「be on top of something」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E18で学ぶ英会話

「be on top of something」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

決まりごとや手続きを、頼んでもいないのに手際よく押さえてくれている人に出会って、思わず感心した経験はありませんか。

そんな感心を伝える「be on top of something」を、『モダンファミリー』シーズン5第18話の前半、専用エレベーターのことでジェイに声をかける警備員と、その対応を受け止めるジェイのやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「be on top of something」の意味とニュアンス

be on top of something
意味:(状況・仕事・事柄を)きちんと把握している、遅れずに対処している

be on top of somethingは、直訳すると「〜の上に乗っている」です。on top ofは「〜の上に」という位置を表し、ここでは物の上ではなく、仕事の進み具合や最新の状況といった事柄の上に立っているイメージになります。上に立っていれば全体を見渡せるので、取りこぼさずに把握し、対処できている状態を表します。

使われる対象は、仕事の進捗、予定、メールの処理、最新の情報、規則ややるべき手続きなど幅広く、任されたことを管理できている人を評価するときにも、自分の状況を「大丈夫、把握しているよ」と伝えるときにも使えます。

日本語の「把握している」は知っている状態だけを指すことが多いのに対し、be on top ofは、知ったうえで手を打てている状態まで含みます。仕事の場面では、遅れずに進めている人、抜け漏れを出さない人への評価としてもよく響きます。

また、動詞を入れ替えると意味の向きが変わります。継続して把握している意味ならstay on top of、把握できていない状態から立て直すならget on top ofという形になります。

【ここがポイント!】

  • 「be on top of something」の核は、事柄の上に立って全体を見渡し、取りこぼさず把握しているイメージ
  • 把握するだけでなく、遅れずに対処できているところまで含む表現
  • stay や get に動詞を変えると、継続や立て直しの意味に広がる

『モダンファミリー』S05E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが、専用エレベーターのことで警備員に声をかけられる場面です。専用エレベーターには乗れないと告げられたジェイは、謝る警備員に対して、こういうことをきちんと押さえてくれていて助かると応じます。そのあと、エレベーターが行く階をめぐって、ジェイが思い描いていた階数と食い違うやり取りが続きます。

Security Guard: Sorry, sir. This is a private elevator.
(申し訳ありません、お客様。こちらは専用エレベーターです。)

Jay: No need to apologize. I’m glad you’re on top of this stuff.
(謝らなくていい。こういうことをちゃんと押さえてくれていて助かるよ。)

Security Guard: That’s only for the Excelsior level. This elevator goes to the top floor.
(そちらはエクセルシオール・レベル用でして。このエレベーターは最上階行きです。)

Jay: I thought Excelsior was the top 62.
(エクセルシオールが最上階だと思ってたが。62階だろ。)

Security Guard: Mandalay Bay has 63 floors. Top floor is Excelsior Plus.
(マンダレイ・ベイは63階建てです。最上階はエクセルシオール・プラスです。)

Modern Family Season5 Episode18 (Las Vegas)

シーン解説と心理考察

警備員が告げた「こちらは専用エレベーターです」という一言に、ジェイは謝罪は不要だと返します。続けて口にした「こういうことをちゃんと押さえてくれていて助かるよ」が、今回のフレーズです。ここでのthis stuffは、直前に警備員が示した専用エレベーターの扱い、つまり誰が乗れるかという取り決めを指しています。

ジェイが評価しているのは、警備員がその取り決めを把握し、そのとおりに対応している点です。be on top ofが、知っているだけでなく、きちんと対処できているという意味を含むことがよく表れています。

その後の流れも見どころです。警備員が、エクセルシオール・レベル用なのはそちらで、このエレベーターは最上階まで行くと説明すると、ジェイは「エクセルシオールが最上階だと思ってたが」と62階の話を持ち出します。ところが警備員は、マンダレイ・ベイは63階建てで、最上階はエクセルシオール・プラスだと答えます。自分が一番上だと思っていた階のさらに上があると知る、その驚きが会話の温度を変えています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

on top ofを、山の頂上に立って周囲を見渡している姿と重ねてみましょう。頂上にいれば、麓で起きていることが一望でき、取りこぼしなく把握できます。事柄の上に立って全体が見えている、という感覚がbe on top ofの芯です。

ジェイの一言も、警備員が取り決めの全体をしっかり見渡して対応してくれている、という場面として覚えられます。日々の暮らしに置き換えるなら、机の上の書類を整理しながら、期限を頭に入れて順に片づけている人の姿です。

逆に、山のふもとで足元しか見えていない状態が「把握できていない」状態です。頂上に立つ姿と、ふもとで見上げる姿を対にしておくと、be on top ofと、立て直しの意味になるget on top ofの違いも、頭の中で絵として整理できます。

例文で覚える「be on top of something」

事柄をきちんと押さえている状態を表すbe on top ofを、仕事・日常・情報の3つの場面で確認していきましょう。

She is always on top of her email, even when she’s on vacation.
(彼女は休暇中でも、メールを取りこぼさず把握している。)
仕事熱心な同僚の様子を語る場面です。even when she’s on vacationを添えると、把握し続けている徹底ぶりが伝わります。

A: Is the report ready?
B: Don’t worry, I’m on top of it. You’ll have it by noon.
(A:報告書はできてる?)
(B:大丈夫、ちゃんと把握してるよ。昼までに渡すから。)
進み具合を確認し合う会話です。I’m on top of it.は「任せて、押さえているから」という安心を伝える一言になります。

It’s hard to stay on top of the news these days.
(最近は、ニュースを追いきるのが大変だ。)
情報量の多さについて話す場面です。stayを使うと、把握し続けることの難しさが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

stay on top of something
((状況・情報を)把握し続ける、遅れずについていく)
stay on top ofは、把握している状態を保ち続けるという継続の意味が強い言い方です。be on top ofは、いまの時点で把握できている状態を述べる言い方です。

keep track of something
((数・進み具合などを)記録して追う、把握している)
keep track ofは、数や場所、進捗などを追い続ける動作に重点があります。be on top ofは、全体を掌握して対処できているという評価も含みます。

be up to speed
((最新の情報に)追いついている)
be up to speedは、必要な情報や状況に追いついているという意味です。be on top ofは、把握に加えて対処できているところまで含みます。

Note|be on top of を基準に stay と get で変わる意味

be on top ofは、動詞の部分を入れ替えると、意味の向きが変わる表現です。

基準になるのは、ジェイの一言で使われたbe on top ofです。これは「いま押さえられている状態」を表します。stay on top ofに変えると「押さえた状態を保ち続ける」という継続の意味になり、日々更新される情報や進捗に対して使われます。get on top ofに変えると「押さえられていない状態から、押さえられる状態へ持っていく」という立て直しの意味になります。たとえば、繁忙期の前に予定を整えたいときはI need to get on top of my schedule.、仕事の進み具合を保っている人にはShe stays on top of her work.のように使い分けます。on top ofの部分は変わらず、動詞だけで、いまの状態・維持・立て直しが表せる点が、この形の便利なところです。

ジェイの言葉は、警備員がすでに取り決めを把握して対処できている、いまの状態を評価するものでした。だからbeが選ばれています。

動詞に注目して読むと、同じon top ofでも語り手の視点が見えてきます。

まとめ|取りこぼさず押さえている人を、たたえる一言

be on top of somethingは、事柄の上に立って全体を見渡し、取りこぼさず把握して対処できている状態を表す表現です。

仕事の進み具合、予定、最新の情報など、押さえているものを一言で伝えられるので、任された人を評価するときにも、自分の状況を安心させるように伝えるときにも、会話の引き出しに加えてみてください。

専用エレベーターの取り決めをしっかり押さえた警備員に、ジェイが「助かるよ」と声をかける場面は、事柄をきちんと押さえている人へ向けた素直な一言として、印象に残るやり取りでした。

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