海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン2第23話は、複数の事件が並行して進む捜査の様子が描かれる回です。今回の記事で取り上げるのは、捜査班が担当地域を手分けして割り振る会議の場面で交わされる、同僚の体調を気遣いながらもつい茶化してしまう軽口の英語表現です。ひとりだけ現場に出さず休ませようとするやり取りに注目します。
相手を心配する気持ちと、それをまっすぐ口にしない照れくささが入り混じった、捜査班らしい掛け合いから見ていきます。
「get some rest」と「catch up on some Z’s」-遠回しに休息を促す言い方
各自の担当地域を割り振ったあと、一人だけ現場に出さず、休憩を取らせようとする場面です。指示を受けた側が納得のいかない様子を見せると、上司は同僚の見立てに賛同する形で、あらためて休むよう伝えます。
I agree with Lisbon. Get some rest.
(リズボンに同意するわ。少し休みなさい。)The Mentalist Season2 Episode23 (Red Sky in the Morning)
I agree with 〜.は「〜に同意する」という意味で、自分の意見としてだけでなく、別の人の判断を後押しする形で使うと説得力が増します。二人がかりで念を押されると、指示された側もそう簡単には反論しづらくなる、という力関係も見えてくる一言です。get some restは「少し休む」という定番表現ですが、この後、横になって遅れた睡眠を取り戻すよう茶化す軽口も続きます。lie down and catch up on some Z’sという言い方が使われており、catch up on 〜は「(遅れていた)〜を取り戻す」、Z’sは眠っている時の「グーグー」という音を文字にしたくだけた表現で、catch up on some Z’sは「寝不足を解消する」という口語的な言い回しとして機能しています。深刻な指示というより、からかい半分の軽い調子で休息を勧めているのが伝わってきます。
「I’m fine」と「debatable」-言い張る一言と、茶化す切り返し
再三の休息の勧めに対し、指示を受けた側は自分の状態を主張しますが、上司はそれをあっさりと茶化し、さらに一歩踏み込んだ提案までしてみせます。
I’m fine.
(俺は元気だよ。)Debatable.
(どうかしらね。)Do you want me to ask the psych counselor for an evaluation?
(カウンセラーに評価してもらう?)The Mentalist Season2 Episode23 (Red Sky in the Morning)
debatableは「議論の余地がある」「怪しいものだ」という意味の形容詞で、相手の主張をやんわりと疑ってみせる一言としてもよく使われます。ここではI’m fine.という短い言い切りに対し、たった一語で軽く切り返しているのが見どころです。長々と反論するのではなく、一語だけを返すことで、かえって皮肉の効いた響きになっています。続くDo you want me to 〜?は「〜してほしい?」と申し出る形の疑問文ですが、カウンセラーによる評価を持ち出すことで、本気とも冗談ともつかない絶妙な圧力をかける切り返しになっています。相手の様子を気にかけているからこそ茶化す、というやり取りの呼吸が伝わってきます。
まとめ|心配を茶化す軽口のやり取り
get some restとcatch up on some Z’sは遠回しに休息を促す言い方で、debatableは相手の主張を軽く疑ってみせる一言です。心配をそのまま伝えるのではなく、軽口に包んで差し出すやり取りの呼吸が見どころです。
『メンタリスト』の掛け合いには、こうした軽口の呼吸がこれからも息づいています。
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