恋人のことで気をもむきょうだいに責められたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S03E11で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 恋人のことで気をもむきょうだいに責められたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S03E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第11話では、レイチェルに仕事の話を持ちかけたマークという男性をめぐって、ロスとモニカのきょうだいが言い合いになります。きっかけは、モニカがレイチェルにかけた一言でした。

自分の提案のせいだと責められたとき、どう切り返すかは迷うところです。口先の言葉が返される流れから、責める言い方、いさめる言い方まで、カフェでの一場面を順に追っていきます。

目次

「I want only good things for you」その言葉が返ってくる

舞台はカフェのセントラルパークで、居るのはモニカ、ロス、レイチェルの3人です。マークからの電話を待っていたレイチェルが、こう切り出します。

Rachel: Mark didn’t call. It’s Sunday night and he didn’t call.
(マークから電話がなかった。日曜の夜なのに、かかってこなかったの。)
Ross: Bummer.
(残念だな。)
Rachel: Yeah, right. Look at you. You’re practically giddy.
(よく言うわ。その顔を見てよ。浮かれてると言ってもいいくらい。)
Ross: No, I’m genuinely sorry the Mark thing didn’t work out. Look, Rach, I want only good things for you.
(いや、マークの件がうまくいかなくて本当に残念に思ってるよ。なあ、レイチェル、俺は君にいいことだけを願ってるんだ。)
Friends Season3 Episode11(The One Where Chandler Can’t Remember Which Sister)

Bummer. は「残念」「がっかりだね」と、相手の残念な知らせに一言で応じるくだけた言い方です。レイチェルはこれを Yeah, right. で受け流します。Yeah, right. は文字どおりなら「そうだね」ですが、言い方によっては「よく言うよ」と相手の言葉を信じていないことを示します。続く Look at you. は「自分の様子を見てごらん」と、相手の態度を指摘するときの前置きで、ここではロスが浮かれて見えるというレイチェルの受け取りにつながります。

ロスは genuinely sorry と「本当に」を強めて打ち消し、I want only good things for you. と言います。only の位置で「いいことだけ」と限定しているのがこの文の要です。この言葉は、すぐあとにレイチェル自身の口から返ってきます。

「You’ve got to make stuff happen」と背中を押し、言葉を返される

ここでモニカがレイチェルに提案し、ロスがそれを止めようとします。

Monica: Why don’t you just call Mark? Who says you have to sit here and wait for him? You’ve got to make stuff happen.
(マークに電話すればいいじゃない。ここに座って待ってなきゃいけないなんて、誰が決めたの? 自分から動かなきゃ。)
Ross: But you don’t want to seem too pushy.
(でも、しつこいと思われたくないだろ。)
Monica: He gave her his home number.
(彼、レイチェルに自宅の番号を渡したのよ。)
Ross: Wha… he gave you his home number as in, like, to, to his home?
(な……自宅の番号をくれたって、つまり、あいつの、あいつの家の?)
Rachel: And you won’t mind if I call because you only want good things for me.
(それに、私が電話しても気にしないわよね。私にいいことだけを願ってるんだから。)
Ross: That’s right– good things. That-that is what I said.
(そのとおり、いいことだ。そ、そう言ったよ。)
Friends Season3 Episode11(The One Where Chandler Can’t Remember Which Sister)

Why don’t you just ~? は「〜すればいいじゃない」と軽く提案する形で、just が「難しく考えずに」という気軽さを添えます。Who says you have to ~? は「〜しなきゃいけないなんて誰が言ったの?」と、思い込みをほどく問いかけです。make stuff happen は「物事を起こす」、つまり待つのではなく自分から動くことを指します。

ロスの seem too pushy は「押しが強すぎるように見える」で、seem を使うと相手からどう見えるかに焦点が移ります。

レイチェルの返しは、さきほどのロスの言葉をほぼそのまま使ったものです。you only want good things for me と自分の側から言い直し、電話をかけてもかまわないかをロスに確かめる形です。That is what I said. は「確かにそう言った」と、自分の発言を認める返事です。

「What did I do to you?」と責められたときの切り返し

電話で面接が決まったと話したレイチェルが店を出ると、ロスはモニカにこう言います。

Ross: What did I do to you? Did I hurt you in some way?
(俺がお前に何をした? 何かお前を傷つけたか?)
Friends Season3 Episode11(The One Where Chandler Can’t Remember Which Sister)

What did I do to you? は「私があなたに何をしたっていうの?」と、相手の言動を自分への仕打ちとして責める問いです。in some way は「何らかの形で」とぼかす言い方です。モニカが聞き返すと、ロスは「マークに電話すれば?」というモニカの提案をそのまま口にして責め、二人のやりとりは次のように続きます。

Monica: Are you crazy?
(どうかしてるんじゃない?)
Ross: Am I? Am I? Am I out of my mind? Am I lo-o-osing my senses? This dreamy guy is taking my girlfriend out for a meal.
(俺が? 俺が? 俺がおかしいって? 正気を失ってるって? そのうっとりするような男が、俺の彼女を食事に連れ出すんだぞ。)
Monica: Ross, you know, this isn’t even about you. This is about something wonderful happening for Rachel.
(ロス、これはあなたの話ですらないの。レイチェルにすてきなことが起きてるって話なのよ。)
Friends Season3 Episode11(The One Where Chandler Can’t Remember Which Sister)

ロスの Am I? Am I out of my mind? は、Are you crazy? を受けた反語で、「自分がおかしいとでも言うのか」と問い返しています。dreamy はパーティーでモニカ自身がマークを評して口にした語です。モニカの this isn’t even about you は「これはあなたの話ですらない」で、even が「そもそも」という強さを加え、This is about ~ で話の中心をレイチェルに戻します。

モニカが「彼女を信じてないの?」と聞き、ロスが信じていると答えると、最後のやりとりはこうです。

Monica: Then get over yourself. Grow up.
(だったら自分のことばかり考えないで。大人になって。)
Ross: You grow up.
(お前こそ大人になれよ。)
Friends Season3 Episode11(The One Where Chandler Can’t Remember Which Sister)

get over yourself は「自分のことばかり考えるのはやめて」といさめる言い方で、Grow up. の「大人になって」と並べて使われます。ロスの You grow up. は、相手の言葉の主語だけを入れ替えて返す形で、場面はここで切り替わります。

まとめ|責められたときの切り返し方

I want only good things for you のような言葉が返される流れ、What did I do to you? と責める言い方、This isn’t even about you や Get over yourself でいさめる言い方を見てきました。誰の話なのかを言葉で示すと、言い合いの軸を戻しやすくなります。

ロスとモニカのやりとりを観ていると、きょうだいならではの遠慮のない英語が伝わってきます。

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