「be a stickler for something」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E18で学ぶ英会話

「be a stickler for something」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

細かい決まりにやたらとうるさい人もいれば、「そこは大目に見るよ」と気にしない人もいて、その違いに驚いた経験はありませんか。

そんな人柄を語る「be a stickler for something」を、『モダンファミリー』シーズン5第18話の後半、ホテルの執事ヒギンズにあれこれと頼み事を並べるジェイが、否定形でこの表現を使うシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「be a stickler for something」の意味とニュアンス

be a stickler for something
意味:(規則・細部・作法などに)うるさい、こだわりが強い

be a stickler for somethingは、直訳すると「〜にうるさい人である」です。sticklerは、規則や細部、正確さなどを厳しく守らせたがる人を指す名詞で、forのあとに、こだわる対象が続きます。

対象になるのは、時間、文法、礼儀作法、手順、締め切りなど、守るべき基準のあるものです。たとえば、時間厳守にうるさい上司や、言葉遣いに厳しい先生を評するときに使えます。名詞のsticklerが人柄を表すため、「その場でうるさく言った」という一回の行動ではなく、その人の性格として語る言い方になります。

日本語の「うるさい」は、騒がしいという意味でも使われる言葉ですが、sticklerは音の大きさとは無関係で、基準への厳しさだけを指します。「細かい」「きっちりしている」という日本語に近い感覚です。

否定形にすると意味が逆向きになります。not a stickler forは「〜にはこだわらない、細かく言わない」という意味で、相手に「そこは気にしなくていい」と伝えるときに便利です。

【ここがポイント!】

  • 「be a stickler for something」の核は、規則や細部に引っかかってこだわる人というイメージ
  • forのあとに、こだわる対象を名詞などで示すのが基本の形
  • 否定形にすると「そこにはこだわらない」という寛容な一言になる

『モダンファミリー』S05E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが、ホテルの執事ヒギンズに、葉巻の手配や特別なスコッチが届く予定であることなど、いくつもの用件を伝える場面です。ジェイは葉巻の入手の仕方には細かく言わないと付け加え、髭を剃りたいという用件まで並べます。最後に、ヒギンズの言葉に、ジェイが応じるやり取りにも注目です。

Jay: I need a couple of primo cigars, A.S.A.P. I’m not a stickler for how they got in the country. I’m also expecting a special scotch delivery. I need a shave. Burt can’t see me like this.
(極上の葉巻を数本、大至急頼む。どうやって国に入ってきたかは、俺は細かく言わない。それから、特別なスコッチも届く予定だ。髭を剃りたい。バートにこんな姿は見せられない。)

Higgins: Unfortunately, the shaving butlers are all
(あいにく、髭剃り担当の執事は全員…)

Jay: I know, Excelsior Plus.
(分かってる、エクセルシオール・プラスだろ。)

Modern Family Season5 Episode18 (Las Vegas)

シーン解説と心理考察

ジェイの最初の発言は、頼み事が矢継ぎ早に並ぶ構成になっています。葉巻を数本、大至急、と急ぎの依頼から入り、そこに「どうやって国に入ってきたかは、俺は細かく言わない」という一言が添えられます。手配の細部よりも、とにかく用意してほしいという姿勢が、not a stickler forの形で表れています。

続けて、スコッチが届く予定であることと、髭を剃りたいことが並びます。理由として添えられるのが「バートにこんな姿は見せられない」という一言です。バートは、ジェイが友人と呼ぶホテルの経営者、バート・タナーのことで、その相手に会う前に身なりを整えたいという気持ちが、頼み事全体を後押ししています。

やり取りの終わりでは、ヒギンズが「あいにく、髭剃り担当の執事は全員」と続けたところで、ジェイが「分かってる、エクセルシオール・プラスだろ」と返します。ジェイが、執事の説明の続きを先回りするように、エクセルシオール・プラスという言葉を自分から口にしているところが見どころです。いくつもの頼み事を勢いよく並べるジェイと、それに応じるヒギンズの丁寧な言い回しの対比が、会話の温度を変えています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

sticklerを、細かい決まりや細部に指を引っかけて離さない人、と覚えましょう。動かない決まりの出っ張りに、しつこく指をかけて手放さない姿です。それだけ引っかかる人が、be a stickler forの主役です。日本語の「うるさい人」という訳は、悪口のように響くことがありますが、be a stickler forは規則や正確さを重んじる人という描写としても使えます。訳語に引きずられず、「基準を大事にする人」というイメージで捉えておくと安心です。

ジェイの一言は、その反対の場面として覚えられます。「入手の仕方」という細かい出っ張りには、指をかけない。引っかからずに、そのまま通り過ぎる。not a stickler forを、指をかけずにするりと手を離す動作として重ねておくと、否定形の意味もすっと頭に入ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「be a stickler for something」

規則や細部にこだわる人柄を表すbe a stickler forを、仕事・日常・会話の3つの場面で確認していきましょう。

My boss is a stickler for punctuality, so I always arrive early.
(上司は時間厳守にうるさいので、私はいつも早めに着く。)
職場の上司の特徴を語る場面です。punctualityのような名詞を、forのあとにそのまま添えられます。

A: Can I hand in the report tomorrow morning?
B: Sure. I’m not a stickler for deadlines.
(A:報告書を明日の朝に出してもいい?)
(B:もちろん。締め切りにはうるさくないから。)
提出時期を相談する会話です。not a stickler forを使うと、「そこは柔軟に対応するよ」という穏やかな返事になります。

She’s a stickler for grammar and always corrects our emails.
(彼女は文法にうるさくて、私たちのメールをいつも直してくる。)
文法にこだわる同僚の話をする場面です。alwaysと組み合わせると、こだわりが行動として表れている様子が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

be particular about something
((〜に)好みがうるさい、こだわりがある)
be particular aboutは、自分の好みや条件に細かいこだわりがある、というニュアンスです。be a stickler forは、規則・手順・正確さを重んじる人柄を評する言い方です。

be strict about something
((〜に)厳しい、規則を厳格に守らせる)
be strict aboutは、規則や態度に対して厳しく接する方針を指します。be a stickler forは、その厳しさを人柄として評する言い方で、名詞のa sticklerを使います。

be a perfectionist
(完璧主義者である)
be a perfectionistは、何事も完璧を求める人を指す言い方で、対象を限定しません。be a stickler forは、forのあとに、規則・時間・細部などの対象を示します。

Note|be a stickler for のあとに続く形と否定形の使い方

be a stickler forは、forのあとに何を置くかで、こだわりの対象を細かく指定できる表現です。

もっとも基本の形は、forのあとに名詞を置く形です。My boss is a stickler for punctuality.のように、punctuality(時間厳守)やgrammar(文法)といった名詞が入ります。もうひとつは、ジェイの一言に見られるように、forのあとにhow節を置く形です。how they got in the country(どうやってそれが国に入ってきたか)のように、方法や経緯そのものがこだわりの対象になります。名詞を置く形が「何に」こだわるのかを示すのに対し、how節の形は「どのように」を問題にしていると読み取れます。さらに否定形では、not a stickler for 〜の形で「〜にはこだわらない」となり、肯定形とは逆に、相手の気持ちを軽くする言い方になります。sticklerの前にaが必要な点も、名詞として人柄を表す形ならではの特徴です。

ジェイの発言は、how節を使い、さらに否定形にした組み合わせでした。細かい経緯にはこだわらないという意思を、一文で伝えています。

この表現は、名詞のsticklerを使うため、be動詞やaとセットで覚えるのがコツです。対象の置き方と否定形を押さえると、この表現の守備範囲がぐっと広がります。

まとめ|細部にこだわる人にも、こだわらない一言にも

be a stickler for somethingは、規則や細部、正確さなどに厳しくこだわる人柄を表す表現です。

forのあとに名詞やhow節を置けば、こだわりの対象を指定できます。否定形にすれば「そこは細かく言わない」という寛容な一言にもなり、職場の会話でも日常の相談でも使える幅の広い形です。会話のレパートリーに加えてみてください。

いくつもの頼み事を勢いよく並べながら、入手の仕方にはこだわらないと言い切るジェイの一言は、not a stickler forの使い方を鮮やかに見せてくれる場面でした。

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