アメリカのバレンタインデーのデートとキャンディハートの文化と英語|『フレンズ』S01E14で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: アメリカのバレンタインデーのデートとキャンディハートの文化と英語|『フレンズ』S01E14で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第14話は、バレンタインデーの前日から当日にかけての物語です。デートの予定、別れ話を切り出すタイミング、ハート形のキャンディの贈り物と、この日ならではの話題が次々に出てきます。

アメリカのバレンタインデーは、日本とは少し違う過ごし方をされることがあります。作中の会話を手がかりに、この日の過ごし方と、それを語る英語を見ていきます。

目次

「It’s nice to have a date on Valentine’s Day.」で知る、デートの日

カフェのセントラルパークで、モニカはレイチェルに、フィービーが以前別れた相手から明日の夜に誘われていると伝えます。別れた理由を思い出すようレイチェルに言われたフィービーは、相手の欠点を並べたうえで、こう続けます。

Phoebe: Still, it’s nice to have a date on Valentine’s Day.
(それでも、バレンタインデーにデートの予定があるのはいいことでしょ。)
Monica: Phoebe, you can go out with a creepy guy any night of the year.
(フィービー、気味の悪い男とのデートなんて、一年中いつの夜でもできるじゃない。)
Monica: I know I do.
(私がそうだもの。)
Friends Season1 Episode14(The One with the Candy Hearts)

have a date は「デートの予定がある」という意味で、date は日付ではなく「デートの約束」を指します。文頭の Still は「それでも」と、ここまでの話を受けて譲るときの言葉です。フィービーは相手に問題があると認めながらも、この日に予定があること自体には意味があると話しています。

モニカの any night of the year は「一年中どの夜でも」で、特別な一夜とわざわざ対比させた言い方です。続く I know I do. は「私はそうしているもの」と自分を引き合いに出す冗談で、フィービーの言い分をやわらかく打ち消しています。

アメリカでは、バレンタインデーは恋人や夫婦が一緒に過ごす日として扱われることが多く、二人で食事に出かける過ごし方がよく知られています。日本のように女性から男性へ贈り物をする日というより、互いにカードや贈り物を交わす日として語られることが多いと言われますが、過ごし方は地域や家庭によって異なります。

「How can I dump this woman on Valentine’s Day?」で知る、特別な日の重み

バレンタインデー当日、チャンドラーはセントラルパークで、ジャニスに別れを切り出す話をジョーイとしています。

Chandler: How can I dump this woman on Valentine’s Day?
(バレンタインデーに、どうやってこの人を振れっていうんだよ?)
Joey: You dumped her on New Year’s.
(年越しのときも振ったじゃん。)
Friends Season1 Episode14(The One with the Candy Hearts)

dump は「(恋人を)振る」というくだけた言い方で、より穏やかに言うなら break up with ~(〜と別れる)が使われます。How can I ~? は方法を聞いているのではなく、「どうして〜なんてできるだろう」と、ためらいを表す反語の形になっています。チャンドラーが挙げているのは、その日がバレンタインデーだということです。

ジョーイの返しは、以前にも特別な日に別れたことがあるという指摘です。ためらいの理由をあっさり崩すツッコミで、二人の掛け合いのテンポがよく表れています。

日付の言い方では、on Valentine’s Day や on New Year’s のように、特定の日には前置詞 on を使います。New Year’s は、文脈によって大晦日から元日にかけての時期を指して使われることがあります。祝日や記念日には別れ話のような重い話題を避けたいと考える人もいて、チャンドラーのためらいもその感覚に沿ったものと読み取れます。

「Oh, little candy hearts.」と「I had them made special.」で知る、名入れの贈り物

その後、セントラルパークで、ジャニスはチャンドラーに贈り物を渡します。

Chandler: Oh, little candy hearts.
(おっ、ハートのキャンディか。)
Friends Season1 Episode14(The One with the Candy Hearts)

candy hearts は、短いメッセージが印字された小さなハート形のキャンディを指して使われる言葉です。アメリカでは、バレンタインデーの時期によく見かける菓子のひとつとして知られています。この回の英題にも、この言葉が使われています。

キャンディには、二人の名前を組み合わせた文字が入っていました。ジャニスはこう言います。

Janice: I had them made special.
(特別に作ってもらったの。)
Friends Season1 Episode14(The One with the Candy Hearts)

have + 物 + 過去分詞 は「物を〜してもらう」という使役の形で、had them made は「それを作ってもらった」となります。special はここでは「特別に」の意味で使われています。名前やメッセージを入れた贈り物について話すときは、I had the mug made with our names on it.(二人の名前入りのマグカップを作ってもらった)のように応用できます。このあとチャンドラーは別れ話を切り出しますが、二人のやりとりの行方は本編で確かめられます。

まとめ|バレンタインデーを語る英語

have a date on Valentine’s Day でこの日の予定を、dump ~ on Valentine’s Day で特別な日の重みを、I had them made special. で名入れの贈り物を語る英語を見てきました。行事の過ごし方は会話にも表れます。

バレンタインデーの『フレンズ』を観ながら、この日の過ごし方を想像してみるのも楽しみ方のひとつです。

この回のほかのコラムやフレーズ記事では、同じエピソードの別の英語も扱っています。

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