付き合って間もない恋人に先の先まで話されたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E20で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 付き合って間もない恋人に先の先まで話されたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第20話では、レイチェルが、交際中のロスの口から子どもや引っ越し先の話まで聞かされます。聞き返したレイチェルは、のちにロスと二人で話し合うことになります。

相手の気持ちはうれしくても、話が先へ進みすぎると戸惑うものです。驚きの聞き返し、ペースの違いの伝え方、そして相手の言い方をそのまま使った切り返しを、二人の会話から順に見ていきます。

目次

「We’ve been dating for six weeks」先回りした話にブレーキをかける

カフェのセントラルパークで働くレイチェルのもとへ、ロスが息子のベンを連れてやって来ます。ベンを抱くのが苦手だと言うレイチェルに、ロスは気にしなくていいと返し、そのまま話を続けます。

Ross: Yeah, definitely. I’m sure you’ll feel totally different when it’s our baby.
(うん、もちろん。俺たちの赤ちゃんになったら、きっと全然違う気持ちになるよ。)
Rachel: What?
(え?)
Ross: What?
(何?)
Rachel: You th-think about stuff like that?
(そ、そういうこと考えてるの?)
Friends Season2 Episode20(The One Where Old Yeller Dies)

You think about stuff like that? は、相手の考えが予想外だったときに「そんなこと考えてるの?」と聞き返すときの一文です。stuff like that は「そういうこと」と、具体的に言わずにまとめて指す口語表現です。ロスはこのあと、子どもは二人、街なかでは育てたくないので引っ越す先まで、と話を広げます。レイチェルは休憩が終わったと言って、その場を切り上げます。

後の場面で、ロスがレイチェルの部屋を訪ね、さっきの件を問いただします。

Rachel: One minute, I’m holding Ben like a football. The next thing I know I’ve got two kids I’m living in Scarsdale complaining about the taxes.
(ベンをフットボールみたいに抱えてたと思ったら、次の瞬間には子どもが二人いて、スカーズデールに住んで税金の文句を言ってるのよ。)
Ross: Well, I’m sorry. I think about stuff. You know, I mean, you’re at work you’re assembling bones, your mind wanders.
(悪かったよ。いろいろ考えちゃうんだ。ほら、仕事で骨を組み立ててると、考えがあちこちに行くんだよ。)
Rachel: Ross, you have planned out the next 20 years of our lives. We’ve been dating for six weeks.
(ロス、あなたは私たちのこの先20年を計画しちゃってるの。付き合って6週間よ。)
Friends Season2 Episode20(The One Where Old Yeller Dies)

One minute ~. The next thing I know ~. は「〜していたと思ったら、気づけば〜」と、話が急に進んだことを伝える型です。ここでは、レイチェルがロスの話の飛び方を自分の身に起きたことのように言い直しています。最後の We’ve been dating for six weeks. は、交際期間を示すだけで「まだ早い」という言い分を伝えています。

このあとロスに「将来のことを考えないの?」と聞かれたレイチェルは、明日の夜にどちらの部屋に泊まるかや、来週の土曜にどこで食事をするかは考えるけれど、子どもの名前は考えない、と返します。考える範囲の違いを、具体的な予定の例で示した返事です。

「I like not knowing right now」自分のペースをはっきり伝える

言い合いのあと、レイチェルは二人の関係を認めたうえで、自分の希望を言葉にします。

Rachel: What we have is amazing.
(私たちの関係は最高よ。)
Ross: Yeah.
(うん。)
Rachel: But I do not want to have everything decided for me. I spent my whole life like that.
(でも、何もかも決められちゃうのは嫌なの。今までずっとそうだったから。)
Rachel: I…that’s what I had with Barry. That was one of the reasons I left. I-I like not knowing right now.
(バリーとのときもそうだった。それが、私が去った理由の一つ。今は、先が分からないのがいいの。)
Rachel: And I’m sorry if that scares you but if you wanna be with me, you are gonna have to deal with that.
(それで不安にさせたら悪いけど、私と一緒にいたいなら、そこは受け入れてもらうしかないの。)
Friends Season2 Episode20(The One Where Old Yeller Dies)

最初の What we have is amazing. で関係そのものは肯定し、But から本題に入る順番になっています。have everything decided for me は「have + 物 + 過去分詞」の形で、「何もかも自分の代わりに決められてしまう」という意味です。バリーはレイチェルの元婚約者で、ここでは過去の経験を理由として添えています。

I like not knowing right now. は「今は分からないままでいたい」という希望を、like と動名詞の否定の形で言い表した一文です。right now が付くことで、ずっとではなく「今は」という限定がかかります。締めの you are gonna have to deal with that は「そこは受け入れてもらうしかない」と、譲れない線を相手に示す表現です。I’m sorry if that scares you と前置きしてから条件を出すことで、言い方の角が少し取れています。

「We’re not done」相手の言い方で切り返す

レイチェルの言い分を、ロスはいったん受け入れます。ただ、話はそこで終わりません。

Ross: Okay, fine.
(分かった、いいよ。)
Rachel: Thank you.
(ありがとう。)
Ross: We’re not done.
(話は終わってないよ。)
Rachel: I didn’t know that.
(それは知らなかった。)
Ross: Okay, then you’re gonna have to understand that you’re with a guy who’s not gonna stop planning his future with you because he knows we’re gonna end up together and if that scares you, tough ‘cause you’re gonna have to deal with that.
(じゃあ、君にも分かってもらわなきゃ。君が一緒にいるのは、君との将来を計画するのをやめない男なんだ。俺たちは最後は一緒になるって分かってるからね。それで君が不安になるなら、お気の毒さま。そこは受け入れてもらうしかないから。)
Rachel: Fine. I will.
(いいわ、受け入れる。)
Friends Season2 Episode20(The One Where Old Yeller Dies)

We’re not done. は「話はまだ終わっていない」と、相手が話を締めようとしたところで続きを切り出す一言です。ロスはこのあと、レイチェルの if that scares you と you’re gonna have to deal with that を、ほぼそのままの形で返しています。

相手の言い方をなぞることで、「そっちがそうなら、こっちも同じ条件だ」という切り返しになっています。tough はここでは「お気の毒さま」「仕方ないね」と突き放す間投詞的な使い方です。レイチェルの Fine. I will. は、条件を受け入れる短い返事です。

レイチェルが受け入れると、ロスはこう続けます。

Ross: Good. ‘Cause I love you.
(よかった。だって愛してるから。)
Rachel: Oh, yeah?
(あら、そうなの?)
Ross: Yeah.
(ああ。)
Rachel: Well, I love you too.
(じゃあ、私も愛してる。)
Ross: Well, that’s the first time we’ve said that.
(二人とも、言ったのはこれが初めてだね。)
Friends Season2 Episode20(The One Where Old Yeller Dies)

Oh, yeah? は「あら、そうなの?」と軽く受ける返しです。レイチェルはこのあと Well, I love you too. と応えます。that’s the first time we’ve said that は、現在完了で「今のが初めて」と、たった今起きたことを確かめる形になっています。

まとめ|先の話をされたときの返し方

You think about stuff like that? の聞き返し、We’ve been dating for six weeks. のブレーキ、I like not knowing right now. の希望の伝え方、We’re not done. からの切り返しを見てきました。流れで覚えると、使い分けが見えてきます。

二人の会話を思い出しながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で取り上げています。

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