アメリカのゴールドラッシュと採掘権(claim)の文化と英語|『メンタリスト』S03E15で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: アメリカのゴールドラッシュと採掘権(claim)の文化と英語|『メンタリスト』S03E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン3第15話の舞台は、金を探す人たちが集まる町です。作中の会話からは、人が押し寄せる様子と、採掘の権利を主張する手順の説明が読み取れます。ゴールドラッシュという言葉も会話に出てきます。

町に人が集まる理由、夢を追う人たちを語る言い方、採掘権(claim)の取り方を、台詞に沿って順に見ていきます。アメリカの文化の一端も、英語の言い回しと一緒に確かめます。

目次

「Like a gold rush.」金が見つかった町に人が集まる

事件のあった現場の近くで、金を探す人(prospector)の話題が出る場面です。続けて、この土地に人が集まるようになった経緯が語られます。

— A prospector, you say?
(鉱脈を探す人、ですって?)
— Yeah, for gold.
(そう、金をね。)
— A guy discovered trace gold in these hills about a year ago,
(1年ほど前、この丘で誰かが微量の金を見つけた。)
— got on the TV news about it.
(それがテレビのニュースになった。)
— Folks haven’t stopped comin’ ever since.
(それ以来、人が来続けている。)
— Like a gold rush.
(まるでゴールドラッシュだ。)
The Mentalist Season3 Episode15 (Red Gold)

prospector は、鉱脈や金を探して歩く人を指す語です。for gold の for は目的を表していて、「金を目当てに」という意味合いになります。trace gold の trace は「ごくわずかな量」のことで、見つかったのは大量の金ではなく、微量の金だったと分かります。

Folks は people のくだけた言い方で、comin’ は coming の語尾の g を落とした話し言葉の綴りです。haven’t stopped ~ ever since は「それ以来ずっと〜し続けている」という形で、ニュースになって以来、人の流れが途切れていないことを伝えています。

最後の gold rush は、金が見つかったという話を聞きつけた人たちが、その土地へ一斉に向かう現象を指す言葉です。アメリカの歴史と結びつけて語られることの多い言葉ですが、この場面では歴史の説明ではなく、いま目の前の町で起きていることを重ねる一言として使われています。町の側から見れば、人が増えた事実を一言でまとめる表現にもなっています。

「there’s no El Dorado here」夢を追う人たちを語る言い方

人が集まった町の様子は、さらに続きます。そこには、押し寄せる人たちを少し離れて見る言い方が並んでいます。

— Got a lot of hard-nosed, well motivated folks here. I don’t blame ‘em.
(現実的で意欲の高い人たちが大勢来ている。責める気にはなれない。)
— Poor souls gonna be disappointed.
(気の毒に、がっかりすることになる。)
— Poor souls? There’s no gold?
(気の毒に? 金はない、ということ?)
— Oh, yeah, there’s still some in the stream bed. Always has been.
(いや、川床にはまだ少しある。昔からそうだ。)
The Mentalist Season3 Episode15 (Red Gold)

hard-nosed は、気持ちに流されず現実的に物事を進める様子を表します。well motivated は意欲が高いことで、二つを重ねて、本気で採掘に臨む人たちが集まっていると描いています。I don’t blame ‘em. は「責める気にはならない」という意味で、’em は them の短縮形です。

Poor souls は、直訳すれば「かわいそうな魂たち」です。哀れみや同情をこめて人々を指す言い方で、聞き返しの Poor souls? もそのまま繰り返しています。stream bed は小川の川床のことで、金はそこにまだ少し残っている、という答えが返ります。

— But… it’s enough to pay for your lodging, food, if you work hard to get it,
(ただ……懸命に掘れば、宿代や食費は賄える程度だ。)
— but there’s no El Dorado here.
(でも、ここに黄金郷はない。)
— I tell ‘em that, but they don’t listen.
(そう伝えているが、聞いてもらえない。)
The Mentalist Season3 Episode15 (Red Gold)

lodging は宿泊のための費用や場所を指します。El Dorado は、黄金郷の名として知られる言葉です。there’s no ~ here と組み合わせることで、「ここに夢のような大当たりはない」という意味合いで使われています。金は出るものの、暮らしをまかなえる程度にとどまるという説明のあとに置かれているため、言い方は現実的です。最後の they don’t listen は、そう伝えても聞き入れてもらえないという状況を示しています。

「stake a claim」採掘権を主張するまでの手順

もう一つの場面は、カードを囲む席での会話です。一方が、金探しを始めるのに許可や免許が要るのかを尋ねます。

— So can I just show up and start panning
(それなら、ふらっと現れて砂金採りを始めてもいい?)
— or digging or what have you, or do I need a permit
(掘るなり何なりしても。それとも許可が要る?)
— or a license or something?
(免許か何か?)
— No. All you got to do to stake a claim
(いや。採掘権を主張するのに必要なのは、)
— is find open public land, and then you got to mark it
(空いている公有地を見つけて、印をつけること。)
— and register with the government and stuff.
(それから政府に登録する、とかだ。)
The Mentalist Season3 Episode15 (Red Gold)

show up は「ふらっと姿を見せる」、panning は皿を使って川の砂利から金を選り分ける作業を指す言い方です。or what have you は「ほかにもあれこれ」と列挙を締める表現で、permit と license は、行為を行うための許可と免許にあたります。

答えの All you got to do is ~ は、「必要なのは〜だけ」と手順を絞って示す形です。got to は have to のくだけた言い方です。claim はこの場面では、採掘する権利や、その権利を主張する区画を指していて、stake a claim で「採掘権を主張する」という意味になります。

作中の説明では、公有地を見つけて、印をつけ、政府に登録するという流れです。実際の手続きは土地の種類や地域によって異なるはずなので、ここでは作中の説明にとどめます。

まとめ|金を探す町の言い回し

gold rush で人が集まる町を語り、no El Dorado here で夢と現実の距離を示し、stake a claim で権利の取り方を説明する流れを見てきました。金探しの町を描く会話には、人の流れ、期待、手続きの三つが言葉の形で表れています。

次に観るときは、会話の中で金がどんな言葉で語られているかに注目すると、場面の英語がより近く感じられます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。

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