熱心すぎて空回りする、善意の人を英語で評するには|『メンタリスト』S03E21で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 熱心すぎて空回りする、善意の人を英語で評するには|『メンタリスト』S03E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン3第21話では、ある人物の人柄が、複数の台詞を通じて語られます。上を目指す姿勢、善意、熱心さの行きすぎといった面が、短い形容の言葉で言い分けられています。どれも日常の会話で人を評するときに応用しやすい語です。

人を評するときの英語は、良い面と気になる面をどう並べるかで印象が変わります。作中の言い方を順に見ていきます。

目次

「aspirational」と「He wasn’t floating」前向きな面を評する

最初に取り上げるのは、その人物の向上心を述べる台詞です。

— But this man here– he was–he was aspirational.
(だがこの男は、その、上を目指す人間だった。)
— He had hopes to be a lot more than a prison guard.
(刑務所の看守よりずっと上の何かになることを望んでいた。)
The Mentalist Season3 Episode21 (Like a Redheaded Stepchild)

aspirational は、「向上心のある」「上を目指す」を表す形容詞です。続く hopes to be a lot more than ~ が、何を目指していたのかを具体的に説明しています。a lot more than ~ は「〜よりはるかに多く」で、今の立場を超えたものを望んでいたことを示します。形容詞を先に言い、次の文で中身を補う並べ方は、人を評するときの1つの型です。

次に取り上げるのは、人柄を語る別の台詞です。

— He wasn’t floating.
(流されていたわけじゃない。)
— He was taking night classes at the community college– criminology.
(コミュニティカレッジの夜間の授業に通っていた。犯罪学だ。)
— Wanted to be a detective.
(刑事になりたがっていた。)
The Mentalist Season3 Episode21 (Like a Redheaded Stepchild)

float は「浮かぶ」「漂う」を表す動詞です。He wasn’t floating. は、目的もなく漂っていたのではない、という否定の形で評しています。直後に夜間の授業と、なりたい職業が続くことから、「流されて過ごしていたのではなく、進む先を持っていた」という意味で使われていると読み取れます。

night classes は夜間の授業、community college は地域の短期大学にあたる学校です。wanted to be ~ は主語が省かれた短い形で、「〜になりたがっていた」を表します。前向きな面を評するときは、形容詞で言い切る方法と、否定形で「〜ではなかった」と示してから具体例を足す方法の2通りが使われています。

「meant well」と「But?」善意のあとに続く「でも」

2つ目は、良い面を認めたあとに、話が続く場面です。

— Walton meant well. That’s for sure.
(ウォルトンに悪気はなかった。それは確かだ。)
— But?
(でも?)
— Well, he had these dreams of being a detective.
(まあ、刑事になるという夢を持っていてね。)
The Mentalist Season3 Episode21 (Like a Redheaded Stepchild)

mean well は「悪気はない」「善意でやっている」を表す言い方で、過去形の meant well になると、「善意はあったが」という含みを伴って使われることもある言い方です。That’s for sure. は「それは確かだ」と念を押す表現で、良い面を先にはっきり認めています。

そのあとに But? という1語が入ります。「でも?」と続きを促す短い言い方で、良い面を認めたあとには本題が控えている、という流れを受けた一言です。ここで meant well と But? がセットになっている点が、この場面のポイントです。

続く台詞では、he had these dreams of ~ と、夢の内容が述べられます。these は、夢をひとまとめにして指すくだけた言い方です。善意を認める、問いで続きを引き出す、その中身を述べる、という3段階で人物評が組み立てられています。

英語で人を評するときは、悪い点をいきなり言うより、先に meant well のような認める言葉を置くことが多いようです。作中の流れを見る限り、この組み立ては角を立てにくい形と言えます。

「overzealous」と「naive」度が過ぎる面を評する

3つ目は、熱意の行きすぎを評する台詞です。

— He was overzealous.
(熱心すぎた。)
— Look, I don’t want my men looking for trouble.
(いいか、部下たちに面倒を探しに行ってほしくないんだ。)
— I want them to finish their shifts with nobody getting hurt, including themselves.
(勤務を、誰も怪我をせず、自分たち自身も含めて、終えてほしい。)
The Mentalist Season3 Episode21 (Like a Redheaded Stepchild)

zealous は「熱心な」「熱意に満ちた」を表す形容詞で、over- が付くと「熱心すぎる」という行きすぎの評価になります。先ほどの aspirational が前向きな面を指していたのに対し、こちらは度を超えた面を指す語です。

続く looking for trouble は、厄介事を自分から探しに行くことを表します。my men という言い方から、自分の下で働く人たちを指していると読み取れます。finish their shifts は勤務を終えること、including themselves は「本人たちも含めて」を表し、誰も傷つかずに終えてほしいという望みを具体的に述べています。

最後は、場面が移ったあとに出てくる短い評です。

— Meant well, but naive.
(善意だったが、世間知らずだ。)
The Mentalist Season3 Episode21 (Like a Redheaded Stepchild)

naive は「世間知らず」「考えが甘い」を表す形容詞です。Meant well, but naive. は主語が省かれ、「善意はあった、でも世間知らず」と2つの評価を1文に収めています。but を挟むことで、良い面を認めながら、足りない面を伝える形になります。この発言が誰についての評なのかは、台詞だけでは確かめられません。そのため、ここでは評の型として見るにとどめます。

まとめ|良い面を認めてから、気になる面を述べる

aspirational や meant well は良い面を、overzealous や naive は行きすぎや甘さを評する語でした。But? で続きを促し、looking for trouble で具体的な心配を述べるなど、評価を組み立てる言い方が並びます。

次に観るときは、人物を評する台詞で、良い面と気になる面がどの順で語られるかに注目するのも1つの見方です。

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