海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン3第12話は、レイチェルが新しい職場へ出勤する朝の場面から始まります。仲間に送り出される部屋と、仕事を教わる職場の両方で、新しい環境ならではの短いやりとりが交わされます。
励ましと誘いへの返事、研修中の質問、電話の途中で失敗に気づいたときの一言は、仕事を始めたばかりの時期に口にしやすい英語です。送り出しの朝、仕事を教わる場面、失敗に気づく場面の3つから順に見ていきます。
「It’s going to be fine」初出勤の朝の励ましとランチの誘い
モニカとレイチェルの部屋で、レイチェルは出勤の支度をしています。チャンドラーがレイチェルをからかうと、ロスがそれを止めます。
Ross: It’s her first day at this new job. You’re not supposed to start with her.
(今日は新しい仕事の初日なんだぞ。からむのはなしだ。)
Chandler: I suppose I can wait a day.
(まあ、1日くらいは待ってやるか。)
Friends Season3 Episode12(The One With All the Jealousy)
first day at ~ は「〜での初日」で、at の後ろに職場や学校を置きます。start with ~ は、ここでは「〜に絡み始める」「〜にちょっかいを出す」という口語の使い方です。チャンドラーの I suppose ~ は「まあ〜ということにしておくか」と、自分の考えを控えめに言うときの形で、「今日だけは待つ」と返しています。
そのあと、ロスはレイチェルに声をかけます。
Ross: It’s going to be fine. Hey, why don’t I come down there and I’ll take you out to lunch?
(大丈夫だって。なあ、俺がそっちまで行って、ランチに連れてってやろうか?)
Rachel: Oh, honey, thank you, but Mark’s taking me out.
(あら、ありがとう。でもマークが連れてってくれるの。)
Ross: Is that the same Mark that helped you get the job?
(それって、君が仕事に就くのを手伝った、あのマーク?)
Rachel: Yeah. It’s like a good-luck-on-your-first-day thing.
(そう。初日がんばってね、みたいなものよ。)
Friends Season3 Episode12(The One With All the Jealousy)
It’s going to be fine. は、不安な相手に「きっとうまくいく」と伝える励ましです。Why don’t I ~? は「私が〜しようか」という申し出で、take ~ out to lunch は「〜をランチに連れ出す」という意味です。レイチェルは thank you, but ~ で礼を言ってから断っています。
ロスの the same Mark that ~ は「〜した、あのマーク」と、相手の話に出てきた人物が自分の知っている人かどうかを確かめる形です。このやりとりから、マークはレイチェルがこの仕事に就くのを手伝った人物だと分かります。レイチェルの It’s like a ~ thing. は「〜みたいなもの」と説明する形で、英文ではいくつもの語をハイフンでつなぎ、1つの形容詞のように使っています。
「Any questions so far?」仕事を教わる場面の質問
場面がレイチェルの職場に移り、マークがレイチェルに仕事を教えています。品番や請求書番号に続けて、出荷日の項目まで説明したところです。
Mark: And the shipping date. Good. Any questions so far?
(それから出荷日。よし。ここまでで何か質問は?)
Rachel: Yeah. What kind of discount do we get?
(ええ。私たちってどんな割引がもらえるの?)
Mark: Twenty percent.
(20パーセント。)
Rachel: Oh! I love this job. Whoo! My first call.
(まあ!この仕事最高。わあ!私の最初の電話よ。)
Friends Season3 Episode12(The One With All the Jealousy)
Any questions so far? は Do you have any questions so far? の前半を省いた形で、so far は「ここまでで」という意味です。説明の区切りで相手の理解を確かめる場面に合う一言です。
レイチェルが返した質問は、仕事の手順についてではなく割引についてでした。What kind of discount do we get? の we は、自分を含めた従業員を指しています。What kind of ~ do we get? の形は、割引に限らず、もらえるものの中身を尋ねるときに使えます。答えが Twenty percent. と分かると、レイチェルは I love this job. と口にします。
最後の My first call. は、電話が鳴ったのに合わせた一言です。first を使って「この職場での最初の〜」と言い表す形は、新しい環境の出来事を話すときにそのまま応用できます。
「What did I just do?」失敗に気づいたときの一言
鳴った電話はロスからで、マークが先に出てからレイチェルに代わります。話している途中で、レイチェルは何かに気づきます。
Rachel: Oh. Oh, my God! What did I just do?
(あっ。うそ!私、今何しちゃったの?)
Friends Season3 Episode12(The One With All the Jealousy)
What did I just do? の just は「たった今」で、自分がしたばかりのことに気づいたときに出てくる問いかけです。このあとレイチェルは、受話器の向こうのロスに事情を伝えて電話を切り上げます。
Rachel: I think I just shipped 3,000 bras to personnel. Honey, I got to go. Mark, I need you!
(人事部にブラを3,000枚送っちゃったみたい。ハニー、もう切らなきゃ。マーク、手を貸して!)
Ross: Okay, bye-bye.
(ああ、じゃあな。)
Friends Season3 Episode12(The One With All the Jealousy)
I think I just ~ は「どうやら〜してしまったみたい」と、失敗を打ち明けるときに使える形です。ship は船に限らず「(荷物を)発送する」という意味の動詞で、仕事を教わる場面に出てきた shipping date(出荷日)ともつながります。personnel は会社の「人事部」を指します。I got to go. は I’ve got to go. のくだけた言い方で、電話を切るときにも使われます。I need you! はマークに向けた「手を貸して」という呼びかけで、困ったときに近くの人を呼ぶ短い言い方です。
電話の相手のロスには Honey と呼びかけています。レイチェルは朝の場面でもロスの誘いに Oh, honey と応じており、恋人どうしの呼びかけとして使われています。
まとめ|初日の朝から職場までの英語
It’s going to be fine の励まし、thank you, but ~ の断り、Any questions so far? と What kind of ~ do we get? の質問、What did I just do? と I got to go を見てきました。場面ごとに覚えると、新しい環境での受け答えに使えます。
送り出しの朝から職場の場面まで、レイチェルをめぐるやりとりに、仕事を始めるときの英語がそろっています。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回の別の場面を英語で読み解いています。


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