「sign up for」の意味と使い方|『フレンズ』S04E16で学ぶ英会話

「sign up for」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

気になる人ができて気持ちが浮き立ち、いつもの自分ならやらないことに、つい手を出してしまう——そんな瞬間があります。

そんな心の弾みが伝わる「sign up for」を、『フレンズ』シーズン4第16話の序盤、ロスが新しい恋人に夢中になっている様子を語るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「sign up for」の意味とニュアンス

sign up for
意味:~に申し込む、(講座などに)登録する

もともと「sign(署名する)」に由来し、名簿やフォームに自分の名前を書いて参加を表明することから、「~に申し込む」「参加登録する」という意味になりました。講座・イベント・サービス・メルマガなど、幅広い対象に使えます。

ジムの入会、オンラインサービスの登録、ボランティアへの参加、習い事の申し込みなど、「自分から名前を書いて何かに加わる」場面で活躍する基本の句動詞です。似た表現に enroll in(学校・講座への登録)や register for(正式な手続きを伴う登録)がありますが、sign up for はそのなかで最も日常的でカジュアル、守備範囲の広い言い方です。まずこれを覚えておけば、多くの「申し込む」場面をカバーできます。

【ここがポイント!】

  • 核は「名簿に名前を書いて(sign)参加する」というイメージ
  • 講座・イベント・サービスなど幅広い「申し込み」に使える
  • enroll in や register for よりカジュアルで、日常での出番が多い一言

『フレンズ』S04E16のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

イギリスへ帰る日が迫る恋人エミリーとの日々に夢中のロスが、自分でも意外なほど積極的になっていると仲間に語っています。慎重派のロスらしからぬ行動が飛び出す場面です。

Joey: You guys seem to be having a good time.
(お前たち、ずいぶん楽しそうにやってるな)

Ross: Oh, yeah. She’s-she’s amazing and-and she’s so much fun, you know? And you know what? When I’m with her, I’m fun. I even signed up for helicopter classes. She’s leaving in two days.
(ああ。彼女は本当に素敵で、すごく楽しい人なんだ。それにさ、彼女といると僕まで楽しいやつになれる。ヘリコプターの操縦教室にまで申し込んだんだよ。彼女、あと2日で発つけどね)

Monica: Wow. Two days. You must be bummed.
(え、あと2日?そりゃへこむわね)

Ross: She’s got to go back to London but I’ve been prepared for this from the start.
(ロンドンに帰らなきゃいけないんだ。でも、最初から覚悟はできてるよ)

Friends Season4 Episode16(The One with the Fake Party)

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シーン解説と心理考察

理屈っぽく安全志向のロスが、ヘリの操縦講座に「申し込んだ」と打ち明けるところに、この場面の可笑しさが表れています。普段の彼ならまず選ばない行動を、恋の高揚がぐいと後押ししている様子が伝わってきます。

「あと2日で発つけどね」とさらりと付け加えるロスに、モニカは「そりゃへこむわね」と気遣いを見せます。ところがロスは「最初から覚悟はできている」と強がってみせる——このやせ我慢が、エピソード終盤の展開に静かに効いてきます。sign up for という、日常的でなんでもない句動詞だからこそ、「あのロスが講座に申し込むほど舞い上がっている」というギャップがくっきり浮かび上がる場面です。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

受付に置かれた参加者名簿を思い浮かべてみてください。何かに参加したいとき、その用紙のいちばん下の空いた行に、自分の名前をサインして書き加えます。この「名前を書いて(sign)列に加わる(up)」動作が、そのまま sign up for のイメージです。

ロスが恋の勢いで、ヘリ講座の申し込み用紙にすらすらと名前を書き込む姿を思い浮かべれば、「講座やイベントに申し込む」という核の意味が、シーンごと定着します。用紙にペンを走らせるあの一瞬を、フレーズと結びつけてみてください。

例文で覚える「sign up for」

習い事から仕事まで、「申し込む・登録する」を幅広くカバーするフレーズです。3つの場面で見ていきましょう。

I signed up for a Spanish class this semester.
(今学期、スペイン語のクラスに申し込んだ)
習い事や学校の話題で使う、最も典型的な形です。「自分から登録した」という主体性が出ます。

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サービス案内でおなじみの言い回しです。ビジネスの場面で頻繁に登場します。

A: Are you coming to the workshop? / B: Yeah, I already signed up for it.
(A:ワークショップ来る? / B:うん、もう申し込んだよ)
参加の意思を確認し合う往復会話です。「手続きは済ませた」という完了のニュアンスが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

enroll in
(~に入学・登録する)
sign up for より少しフォーマルで、学校や正式なコースへの登録に使われやすい表現です。同じ「登録」でも、かしこまった場面に寄ります。

register for
(~に登録する、参加登録する)
イベントや試験など、公式な手続きを伴う登録に使います。sign up for がカジュアルなのに対し、register for はやや硬い響きです。

join
(参加する、加入する)
join は団体やグループそのものに「加わる」ことを指します。sign up for が「参加のための申し込み手続き」に焦点を当てるのとは、視点が少し異なります。

Note|”I didn’t sign up for this” という決まり文句

sign up for は「申し込む」が基本の意味ですが、これを使ったある決まり文句が、日本語にしにくい面白さを持っています。それが “I didn’t sign up for this.” です。

直訳すると「私はこれに申し込んだ覚えはない」ですが、実際の会話では「こんな展開は想定していなかった」「こんなつもりじゃなかった」という不満や戸惑いを表します。たとえば、引き受けた仕事に予想外の負担が次々に加わったとき、あるいは人間関係が思わぬ方向に転がったときに、”I definitely didn’t sign up for this.” とこぼす、といった具合です。「申し込む=ある条件に同意して参加する」という原義があるからこそ、「そんな契約に同意した覚えはない」という比喩が成り立ちます。海外ドラマや映画でも、登場人物が理不尽な状況に放り込まれたときの定番のぼやきとして、繰り返し登場します。

このように、sign up for は「申し込む」という手続きの語でありながら、比喩的に「引き受けた/引き受けていない」という同意のニュアンスまで運べる表現です。基本の意味を押さえたうえで、この決まり文句も知っておくと、会話の幅がぐっと広がります。

書いた覚えのないサインを突きつけられたような、あの理不尽さを一言で言える表現です。

まとめ|ロスの浮かれ具合から学ぶ「申し込む」の一言

sign up for は、「名前を書いて何かに加わる=申し込む、登録する」を表す、日常でとても使いやすい句動詞です。講座・イベント・サービスと、対象を選ばず幅広く活躍します。

何かに参加したい、登録したいと思ったとき、この一言があれば意思をすっきり伝えられます。さらに “I didn’t sign up for this” のような比喩表現まで知っておくと、ネイティブの会話がより立体的に聞こえてきます。

恋に浮かれてヘリ講座に申し込むロスを思い出しながら、「申し込む」を表す定番として、あなたの表現の引き出しに加えてみてくださいね。

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