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相手の考えに賛成してくれたと思った矢先に、「でも」と話が続いて、賛成の中身に線が引かれる経験があります。
そんな場面で自分の立場を示すのに使える「be a firm believer in」を、『モダンファミリー』シーズン6第11話の後半、キャメロンがフィルに賛成の立場を伝えたうえで、その先に限度を示す一言から、一緒に見ていきましょう。
「be a firm believer in」の意味とニュアンス
be a firm believer in
意味:〜を固く信じている、〜には大賛成だ
be a firm believer inは、ある考え方ややり方を強く支持していることを、はっきり示す表現です。firmは「固い、揺るがない」、believerは「信じる人」という意味で、「〜を固く信じている人である」という形が、そのまま「〜には大賛成だ」という意見表明になります。
この表現は、自分の信条や習慣、方針を語るときに向いています。ただ「好き」と言うよりも、「これは大切なことだと考えている」という、考え方への確信を打ち出す言い方です。相手の考えに賛成を示すときにも、自分の立場をきちんと伝える一言になります。
形は、I’m a firm believer in …のように、主語のあとにbe動詞とa firm believerを置き、そのあとにinで対象を続けます。主語が複数なら、We are firm believers in …と、believerも複数形になります。inのあとには、名詞や動名詞が来ます。たとえば、My grandmother is a firm believer in home remedies.(祖母は家庭療法を固く信じている)のように、身近な人の信条を紹介する形にもなります。動詞の形のbelieve inと比べると、believerという名詞を使う分だけ、「信じる人」としての立場を強調する響きが加わります。
【ここがポイント!】
- 「be a firm believer in」の核は、ぐらつかない信念を持つ「信じる人」の絵
- 好みではなく、考え方や方法への確信を打ち出す表現
- inのあとに名詞や動名詞を続けて、信じている対象を具体的に示すのがコツ
『モダンファミリー』S06E11のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
キャメロンがフィルに向かって、この件では支えたかったと切り出し、家の中に家畜がいることには大賛成だと述べます。そのすぐあとに、but(でも)でつないで、フィルの様子を指摘する場面です。フィルの言い返しと、そのあとのキャメロンの一言にも注目です。
Cameron: You know, Phil, I wanted to support you on this. I’m a firm believer in livestock in the home, but you are out of control.
(なあ、フィル、この件では君を支えたかったんだ。家の中に家畜がいるのは大賛成だけど、君は暴走してるよ。)Phil: No, I’m in control More than ever. And if me getting what I want inconveniences people a little, then so be it.
(いや、俺は主導権を握ってる。今まで以上にな。それに、俺が欲しいものを手に入れて誰かが少し不便な思いをするなら、それはそれで仕方ない。)— Oh.
(ああ。)Phil: Uh, she’s nervous. The guy said you should let her suck on your hair.
(あー、その子は緊張してるんだ。あの人が、髪を吸わせてやるといいって言ってた。)Cameron: Okay, that is it. I am done.
(もういい、たくさんだ。もううんざりだよ。)Modern Family Season6 Episode11 (The Day We Almost Died)
シーン解説と心理考察
キャメロンの最初の発言は、賛成と指摘が、一つの文に並んでいる作りです。「この件では君を支えたかった」と、まず過去形で気持ちを述べ、続けて「家の中に家畜がいるのは大賛成」と、firm believer inの形で立場をはっきり示します。そのうえでbutを挟んで、「君は暴走してる」と、フィルの様子を指摘します。
賛成の中身を先に示しているぶん、butのあとの指摘が、何に対する不満なのかが分かりやすくなっています。家畜が家の中にいることには賛成していて、問題にしているのはフィルのふるまいだ、という区別です。firm believer inが、その区別の前半を担っています。「支えたかった」という過去形と、「大賛成だ」という現在形の対比も見どころです。wantedが過去の気持ちを、I’m a firm believer inが今の立場を述べていて、時制の違いが発言の流れを作っています。
フィルは「いや、俺は主導権を握ってる。今まで以上にな」と言い返します。そのうえで、自分の望みを叶えて誰かが少し不便になっても、それはそれで仕方ない、という姿勢を示します。キャメロンの「暴走」という指摘に、「主導権を握っている」という言葉を真っ向から並べた返しです。
そのあとに、動物が緊張していると伝える発言が続きます。最後にキャメロンが「もういい、たくさんだ。もううんざりだよ」と言い切ります。賛成の立場を示す発言から始まった会話が、この一言で「もううんざりだ」という区切りに行き着く流れです。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
be a firm believer inを覚えるときは、地面にしっかり刺さった杭の絵を思い浮かべてみましょう。firmは「固い」という意味ですから、揺れない杭が、信念のたとえになります。
その杭に、旗を結ぶ場面を思い浮かべます。そこには、信じている対象、つまりinのあとに続く言葉が書かれています。キャメロンの場合は、livestock in the home、家の中の家畜、と書かれているわけです。
杭の絵を持っておくと、「固く信じている」という意味が、形と一緒に頭に残ります。旗に書く内容を替えれば、teamworkでも、getting enough sleepでも、同じ形で自分の信条を示せます。
例文で覚える「be a firm believer in」
考え方への確信を示すbe a firm believer inを、3つの例文で確認していきましょう。
I’m a firm believer in getting enough sleep before an exam.
(私は、試験の前に十分な睡眠をとることを強く支持している。)
自分の考えを語る場面です。inのあとに動名詞のgettingを続けると、「〜すること」への支持を表せます。
The coach is a firm believer in teamwork.
(コーチはチームワークを固く信じている。)
指導方針を紹介する場面です。inのあとに名詞のteamworkを置くと、信じている対象が一語で示されます。
A: Do you cook every day?
B: Yes, I’m a firm believer in eating at home.
(A:毎日自炊してるの?)
(B:うん、家で食べることには大賛成なんだ。)
習慣を尋ねられて答える会話です。Yesのあとに理由を添える形で、自分の考え方まで一緒に伝えられます。
あわせて覚えたい関連表現
believe in
(〜の存在や価値を信じる)
believe inは、基本になる動詞の形です。be a firm believer inは、それを名詞の形にして強め、「固く信じている」という意見表明にしたものです。
swear by
(〜を絶対的に信頼している)
swear byは、効果や価値を強く信頼して、人にも勧めるようなときの言い方です。be a firm believer inは、考え方への支持や確信に重点がある点が違います。
be a big fan of
(〜が大好きだ)
be a big fan ofは、好みの強さを表します。be a firm believer inは、考え方や方法への確信を表す点が違います。
Note|firm believer inのあとに来る名詞と動名詞
be a firm believer inは、inのあとに何を置くかで、形が決まる表現です。ここでは、シーンの台詞と例文を材料にして、inの後ろに来る形を整理します。
シーンのキャメロンは、I’m a firm believer in livestock in the home.と言っています。inのあとには、livestock in the home、つまり「家の中の家畜」という名詞のまとまりが来ています。名詞にinで場所の説明を足した、少し長めの名詞句です。
例文のI’m a firm believer in getting enough sleep before an exam.では、inのあとに動名詞のgettingが来ています。動名詞なら、「〜すること」という行為への支持を表せます。名詞なら、teamworkのように概念そのもの、あるいはlivestock in the homeのように、ものごとの状態を対象にできます。
どちらの場合も、inは前置詞なので、そのあとに来るのは名詞の働きをする語句です。動詞をそのまま原形で置くことはできません。believerという名詞を使う形で、前置詞のinがつく骨組みは共通しています。
動詞のbelieve inでも、in以下は同じ形をとります。名詞のbelieverを使うと、その対象を信じる「人」であることが表に出て、自分の立場を語る言い方に変わります。inの後ろの形を押さえておくと、自分の信条を、名詞でも動名詞でも、自由に述べられます。
まとめ|賛成の中身に、旗を立てる
be a firm believer inは、ある考え方ややり方を、固く信じていることを示す表現です。好みの強さではなく、考え方への確信を打ち出す点が特徴になります。
inのあとに名詞や動名詞を置けば、信じている対象を具体的に示せます。believe inやswear byとの違いを押さえておくと、伝えたい確信の強さや角度に合わせて、言葉を選べます。
キャメロンが賛成の立場を示したうえで、butのあとに限度を示す流れには、この表現が、賛成の中身をはっきりさせる役を担っていることが表れていました。信念の旗を立てる一言を、表現の引き出しに加えてみてください。


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