『フレンズ』S04E06 で英語学習|あらすじ&厳選フレーズ10選
海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『フレンズ』シーズン4第6話では、チャンドラーがキャシーの誕生日のために希少な絵本を探し出しながら、その手柄をジョーイに預けて自分のことは控えめに語ります。一方でフィービーは、なかなか本腰の入らないモニカのケータリング業を後押ししたかと思うと、支払いを渋る依頼主には一歩も引かずに代金を求めます。誰かのために注いだ労力をどう語るか、その労力への対価をどう求めるか、この回の会話にはその落差が繰り返し表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『フレンズ』シーズン4第6話では、ジョーイの恋人キャシーの誕生日が近づき、ジョーイは特別な贈り物を用意しようとする。チャンドラーは希少な絵本を見つけ出すが、その手柄をジョーイに譲ることにする。同じ頃、モニカはケータリング業を軌道に乗せようと苦心しており、急な葬儀の仕事を引き受けることになる。フィービーはモニカの仕事を手伝いながら、支払いを渋る依頼主と向き合うことになる。友人たちがそれぞれの持ち場で小さな決断を重ねていく一話。『フレンズ』S04E06のあらすじを追うときは、誰が労力を表に出し、誰がそれを隠そうとしているかに注目すると、会話の温度差が見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ10選
1. fine by me
私はそれで構わない、それでいいという意味です。
Ross: Fine by me; hope she wins.
(別に構わないよ。彼女が勝つといいけど)
恋人の優秀さを冗談交じりに指摘されても、動じずに受け流す相づちとして使われています。張り合う様子を見せずに軽く流すこの一言が、この回の出だしの空気を作っています。
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2. play around with
(仕事などに)本腰を入れずに手を出す、遊び半分でやるという意味です。
Phoebe: You have been playing around with catering for over three years.
(あなた、ケータリングに、もう三年も遊び半分で手を出してるじゃない)
なかなか踏み出せない相手の状況を、遠慮なく言葉で名指しする場面です。この指摘が、直後の背中を押す一言へとつながっていきます。
3. that’s the spirit
その意気だ、いいぞという意味です。
Phoebe: There you go, that’s the spirit!
(そうそう、その調子!)
迷っていた相手が前向きな返事をした瞬間に、間髪入れずに背中を押す一言です。play around withで手厳しく指摘した直後にこう続けることで、叱咤から激励への切り替えの速さが伝わってきます。
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4. get moving
動き出す、行動を起こすという意味です。
Phoebe: Now, if you need money, I will lend you money, but just get moving!
(お金が必要なら貸してあげる。とにかく動き出しなさいよ)
資金という具体的な後押しを示しながら、行動そのものを急かす言い方です。励ましの言葉を、実際にお金を貸すという行動で裏づけている点が印象的です。
5. don’t take this the wrong way
悪く取らないでほしいんだけどという意味です。
Cheryl: Don’t take this the wrong way, but your place kind of has a weird smell.
(悪く取らないでほしいんだけど、あなたの部屋、ちょっと変なにおいがするの)
相手にとって聞きたくない指摘をする直前に添えるクッション表現です。この前置きのあとに続く指摘の内容は、婉曲どころかかなり率直なものになっています。
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6. while you’re at it
ついでに、その流れでという意味です。
Joey: Oh, while you’re at it, could you get her a card?
(ああ、そのついでにカードも買ってきてもらえる?)
一つ頼み事を引き受けてもらった直後に、さらに頼み事を重ねる場面です。相手の好意に甘えて要求を一段追加する、軽い調子の言い方になっています。
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7. get out of paying
支払いを逃れる、払わずに済ませるという意味です。
Phoebe: There are some people who just always try to get out of paying.
(支払いから逃れようとする人って、いつもいるのよね)
ケータリングの仕事を通じて見てきた客の傾向を、経験に基づいて語る一言です。このあとフィービー自身が、まさにその「逃れようとする客」と対峙することになります。
8. owe one
一つ借りができる、恩があるという意味です。
Joey: I owe you one.
(借りができたな)
頼み事を引き受けてもらった相手への感謝を、貸し借りの言葉で表す定番表現です。実際に手間のかかる仕事を担ったのはジョーイではなく友人の方だったという事情が、この一言に皮肉な重みを添えています。
9. make yourself comfortable
楽にしていてください、くつろいでいてくださいという意味です。
Cheryl: Make yourself comfortable.
(楽にしていて)
来客を部屋に迎え入れて少し席を外す際の、もてなしの定番表現です。この言葉のあとに続く部屋の様子との落差が、この場面の面白さになっています。
10. go to all that trouble
わざわざそこまで手間をかけるという意味です。
Kathy: You must really like Joey to go to all that trouble for him.
(よっぽどジョーイのことが好きなのね、そこまで手間をかけるなんて)
手の込んだ贈り物を見て、その労力の大きさから相手の気持ちの強さを推し量る一言です。この言葉が向けられた相手と、実際に手間をかけた人物が一致していない点が、この回の仕掛けになっています。
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このエピソードの英語学習ポイント
チャンドラーが希少な絵本を手に入れる場面では、It wasn’t a big deal. I just went to a couple of bookstores, talked to a couple of dealers, called a couple of the author’s grandchildren.と、費やした手間を淡々と数え上げるように語っています。a couple ofという言い方を重ねることで、実際にはかなりの手間をかけたはずの行動が、軽く数えられる程度のことのように見せかけられています。ところが贈り物を受け取ったキャシーが向ける言葉は、You must really like Joey to go to all that trouble for him.というものです。go to all that troubleという表現がここでは労力の大きさを正面から言い当てる役割を果たしていますが、その言葉が向けられた相手と、実際に手間をかけた相手が食い違っている点に、この場面の面白さがあります。ジョーイ自身もI feel kind of bad taking credit for this because, man, am I going to get a lot of credit for this.と漏らしており、credit forを繰り返すことで、後ろめたさと得をする実感が同居していることを言葉の上で示しています。
一方フィービーは、Now, if you need money, I will lend you money, but just get moving!とモニカを後押ししたあと、実際の仕事の現場ではThere are some people who just always try to get out of paying.と、支払いを渋る客の傾向を語ります。この時点では一般論として語られていたget out of payingという発想は、直後の葬儀の場面でWe are not leaving here until we are paid every penny.という、フィービー自身の具体的な行動へと姿を変えます。励ます言葉と請求する言葉が同じ人物の口から出てくる過程を追うと、労力に対価を求める姿勢がフィービーの中でどう固まっていったかが見えてきます。
聞き取りの際は、労力を語る言葉が誰に向けられ、誰の行動を指しているのかを確認してみましょう。credit forやgo to all that troubleのように、労力や評価そのものを名指しする表現が出てきたら、その言葉の主語と、実際に手を動かした人物が同じかどうかを一度立ち止まって確かめてみると、この回特有のずれが見えやすくなります。ドラマをもう一度見るときは、字幕で意味を確認したあと、字幕を外して、誰が手間を隠し、誰がそれを求めているのかを聞き分けてみてください。
キャラクター別|英語の特徴
チャンドラー|自分の手柄を軽く数え上げて片づける英語
このエピソードでチャンドラーは、キャシーのために希少な絵本を探し出しながら、自分の名前を表に出そうとしません。ジョーイの贈り物と張り合う流れの中で、Okay, I’ll just make sure Joey gets her something really great.と、贈り物の主役をあくまでジョーイにしておくと決めています。実際に絵本を手に入れた経緯を尋ねられても、It wasn’t a big deal. I just went to a couple of bookstores, talked to a couple of dealers, called a couple of the author’s grandchildren.と、行動を細かく数え上げるだけで、その手間の大きさそのものには触れません。a couple ofという控えめな数え方を繰り返す話し方が、実際の労力と語り方の間に落差を作っています。
この落差は、キャシーからYou must really like Joey to go to all that trouble for him.と言われる場面で表面化します。チャンドラーはこの誤解を正すことなく黙って受け止めており、労力を軽く語る話し方が、最終的には手柄そのものを手放す結果につながっています。
ジョーイ|もらった評価に戸惑いながらも受け取る英語
ジョーイは、キャシーへの贈り物についてYeah, he did. Look. It’s right there on the counter. Ho-ho-ho!と、チャンドラーの分の贈り物まで自分の手柄のように差し出してみせます。ところがその直後にはI feel kind of bad taking credit for this because, man, am I going to get a lot of credit for this.と漏らしており、credit forという同じ言葉を繰り返しながら、後ろめたさとその評価を受け取りたい気持ちの両方を同時に言葉にしています。while you’re at itのように、頼み事のついでにもう一つ頼みを重ねる軽い調子の話し方とも重なる、悪気のなさが伝わってくる場面です。
一つの表現で二つの感情を同時に扱おうとするこの話し方は、ジョーイが状況を深刻に受け止めすぎない性格であることを示しつつ、自分に都合の良い状況をそのまま受け入れる素直さも見せています。
フィービー|励ます言葉と請求する言葉を同じ調子で使い分ける英語
フィービーは、迷っているモニカに対してThere you go, that’s the spirit! Now, if you need money, I will lend you money, but just get moving!と、褒め言葉と具体的な後押しを畳みかけるように重ねます。この明るい調子は、支払いを渋る依頼主を相手にする場面でも変わりません。We are not leaving here until we are paid every penny.と、丁寧な言い回しを保ったまま、要求そのものは一歩も譲らない姿勢を示しています。
励ます場面と請求する場面のどちらでも、フィービーの話し方の勢いや丁寧さはほとんど変わりません。変わっているのは、その勢いが向けられる方向だけです。相手を後押しするのか、相手から何かを引き出すのか、目的が変わっても口調を変えないところに、フィービーの話し方の一貫性が表れています。get out of payingという表現も、モニカの仕事ぶりを評する場面では他人事のような一般論として語られていましたが、実際に依頼主と向き合う段になると、フィービー自身がその不誠実さを許さない側に回っています。同じ言葉を使う場面と使わない場面を比べると、フィービーがどこまでを軽い調子で流し、どこからを譲らないかの境界線が見えてきます。
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