「call in the big guns」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E12で学ぶ英会話

「call in the big guns」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自分の力だけでは埒が明かない相手に、とっておきの助っ人を投入したくなった経験はありませんか。

そんなときにぴったりの「call in the big guns」を、『モダンファミリー』シーズン6第12話の中盤、ロニーとアンバーへの対応を語るフィルが、クレアとやり取りする場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「call in the big guns」の意味とニュアンス

call in the big guns
意味:(問題解決のために)切り札となる大物・強力な助っ人を呼ぶ

call in the big gunsは、自分たちだけでは手に負えない問題に対して、より力のある人物や専門家を呼んで解決に当たらせる、という意味の比喩表現です。call inは「呼び入れる、呼び寄せる」、the big gunsは「大砲、大型の火器」で、文字どおりには「大砲を呼び入れる」になります。

the big gunsは、大きな火器になぞらえて、影響力や実力のある大物を指す言い方です。そのため、この表現では、呼ぶ相手が「頼りになる強い人」であることが大切になります。ただの手伝いではなく、切り札として投入される存在、というニュアンスです。

たとえば、交渉が行き詰まったときに上司や専門家を投入する場面や、トラブルの解決に経験豊富な人を呼ぶ場面で使われます。台詞のようにcalled(過去形)にすれば、「すでに呼んだ」と報告する言い方になります。相手に対抗するために強力な助っ人を用意した、という含みで使うこともできます。

【ここがポイント!】

  • call in the big gunsの核は、手に負えない問題に、とっておきの強い助っ人を投入するイメージ
  • 呼ぶ相手が「大物」「実力者」であることが大切で、単なる手伝いとは違う表現
  • called in the big gunsのように過去形にすると、「もう呼んだ」と報告する響きになる

『モダンファミリー』S06E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

クレアが、フィルは根に持つタイプではないと話す場面です。フィルはミリ・ヴァニリを聴いている話を受けたあと、ロニーとアンバーに「優しいフィル」はもったいないと続けます。とっておきの大物を呼んだと打ち明ける一言が、この会話の見せ場です。

Claire: Phil is not a vindictive guy. He still listens to Milli Vanilli.
(フィルは根に持つタイプじゃないのよ。いまだにミリ・ヴァニリを聴いてるんだから。)

Phil: It’s a scandal I can dance to. But Ronnie and Amber don’t deserve Nice Phil. They dissed my woman, so I called in the big guns.
(スキャンダルだけど、踊れるんだよな。でも、ロニーとアンバーには「優しいフィル」はもったいない。俺の女房をコケにしたから、とっておきの大物を呼んだのさ。)

Claire: You are so sexy right now.
(今のあなた、すごくセクシーよ。)

Modern Family Season6 Episode12 (The Big Guns)

シーン解説と心理考察

クレアは、フィルという人を「根に持つタイプではない」と言い表し、その例としてミリ・ヴァニリを聴き続けていることを挙げます。フィルの穏やかな面を、具体的な例で紹介する流れです。

それを受けたフィルの返しは、「スキャンダルだけど、踊れるんだよな」でした。クレアの言葉を否定せず、そのまま受けて返しています。ところが次の一文で、空気が変わります。ロニーとアンバーには「優しいフィル」はもったいない、と言い切るのです。自分の穏やかな面を「Nice Phil」と呼び、その出番はないと宣言する形になっています。

理由も、そのすぐあとに続きます。自分の妻をコケにされたから、というのがフィルの言い分です。だからとっておきの大物を呼んだ、と報告する一言が、会話の温度を変えています。穏やかなフィルが、妻のことになると別の顔を見せる場面です。「Nice Phil」という自分への呼び方と、大物を呼んだという報告の落差が、この場面の面白さを作っています。

クレアはそこで「すごくセクシーよ」と返します。フィルの言い分に、クレアが軽い調子の一言で応えている形です。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

大きな壁の前で、小さな道具では歯が立たない場面を思い浮かべてみましょう。押しても動かず、叩いても割れない壁に、いちばん強力な機材を運び込んでくる。その一手が、call in the big gunsの「切り札を呼ぶ」につながります。

フィルの一言も、この絵に重ねられます。穏やかな「Nice Phil」で向き合ってきた相手に、今度はとっておきを持ち込むのだ、という宣言です。運び込む機材の大きさが、フィルの気持ちの強さを表しています。困ったときに、自分の手元にある一番強い助っ人は誰か。その顔を思い浮かべながら、大砲を運び込む絵と一緒に覚えておくと、この表現が出てきやすくなります。

例文で覚える「call in the big guns」

call in the big gunsは、行き詰まった状況で強力な助っ人を投入する場面に向いた表現です。ビジネスを中心に、3つの例文で使い方を確認していきましょう。

When the negotiation stalled, we called in the big guns.
(交渉が行き詰まったので、切り札となる人たちを呼びました。)
交渉に上位の担当者を投入する職場の場面です。When the negotiation stalledと状況を先に置くと、なぜ助っ人を呼んだのかが伝わります。

The company called in the big guns to fix the security problem.
(会社は、セキュリティの問題を解決するために、一流の専門家を呼びました。)
専門家に助けを求める場面です。to fixに続けて目的を添えると、何のために大物を呼んだのかが分かります。

A: This customer won’t listen to me.
B: Then let’s call in the big guns.
(A:このお客さんは私の話を聞いてくれません。)
(B:それなら、強力な助っ人を呼ぼう。)
対応に困った顧客を、上の立場の人に任せる会話です。let’s call inの形にすると、二人で決める提案の響きになります。

あわせて覚えたい関連表現

bring in the heavy hitters
(実力者を投入する)
野球の強打者になぞらえて、実力者を投入する言い方です。call in the big gunsとほぼ同じ場面で使えます。

call in reinforcements
(応援を呼ぶ)
増援を呼ぶという意味で、人数や力を足す点に重点があります。call in the big gunsは、力のある特定の相手を選んで呼ぶ点に重点があります。

bring in the cavalry
(救援部隊を呼ぶ)
危機を助けに来る救援に重点があります。call in the big gunsは、相手に対抗して力の強い人を出す意味でも使えます。

Note|「大砲を呼ぶ」と直訳すると外れる理由

call in the big gunsは、単語をそのまま日本語に置き換えると、意味がずれやすい表現です。何がずれるのかを整理しておくと、場面に合った訳し方を選べます。

直訳すると「大砲を呼び入れる」になります。ここで引っかかるのが、the big gunsの訳し方です。gunは「銃、大砲」で、bigがついて「大きな火器」を意味します。ただし、この表現でのthe big gunsは、実際の武器ではなく、実力や影響力のある人物を指す比喩です。そのため、「大砲」とそのまま訳すと、物騒な響きだけが残ってしまいます。

もうひとつは、日本語に置き換えるときの言葉選びです。「大砲」のままでは意味が通らないので、「切り札」「大物」「強力な助っ人」など、場面に合わせて言葉を選びます。

シーンのフィルの一言は、「大砲を呼んだ」ではなく、「とっておきの大物を呼んだ」と訳すと、意図が伝わります。直訳の物騒さではなく、頼りになる強さを表す言葉として受け取るのが、この表現の要になります。

まとめ|大砲ではなく、とっておきの助っ人

call in the big gunsは、手に負えない問題に対して、切り札となる大物や強力な助っ人を呼ぶ、という意味の比喩表現です。呼ぶ相手が実力者であることが、この表現の芯になります。

交渉が行き詰まったとき、専門家の力を借りたいとき、相手に対抗して強い人を出したいときなど、さまざまな場面で使えます。bring in the heavy hittersやcall in reinforcementsと区別しておくと、強さに重点を置くのか、人数を足したいのかで言い分けられます。

穏やかなフィルが、妻のことになると別の顔を見せる場面でした。とっておきの助っ人を呼びたくなる場面を思い浮かべながら、使ってみたい状況を探してみてください。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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