「check out」と「check into」はどう違う?|『メンタリスト』S03E21で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「check out」と「check into」はどう違う?|『メンタリスト』S03E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン3第21話には、CBI(カリフォルニア州捜査局)の捜査官たちが「調べる」「確かめる」ことを話題にする場面が何度も出てきます。そこで使われる動詞はどれも check で、後ろに付く語によって働きが変わります。

run a check、check it out、check into、checks out の4つを、作中の用例で順に見ていきます。

目次

「run a check」と「check it out」調べる作業を引き受け、念のため確かめる

最初に取り上げるのは、刑務所の元受刑者の名簿をめぐるやり取りに出てくる2つの言い方です。まず、調べる作業を自分で引き受ける発言です。

— I’ll run a check of all the ex-inmates from Carson in the area.
(その地域にいるカーソンの元受刑者を、全員分照会してみる。)
The Mentalist Season3 Episode21 (Like a Redheaded Stepchild)

run a check は、名簿や記録を使って一括で調べるときに使われることの多い言い方です。of ~ で調べる対象を示しており、ここでは「その地域にいる元受刑者全員」が対象になっています。I’ll ~ と言い切ることで、調べる役を自分が持つと伝える形になっています。

もう1つは、刑務所から元受刑者の名簿が届いたことが伝えられる場面での発言です。

— It’s probably shoe-leather, but somebody should check it out.
(おそらく足を使う地道な作業になるが、誰かが確かめるべきだ。)
The Mentalist Season3 Episode21 (Like a Redheaded Stepchild)

shoe-leather は直訳すると「靴の革」です。ここでは、手間がかかる地道な確認作業を指す名詞として使われていると読み取れます。前半で見込みの薄さを認めたうえで、but somebody should ~ と、それでも誰かが確かめる必要があると続けています。check it out の it は、直前の名簿の件を受けています。後ろに out が付くことで、頭の中で考えるだけでなく、実際に当たって確かめるという意味合いが加わっています。

run a check が「記録を照会する」作業を、check it out が「実際に確かめに行く」作業を思わせる使い方ですが、どちらも調べる行為そのものを表す点は共通しています。名簿を調べる仕事が人手のいる作業だと認めたうえで、それでも確かめる価値はあると述べる流れが、check it out の一文に収まっています。

「checked out」と「check into」調べ終えた報告と、次に調べる先

捜査が進むと、調べた結果の報告と、次の調べ先の指示が続けて出てきます。

— I checked out everyone on the list. Nothing hinky.
(リストの全員を調べた。怪しい点はない。)
— All right, we need to check into Lansdale’s known associates.
(よし、ランズデールの知られている関係者を調べる必要がある。)
The Mentalist Season3 Episode21 (Like a Redheaded Stepchild)

前半の I checked out everyone on the list. は、過去形で調べ終えたことを伝える報告です。everyone on the list と対象を絞っており、名簿の人物を一人ずつ当たったことが表れています。Nothing hinky. は動詞のない短い言い方で、hinky は「怪しい」「どこかおかしい」を表すくだけた語です。

後半の check into ~ は、これから調べる対象を決める場面で使われています。known associates は、すでに分かっている関係者のことです。前半では「リストの全員」という手元の名簿を調べ終えたと伝え、後半では、ある受刑者の関係者へと調べの対象を移す流れになっています。報告のあとに次の一手が続くため、前半は結果、後半は次の行動を表す文として並びます。

作中の用例だけで見ると、check out は目の前の対象を確かめて結果を出すとき、check into は新しく調べに入る先を決めるときに使われています。ただ、実際の会話では両者が近い意味で使われることもあるため、この2つを厳密な使い分けと考えすぎないほうが安心です。

「Her alibi checks out」確認が取れたことを伝える

3つ目は、check を自動詞として使った用例です。

— I talked to Shelley’s co-workers. Her alibi checks out.
(シェリーの同僚たちに話を聞いた。彼女のアリバイは裏が取れた。)
The Mentalist Season3 Episode21 (Like a Redheaded Stepchild)

ここでは checks out の主語が Her alibi、つまり調べられた側です。先ほどの I checked out everyone では調べる人が主語で、後ろに対象が付いていました。こちらは調べた結果、話の内容が事実と合うと確認できた、という意味になります。

この文の前半、I talked to ~ は、聞き込みをして話を聞いたという報告の型です。そのあとに結果を checks out で短く伝えています。co-workers は同じ職場で働く人を指し、聞き込みの相手がどういう立場の人かも一緒に伝わります。調べた手順と結果が2文に分かれているため、報告の流れがそのまま伝わる形です。

check が付く表現を並べると、次のように整理できます。

表現 作中での働き
run a check 名簿や記録を使って調べる
check it out 気になる点を確かめる
check out ~ 対象を調べ終える
check into ~ 新しく調べに入る
~ checks out 調べた内容と合うと確認できる

まとめ|check の後ろの語に注目する

run a check、check it out、check into、checks out は、どれも「調べる」「確かめる」に関わる表現でした。後ろに付く語や、誰が主語に来るかで、調べる作業なのか、調べ終えた報告なのか、確認の結果なのかが変わります。

次に『メンタリスト』を観るときは、check の使われ方に耳を傾けてみるのも楽しみ方の1つです。

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