「get a move on」の意味と使い方|『メンタリスト』S03E23で学ぶ英会話

「get a move on」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

出かける時間はとうに過ぎているのに、相手はまだ動き出さない。声をかけるべきか迷いながら、つい「ねえ、そろそろ」と口に出してしまった経験はありませんか。

そんな場面で英語話者が選ぶのが「get a move on」です。急いで、さっさと動いて、と相手をせかす一言。『メンタリスト』シーズン3第23話の後半、電話越しに指示を出す犯人が、リズボンとジェーンに時間の猶予を告げる場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「get a move on」の意味とニュアンス

get a move on
意味:急ぐ、さっさと動き出す

直訳のイメージは「動きをつける」。実際の意味は、Cambridge Dictionaryが示すとおり「急ぐ」です。止まっている人に動き始めるよう促す場面にも、すでに動いている人にペースを上げるよう促す場面にも使えます。

hurry up と意味は大きく重なります。get a move on は命令や強い促しとして使われやすく、文脈によって「さあ動いて」「もっと急いで」のどちらにもなります。始動と速度を二語で固定的に分けないことが大切です。

命令形でよく使われます。Get a move on! と単独で言い切るか、Let’s get a move on. と自分も含める形にするか。後者にすると命令の角が取れ、同僚に向けても使いやすくなります。

くだけた口語なので、急かす側の苛立ちや切迫感が乗りやすい表現でもあります。相手との距離が近ければ気安い催促に、そうでなければ高圧的に響くことがあるので、使う相手は選びたいところです。

【ここがポイント!】

  • 中心義は「急ぐ」。始動を促すかペースを上げるかは文脈で決まります
  • 命令形でよく使うほか、We’d better や We need to などの文にも自然に入ります
  • くだけた強い催促なので、丁寧さが必要な場面では理由を添えた別表現が安全です

『メンタリスト』S03E23のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

夜のCBIビルへ向かうよう、電話の相手が一方的に条件を突きつけてきます。犯人は守るべき決まりを二つ、番号を振って淡々と読み上げ、最後に時間の猶予を告げます。従うまいとするリズボンを、ジェーンが即座に遮って交渉を引き取る場面です。ここから、エピソード屈指の長い攻防が始まります。

Gupta: Now get a move on. You don’t have very much time.
(さあ、さっさと動け。時間はあまりないぞ。)

Lisbon: No, I’m not gonna do it–
(いえ、私はやらな——)

Jane: Don’t listen to her. She can’t think straight. We’ll do exactly what you asked for. We’re on our way to the CBI right now.
(彼女の言うことは聞かないでくれ。冷静に考えられていないんだ。言われたとおりにする。今からCBIへ向かうところだ。)

The Mentalist Season3 Episode23(Strawberries and Cream, Part 1)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

犯人の話し方は、終始事務的です。番号を振り、条件を並べ、同じ結末を二度繰り返す。脅しの言葉すら手順書を読み上げるような調子で運ばれ、その温度の低さが場の緊張を押し上げています。

Now get a move on. という一言は、その手順説明の締めくくりに置かれています。条件を告げ終えた相手が、最後にスイッチを入れる。時計が動き出す合図としてこの表現が使われている点が、シーンの構成として巧みです。

対するジェーンは、リズボンの拒否を最後まで言わせずに遮ります。彼女の判断力を否定してみせることで、交渉の窓口を自分に一本化する。守るための否定であることが、直後の落ち着いた言い回しから伝わってきます。ひと呼吸のうちに役割を組み替える判断の速さが、この場面の見どころです。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

出発時刻が迫り、時計を指しながら「そろそろ急ごう」と声をかける場面を思い浮かべてください。まだ動いていない相手にも、準備に時間をかけている相手にも使えるのが get a move on です。

劇中では、条件を淡々と告げ終えた相手が、最後に Now get a move on. と締めます。説明が終わり、いよいよ時計が動き出す合図です。「急げ」という中心義を、切迫した場面と一緒に覚えられます。

例文で覚える「get a move on」

命令形で相手を促す形だけでなく、Let’s、We’d better、We need to などで自分を含める形にも使えます。3つの例文で確かめてみましょう。

We’d better get a move on or we’ll miss the last train.
(急がないと終電を逃すよ。)
飲み会が長引き、駅までの道のりを計算しながら連れの背中を押す場面です。had better と組み合わせると、急ぐ理由まで一息で伝えられます。

If we want to hit the deadline, we need to get a move on this week.
(締め切りに間に合わせたいなら、今週は動きを速める必要があります。)
進捗の遅れているプロジェクトを立て直す会議での一言です。主語を we にすることで、特定の誰かを責めない言い方になります。

A: I’ll finish the slides after lunch.
B: Let’s get a move on — the client moved the meeting to two.
(A:スライドは昼のあとに仕上げるよ。)
(B:急ごう。先方が会議を2時に前倒ししたんだ。)
予定が急に変わったことを伝える会話です。Let’s をつけると命令の響きが薄れ、同僚同士でも角が立ちません。

あわせて覚えたい関連表現

hurry up
(急いで)
get a move on と大きく意味が重なる類義表現です。どちらも始動や速度を促せるため、固定的に分けず、口調や相手との関係で選びます。

step on it
(急いで、飛ばして)
アクセルを踏み込む動作に由来する「急いで」という口語表現です。車での移動を速める場面に特によく合いますが、一般に行動を急がせる場面でも使われます。

shake a leg
(早くする、急ぐ)
くだけた口語で、親しみや冗談めいた調子を伴うことがあります。職場でも関係や口調によっては使えますが、改まった場面では別の言い方が安全です。

Note|「急いで」を、職場ではどう言うか

急いでほしいと伝えるのは、実は難しい場面です。相手の遅さを指摘することになるからで、どの言い方を選ぶかで人間関係の温度まで変わってしまいます。

英語には、この「急いで」を担う複数の表現があります。shake a leg はくだけた響きがあり、get a move on と hurry up はどちらも直接的な催促です。職場で角を立てたくないなら、we should pick up the pace(ペースを上げましょう)、we’re working against a tight timeline(日程がかなり厳しい状況です)のように、自分を含めたり理由を示したりする言い方へ置き換えられます。

丁寧さは語だけで一列に決まるものではありません。誰を主語にするか、急ぐ理由を添えるか、命令形を避けるかによって受け取られ方が変わります。get a move on は直接的なので、仕事では相手との関係と緊急度を見て選ぶ必要があります。

劇中で犯人が Now get a move on. と言い切れるのは、この配慮がまるごと必要ない立場にいるからです。相手の感情も、関係の先行きも計算に入れない。くだけた表現がそのまま冷たさに転じる場面として、この一言はよくできています。

同じ「急いで」でも、誰に向かって言うかで、選ぶ言葉は変わります。

まとめ|まず動き出す、というひと押し

get a move on は、相手や自分たちに急ぐよう促す表現です。動き始めるよう求める場面にも、ペースを上げるよう求める場面にも使えます。hurry up と重なる部分が大きいと押さえておけば、無理な意味分けをせずに済みます。

使えるようになると、家族や親しい同僚を急かす場面で、堅苦しくない一言が手元に増えます。Let’s get a move on. の形にしておけば、自分も同じ側に立ちながら全体を前に進められるので、使い勝手はさらに広がります。

出かける支度が進まないとき、会議の準備が止まっているとき。動き出しのひと押しが必要な場面のために、表現の引き出しに加えてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「get a move on」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次