会ったばかりの人に性格を分析されたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S01E13で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 会ったばかりの人に性格を分析されたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S01E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第13話には、フィービーの交際相手で精神科医のロジャーが登場します。彼は初対面に近い相手にも、思ったことを分析の言葉で口にしてしまう人物です。

冗談のつもりの一言が、頼んでもいない性格分析に変わったとき、英語ではどう聞き返し、どう受け止めるのか。分析する側とされる側、それを後から話題にする側の英語を順に見ていきます。

目次

冗談まじりの分析に「どういう意味?」と問い返す

カフェでの会話の途中、チャンドラーの冗談を受けて、ロジャーがこう口にします。

Roger: I wouldn’t want to be there when-when the laughter stops.
(笑いが止まったときには、その場に居合わせたくないな。)
Chandler: Whoa, whoa. Back up there, sparky.
(おいおい、ちょっと待てよ、坊や。)
Chandler: What did you mean by that?
(今のはどういう意味だよ?)
Roger: Well, it just seems as though that maybe you have intimacy issues, you know
(まあ、どうも君は人と親しくなるのが苦手なようでね、ほら)
Roger: that you use your humor as a way of keeping people at a distance.
(ユーモアを、人と距離を置くための手段にしているんじゃないかな。)
Friends Season1 Episode13(The One with the Boobies)

Back up there は、車をバックさせるイメージから「ちょっと戻って」「今のところで止まって」と、相手の発言を巻き戻させる表現です。後ろの sparky は相手への呼びかけで、ここでは軽くからかう響きがあります。続く What did you mean by that? は「それはどういう意味?」と真意を問いただす基本の形で、過去形の did で、相手が今言ったことについて尋ねています。

ロジャーの答え方にも特徴が見られます。it just seems as though ~ は「どうも〜のように見える」と、断定を避けて自分の見立てを述べる言い方です。use A as a way of ~ing は「Aを〜する手段として使う」という形で、相手の行動の目的を推し量るときに使われます。

言い方そのものは控えめでも、内容は会ったばかりの相手の性格に踏み込んでいます。その落差が、チャンドラーの What did you mean by that? という問い返しにつながる場面です。

「I don’t know you from Adam.」と「It’s textbook.」会ったばかりなのに言い当てる

チャンドラーの短い返事のあと、ロジャーは前置きをしてから話を続けます。

Chandler: Huh.
(へえ。)
Roger: I mean, hey. I just met you. I don’t know you from Adam.
(いや、ほら。君とは会ったばかりだし、君のことは何も知らないけどね。)
Friends Season1 Episode13(The One with the Boobies)

I don’t know you from Adam. は「あなたのことはまったく知らない」という意味の口語表現です。Adam は聖書の最初の人間の名で、「アダムと見分けがつかないほど知らない」という発想から来ていると説明されることがよくあります。I just met you. と並べることで、「会ったばかりで何も知らないけれど」という前置きが生まれます。

ところがロジャーは、この前置きのあとでチャンドラーのことをいくつか言い当てます。チャンドラーとロジャーのやりとりはこう続きます。

Chandler: Uh-huh. How did you know that?
(ああ。何でわかったんだ?)
Roger: It’s textbook.
(教科書どおりだからさ。)
Friends Season1 Episode13(The One with the Boobies)

How did you know that? は、言い当てられて驚いたときの素直な反応です。それに対する It’s textbook. の textbook は、形容詞的に「典型的な」「お手本どおりの」という意味で使われる語です。「教科書に載っているような例だ」という言い方で、相手を一つの型に当てはめていることが伝わります。

「何も知らない」と言いながら言い当ててしまう流れになっています。

「He was a little analytical.」その場にいない人の分析癖を話題にする

その後、モニカとレイチェルの部屋に、インターホン越しにフィービーとロジャーがやって来ると分かります。チャンドラーの反応はこうです。

Chandler: Oh, good. Rog is here.
(おっ、いいねえ。ロジャーが来たよ。)
Friends Season1 Episode13(The One with the Boobies)

Oh, good. は本来「よかった」という意味ですが、ここでは歓迎していない気持ちを裏返して言う皮肉です。英語の皮肉は、言葉は明るいのに内容と食い違うことで伝わることがあり、続く会話でチャンドラーがロジャーを好きになれないと打ち明けることで、その意味がはっきりします。

それを聞いたロスは、ロジャーをかばってこう言います。

Ross: What, so, he was a little analytical.
(何だよ、ちょっと分析好きだったってだけだろ。)
Friends Season1 Episode13(The One with the Boobies)

analytical は「分析的な」という意味で、人について言うと「何でも理屈で分析したがる」という性格を表します。a little を前に置くことで「ちょっとそういうところがあっただけ」と程度を小さく見積もり、What, so, ~ の切り出しで「それがどうした」という調子が出ます。相手の欠点を認めつつ大ごとにしない、かばうときの言い方です。

このあとロス自身もロジャーの分析の対象になります。身近な場面なら、She’s a little direct, but she means well.(ちょっと率直すぎるけど、悪気はないんだ)のように、a little と but を組み合わせて人をかばうことができます。

まとめ|分析されたときの聞き返しと受け止め方

What did you mean by that? で聞き返し、I don’t know you from Adam や It’s textbook. で分析する側の言い方を知り、a little analytical でその癖をかばう流れを見てきました。言葉の選び方ひとつで、場の空気は変わります。

『フレンズ』を観ながら追っていくと、仲間それぞれの受け止め方の違いも見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の会話がより立体的に見えてきます。

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