子どもを預かってもらうときと、預かったときに交わす気づかいの英語|『メンタリスト』S03E15で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 子どもを預かってもらうときと、預かったときに交わす気づかいの英語|『メンタリスト』S03E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン3第15話には、子どもたちの面倒を見る側と、その親が言葉を交わす場面がいくつか出てきます。電話での預かる申し出と子どもへの声かけ、迎えのときのやり取りと、相手ごとに言い回しが変わります。

預かる側と預ける側の英語を、台詞に沿って順に見ていきます。ひとつひとつの言葉の選び方も確かめます。短い言葉の中に、相手への気づかいがどう表れているかにも注目します。

目次

「We can look after them until you get back.」預かる側の申し出

最初の場面は、電話口でのやり取りです。ここでは子どもたちを預かる話が出ます。電話口で名乗りがあり、心配はいらないという言葉を挟んで、預かる申し出につながります。

Lisbon: Lisbon here. Listen, don’t worry.
(リズボンです。いいですか、心配しないでください。)
— We can look after them until you get back.
(戻ってくるまで、こちらで面倒を見られます。)
The Mentalist Season3 Episode15 (Red Gold)

Lisbon here. は、電話で自分の名前を告げるときの形です。This is Lisbon. よりも短く、名前だけを置いて名乗ります。Listen, は「いいですか」と注意を向けさせる呼びかけで、すぐあとの don’t worry は「心配しないで」という安心させる一言です。

申し出の look after ~ は、「〜の面倒を見る」という意味です。them は、この場面で話題になっている子どもたちを指します。until you get back は「あなたが戻るまで」で、預かる期間を相手の帰りに合わせて示しています。can を使うことで、「面倒を見ることができる」と、無理のない範囲で引き受ける言い方になっています。

安心させる言葉を先に置き、そのあとで具体的な申し出を続ける順序が、この短いやり取りの特徴です。この流れは、相手の不安を静めてから、何をするのかを伝える順序になっています。

「be a good girl」電話で子どもに声をかけ、言い聞かせる

同じ電話の続きで、今度は子どもが電話に出ます。電話の相手は、子どもの母親です。

— May I have a word with Mimi, please?
(ミミと少しお話しできますか?)
— All right. It’s your mom.
(わかりました。お母さんからよ。)
— Hi, mommy.
(ママ、こんにちは。)
— Hi, baby. You okay?
(ハイ、ベイビー。大丈夫?)
— Uh-huh.
(うん。)
The Mentalist Season3 Episode15 (Red Gold)

May I have a word with ~? は、「〜と少し話してもいいですか」と取り次ぎを頼む丁寧な言い方です。It’s your mom. は、電話の相手が誰かを子どもに知らせる形です。mommy は子どもが母親を呼ぶときのくだけた言い方で、baby は親が子どもに向ける呼びかけです。You okay? は Are you okay? から Are が落ちた話し言葉です。Uh-huh. は、「うん」と答える相づちです。

続いて、母親が子どもに言い聞かせます。

— Look, I’m gonna be back in a few hours,
(ねえ、数時間したら戻るわ。)
— but I want you to, uh, be a good girl, and I want you to listen to what Ms. Lisbon says,
(でも、いい子にして、リズボンさんの言うことをよく聞いてほしいの。)
— and I want you to look after your brother, okay?
(それから、きょうだいの面倒を見てね。いい?)
— Okay.
(わかった。)
— Mimi, I love you.
(ミミ、大好きよ。)
The Mentalist Season3 Episode15 (Red Gold)

I’m gonna be back in a few hours は、戻る見通しを先に伝える形です。gonna は going to の話し言葉で、a few hours は数時間を指します。続く I want you to ~ は、頼みごとを三つ重ねる骨組みです。be a good girl は「いい子にしている」、listen to what ~ says は「〜の言うことをよく聞く」、look after your brother は「きょうだいの面倒を見る」という意味です。Ms. は女性への敬称で、子どもに向けて「リズボンさん」と呼ぶ形になっています。

最後の okay? で意思を確かめ、Mimi, I love you. と名前を呼んで気持ちを伝えます。look after は、同じ電話の最初の申し出にも出ていた表現です。

「I hope they weren’t too much trouble.」迎えのときの気づかいと返し

もう一つの場面は、のちの場面です。子どもたちを引き取る側と、預かっていた側が、言葉を交わします。

— I hope they weren’t too much trouble.
(手を焼かせていなければいいのですが。)
— Not at all. I had three nearly feral brothers.
(全然。ほとんど野生児のような兄弟が3人いましたから。)
— Your kids are sweethearts.
(お子さんたちはとても愛らしいですよ。)
— Thank you.
(ありがとう。)
— Not a problem.
(どういたしまして。)
The Mentalist Season3 Episode15 (Red Gold)

I hope ~ は、「〜だといいのですが」と気がかりを控えめに伝える形です。too much trouble は「手間をかけすぎること」で、weren’t が否定を担っています。預けた側が、迷惑をかけたのではないかと気づかっていることが、この一言から伝わってきます。

返事の Not at all. は、「全然」と気がかりをはっきり打ち消す短い返しです。続く I had three nearly feral brothers. では、自分の兄弟を引き合いに出し、子どもたちが手のかかる相手ではなかったことを伝えているように読めます。feral は「野生化した」という意味の語で、nearly がそこに「ほとんど」と幅をもたせています。Your kids are sweethearts. の sweetheart は、愛らしい人を指す言い方で、ここでは子どもたちをほめる言葉です。

最後の Thank you. に Not a problem. と返す部分は、お礼への返事としてよく使われる形のひとつです。Not at all. が気づかいへの返事、Not a problem. がお礼への返事と、同じ「どういたしまして」でも受ける相手の言葉が違っています。

まとめ|預ける側と預かる側の言い回し

We can look after them で申し出て、be a good girl で言い聞かせ、I hope they weren’t too much trouble. で気づかう流れを見てきました。預かる側は安心させる言葉を先に置き、預ける側は戻る見通しと頼みごとを重ねています。

同じ look after が申し出にも言い聞かせにも顔を出す点を意識しながら観ると、会話の組み立てがより見えやすくなります。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。

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