「私が代わりに言ってきてあげる」と友達に言われたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E13で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「私が代わりに言ってきてあげる」と友達に言われたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第13話では、ロスがかつて飼っていた猿のマルセルが出演する映画の撮影所に、6人がそろって訪れます。そこでモニカが撮影所で見かけた俳優を気に入り、レイチェルが代わりに声をかけに行こうとします。

背中を押す一言、慌てて止める一言、そして結果を聞いたあとの返し方。友達が間に入るやりとりの英語を、3つの場面から順に見ていきます。

目次

「What’s the worst that could happen?」と背中を押されたら

モニカが俳優のことを気に入っていると話すと、レイチェルは本人に伝えればいいと勧めます。そこからの二人のやりとりです。

Rachel: Tell him he’s cute. What’s the worst that could happen?
(かっこいいって言っちゃいなよ。最悪どうなるっていうの?)
Monica: He could hear me.
(彼に聞こえちゃうじゃない。)
Rachel: I’m doing it for you.
(あなたのためにやってあげるの。)
Monica: Rachel, don’t you dare.
(レイチェル、絶対にやめてよ。)
Monica: Don’t! Don’t!
(だめ!だめだってば!)
Monica: Tell him I cook!
(私が料理するって言っといて!)
Friends Season2 Episode13(The One After the Superbowl (Part 2))

What’s the worst that could happen? は「最悪でもどうなるっていうの?」と投げかけて、ためらう相手の不安を小さく見せる問いかけです。答えを求めない問いとして、背中を押す場面で使われることが多い表現です。

ところがモニカは、この問いにまじめに答えてしまいます。He could hear me. の could は「〜かもしれない」という可能性を表し、「彼に聞こえちゃうかもしれない」という返事になっています。かっこいいと伝えるのだから、聞こえるのは当たり前です。その当たり前を「最悪の事態」として挙げてしまうところが、このやりとりのおかしさです。

レイチェルの I’m doing it for you. は、現在進行形で「今からやる」と宣言する形です。for you は「あなたのために」と「あなたの代わりに」の両方に取れる言い方で、ここでは代わりに伝えに行くという意味になります。

止める側の Don’t you dare. は、「絶対にやめて」と強く制止するときの決まり文句です。dare は「あえて〜する」という意味の語で、「そんなことをする気じゃないでしょうね」という圧が込められます。モニカは止めながらも、最後に Tell him I cook! と付け足します。止めているのに売り込みは頼む、という本音のずれが、この場面の笑いどころです。

「Thanks anyway」と結果を受け止める

レイチェルは俳優のところへ話しに行きますが、話はモニカのことから逸れていきます。戻ってきたレイチェルに、モニカが結果を尋ねます。

Monica: So what did he say?
(で、彼は何て?)
Rachel: Ucch! What a jerk!
(うえっ!最低なやつ!)
Rachel: I kept talking about you and he kept asking me out.
(私はずっとあなたの話をしてたのに、向こうはずっと私をデートに誘ってくるの。)
Rachel: I mean, naturally you know, I said no.
(というかね、もちろん断ったわよ。)
Monica: Well, thanks, anyway.
(まあ、とにかくありがとね。)
Friends Season2 Episode13(The One After the Superbowl (Part 2))

結果を聞くときの So what did he say? は、so で話を本題に戻し「で、何て言ってた?」と促す形です。レイチェルの kept asking me out は、keep ~ing で「〜し続ける」、ask ~ out で「〜をデートに誘う」です。naturally は「当然ながら」で、断ったのは当たり前だと言い添えています。

モニカの Thanks anyway. は、望んだ結果にはならなかったけれど、動いてくれたことには礼を言う、という返し方です。頼みごとが空振りに終わったときに、相手を気づかって添える一言として使えます。

このあと、二人のやりとりはこう続きます。

Rachel: He just kept asking… asking, asking, asking, asking, asking…
(とにかく誘ってきて……誘って、誘って、誘って、誘って、誘って……)
Monica: Rachel, if you want to go out with him, you can.
(レイチェル、彼とデートしたいなら、していいわよ。)
Monica: He sounds like a big jerk but if you want…
(ひどいやつみたいだけど、あなたがそうしたいなら……)
Friends Season2 Episode13(The One After the Superbowl (Part 2))

If you want to ~, you can. は「〜したいなら、していいよ」と、相手に判断をゆだねて許可を出す形になっています。最後の but if you want… は、文を言い切らずに止めています。言わなかった部分を相手に察してもらう形です。

「Actually, I’ll get it.」と頼みごとを引っ込める

レイチェルはこの俳優と出かけ、その様子をカフェのセントラルパークで仲間に話します。そのあと、こんなやりとりがあります。

Rachel: Does anybody need anything?
(誰か何かいる?)
Monica: I’ll have an espresso.
(エスプレッソをお願い。)
Monica: Actually, I’ll get it.
(やっぱり、自分で取ってくる。)
Rachel: That is so unfair.
(それってすごく不公平じゃない。)
Phoebe: Like you would drink her coffee after what you did to her
(彼女にあんなことしたあとじゃ、彼女のコーヒーだって飲んじゃいそうってことよね)
Friends Season2 Episode13(The One After the Superbowl (Part 2))

Does anybody need anything? は、席を立つ人がまわりに「何かいる?」と声をかける気配りの一言です。モニカは I’ll have ~. で一度注文しますが、すぐに Actually, I’ll get it. と言い直します。文頭の actually は「やっぱり」「実はね」と、直前の発言を取り消したり修正したりするときに使われる語です。

That is so unfair. の so は unfair を強めていて、「それはあんまりよ」という抗議になります。フィービーの Like you would ~ は「〜しそうって話よね」と、皮肉まじりに相手の言い分を受け流す形です。after what you did to her は、レイチェルがモニカの気になっていた相手と出かけた件を指していると読めます。頼みごとを引っ込める一言に、前の件が尾を引いている様子が表れています。

まとめ|友達が間に入るときの英語

What’s the worst that could happen? の後押し、Don’t you dare の制止、Thanks anyway の受け止め方、Actually, I’ll get it の言い直しを見てきました。勧める・止める・受け止めるの流れで覚えると、使いどころが見えてきます。

二人のやりとりを思い出しながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で取り上げています。

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