
まとめ|本をすすめ合う会話の英語
How often do you read it? と over and over again で何度も読む本について聞き、I bet ~ と We’ll just see about that. で勝負を言い出す・受けて立つ流れを見てきました。好きなものを友達とすすめ合うときの言い方として使えます。
『フレンズ』を観ながら、6人の何気ない言い合いの英語も楽しんでいきましょう。
このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、同じ回の別の場面の英語を扱っています。


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